パク・ヘジュン、日本漫画が原作の「俺はまだ本気出してないだけ」でこれまでとは異なるキャラクターに挑戦“ほぼすっぴんで演じた”

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写真=TVING
俳優パク・ヘジュンが「俺はまだ本気出してないだけ」のナム・グムピル役を準備した過程について語った。

パク・ヘジュンはTVINGのオリジナルドラマ「俺はまだ本気出してないだけ」(脚本:パク・ヒグォン、パク・ウニョン、演出:イム・テウ)で失業者になったナム・グムピル役を演じた。同作は、“44春期(44歳+思春期)”のニートからウェブ漫画作家という夢を抱き、自身のペースで新たな人生にチャレンジする面白くも悲しいストーリーを描くドラマで、同名の日本漫画が原作だ。劇中でナム・グムピルはウェブ漫画の作家として素敵な人生を夢見る人物で、失敗を重ねてもなかなか挫折しない楽天的でポジティブな性格の持ち主だ。

最近行われたオンラインインタビューで彼は、JTBC「夫婦の世界」と正反対の人物を選んだ理由について「かっこ悪い役であれ、『夫婦の世界』のイ・テオのような役であれ、自由に決める方です。全体的に見てやる価値があって良い作品だと思った時、出演を決めてチャレンジします。今回の作品も面白いだろうと思いました」と明かした。

続けて彼は、コミカルなナム・グムピル役をこなすためにどんな努力をしたかという質問に「作品に出ている人物について悩みました。キャラクターを作るよりは、人物が置かれた状況の中でたくさん考える方です。そこで僕が言いたいこと、伝えるべきこと、どんな感情を持つべきかを決めます。台本を一生懸命に読んで悩みました」と答えた。

さらに「この作品は、シーンを理解しながら自然に読んでいきました。見た目に関しては、髪型をどうすればいいか悩みました。髪を切らなければならないのか、伸ばさなければならないのか。床屋さんに行くシーンがありますが、順番通りに撮るわけではないので切るよりは少し整えました。前髪が短いグムピルの髪型は、映画『ユア・マイ・サンシャイン』のファン・ジョンミン先輩からヒントを得ました。ビジュアル的な面では、メイクをあまりせず、ほぼすっぴんに近い自然な感じを追求しました。体重を気にせずに食べて少し太りました」と明かした。

ナム・グムピルは失敗しても諦めず、新しい希望を抱く人物だった。これについてパク・ヘジュンは「実はグムピルは僕たちととても近いと思いますが、ファンタジーを持っている人物だと思います。夢を選んで叶え、何もかもその場で決めます。かっこ悪くて情けないですし、成功できない部分もありますが、自由に生きていく人物です。みんなグムピルのような姿があるじゃないですか。僕も分別がなくて、僕がやりたいことをやる方なので、グムピルという人物に共感できました」と伝えた。

ナム・グムピルは一言では定義できない、まさに多様な面を持った立体的な人物だった。パク・ヘジュンは「グムピルは43歳になっても一人前の人間になれない人物ですが、今まで自分だけを考えて生きてきたとすれば、これからは成長していく人物です。突然変わるのではなく、人との関係の中で少しずつ成長していく内容です」と説明した。

また「社会的には低いところにいますが、自由で夢を諦めないところ、困難に直面した時、早く忘れてしまうところを見て気楽に生きていると思いました。グムピルのそういうところが羨ましいです。見習うべきことではないと思いますが」としながら、「誠実に生きて、その代価をもらう人の立場としてはなぜそういう風に生きるのだろうと思いがちですが、一生懸命に生きていたらある瞬間、振り返ってみると『僕はどうしてこんな風に生きてきたんだろう』と疑問が生じます。その時、慰めを求めることになるのではないでしょうか」と語った。

パク・ヘジュンは「俺はまだ本気出してないだけ」でこれまで見せたイメージを壊し、コミカルな姿を披露した。準備する過程で困難はなかったのだろうか。彼は「楽しく演技しました。カメラが回る瞬間、面白くなるだろうと思いましたし、良い作品になってほしいと思いました。暗い人物を演じたこともありますが、楽しく演技ができることも重要です。僕はうまくやっているのだろうかと心配になることもありましたが、監督に無理がないと言われたので、さらに頑張りました」と打ち明けた。

ナム・グムピルはウェブ漫画作家を夢見る人物で、パク・へジュンが絵を描くシーンが数回登場した。彼は「ウェブ漫画を描く時、作家さんが来てサポートしてくれます。最近のウェブ漫画のトレンドを考えると、絵がうまい下手よりは、構図をどのように配置するかが重要です。最初は作家さんが全て助けてくれました。僕の手が登場しなければならないシーンは、その方の絵を目で学んで似たような感じで描いてみました。僕は本当に絵に才能がなくて、基本的には構図を作ってくれたら、それを真似して描きました。ウェブ漫画はあまり見ませんが、作品の参考になりそうなウェブ漫画は探してみる時もあります」と語った。

記者 : パク・ウネ