「赤い袖先」チャン・ヒジン“2PM ジュノの言葉で祖母になる気持ちが分かった”

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写真=MBC「赤い袖先」
女優のチャンヒジンがドラマ「赤い袖先」の放送終了に対する感想を伝えた。

チャン・ヒジンはMBC金土ドラマ「赤い袖先」 (脚本:チョン・ヘリ、演出:チョン・ジイン、ソン・ヨンファ)で中殿キム氏役を務め、熱演を披露した。

中殿キム氏は穏やかなカリスマ性を備えた人物で、時事刻々と変化する権力の中心で緊張感を与えながら最後まで活躍した。

彼女は「“王妃”は簡単に描くことが出来ないキャラクターでした」と伝えた。慈悲深い国母の姿でありながらも重みを欠かせず、静かな中でも卓越した圧倒的なオーラを見せなければならなかった。

登場シーンは多くないものの、インパクトのある演技が必要だった人物を彼女は今まで積み重ねてきた演技力で見事に表現し、もう一度女優としての力量を証明した。

彼女は所属事務所を通じて「実力不足の部分もあった中、たくさん愛してくださって感謝しています。良い作品、良い演技を通じて引き続きその恩に報いたい気持ちでいっぱいです」と誠実な姿勢で、終了に対する感想を伝えた。

以下はチャン・ヒジンの一問一答である。

――「赤い袖先」 が高い視聴率と話題性で多くの視聴者に愛されながら放送終了となりました。終了した感想を教えて下さい。

チャン・ヒジン:長い間、監督やスタッフ、俳優の皆さんが苦労しながら念入りに撮影した作品がこのような良い結果を残すことができて幸せです。1部延長の決定もそうですが、視聴者の反応からも、たくさん愛されていると感じました。周りから私は“チュンソブナン(王妃サブ男主人公)”と言われ、ホン・ドクロ(カン・フン)は“ホンソプニョ(サブヒロイン)”と言われて、たくさん笑いました。視聴者の方々がたくさん興味を持ってくださったようで感謝の気持ちでいっぱいです。今年も新型コロナウィルスの影響で苦しい時間を過ごしていると思いますが、私たちのドラマが少しでも癒やしを届けていたら嬉しいです。

――時代劇との縁が深いようです。時代劇のどのような魅力に惹かれましたか? この作品を選んだ理由を教えて下さい。

チャン・ヒジン:まず個人的に時代劇というジャンルが好きです。タイムマシーンに乗って、昔に行くような感覚です。現実感のない場所で撮影することもそうですし、韓服(ハンボク)やヘアスタイルなど、普段はできない服装をすることが魅力的です。だから時代劇に何度も出演するのかもしれません。今回の作品は従来の時代劇とはまた異なる感覚でした。“中殿キム氏”というキャラクターを演じる他の女優の演技も見ましたが、私が演じたらどのようになるんだろうと気になったりもしました。エレガントで静かな人物のように見えますが、決断力と反転があるキャラクターなのでより惹かれた気がします。

――「赤い袖先」 では優雅で品があり、決断力まで備えた王妃を演じ、目を引きました。深みのある演技が目立ったと思います。自身が考える“中殿キム氏”はどのような人物ですか?

チャン・ヒジン:“中殿キム氏”は台本上に人物に対する説明があるというより、シーンやセリフを通じて描かれる部分が大きかったと思います。それぞれのシーンにインパクトがありましたし、静かそうに見えるものの、主体的に動く姿が魅力的な人物でした。若いうちに王妃になって、多分同じ年頃の女性よりは成熟し、世の中の道理を身につけたような雰囲気でした。あまり悪人のように描かれてほしくなかったので、静かだけど強い、頭の良い人物に見えるように意識して演じました。

――「赤い袖先」で印象深かったシーンや記憶に残るエピソードなどはありますか?

チャン・ヒジン:欠かせないシーンが多いドラマで、ディテールが生きていると感じました。その中でも一つのシーンを選ぶなら、蒸し暑い夏に撮影した王妃の親蚕礼(養蚕を奨励するために王妃自らが蚕を飼うイベント)のシーンです。苦労したシーンなので記憶に残っています。特に王妃がそのイベントを機にドクイム(イ・セヨン)を信頼し、サポートすることになる決定的なシーンなので心血を注いで撮影しました。王妃が内命婦(ネミョンブ:朝鮮王朝内の女性品階組織)の首長として、パワーを見せなければならなかったシーンなので余計に記憶に残ったのだと思います。面白いエピソードとしては、作中2PMのジュノさんが私を「ハルマママ」(王が祖母を呼ぶ呼び名)と呼ぶのですが、その言葉が聞き慣れなくて面白かったです。祖母になるのはこのような気分なんだなと思いました。

――自身が考えるキャラクターと実際の自分とのシンクロ率を教えて下さい。

チャン・ヒジン:20%くらいだと思います。王妃は言葉一つ、動作一つにたくさん計算をするキャラクターです。私はそうではありませんし、権力の争いなどを好みません。

――共演者との演技はどうでしたか?

チャン・ヒジン:現場でイ・ドクファ先輩に会うたびにエネルギーがすごいと思いました。。他の俳優の演技に合わせる時さえ、情熱的に演じられる姿を見てたくさん学びました。役割の大小、年齢の高低を問わず、皆がベテランのように演技をしていたので、私も負けていられないと思い、一生懸命に取り組みました。監督も現場でとても大きなエネルギーをくださいました。豪快な笑い声が俳優たちの力になったと思います。辛い時や疲れた時もテンションが下がらない方です。

――この作品を通じて得たことは何ですか?

チャン・ヒジン:やはり監督、脚本家、俳優、スタッフの相性が一番大事だということをもう一度感じるきっかけになりました。現場の雰囲気も良かったので、良い結果が出たのも当たり前だと思います。ドラマが成功したおかげで、自分の努力以上の愛情をいただき、注目していただけたようです。良い作品、良い演技で引き続き恩に報いていきたいです。

――最後にファンの皆さんへ一言お願いします。

チャン・ヒジン:実力不足な部分もありましたが、たくさん愛してくださってありがとうございます。今まで「赤い袖先」を愛してくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。2022年も応援お願いします。

記者 : ハ・スナ