アン・ウンジン、新ドラマ「一人だけ」を選んだ理由は?“死を前に光に向かっていく過程が温かい”

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写真=キーイースト、JTBCスタジオ
女優のアン・ウンジンがJTBC「一人だけ」を選んだ理由を語った。

JTBCの新月火ドラマ「一人だけ」(脚本:ムン・ジョンミン、演出:オ・ヒョンジョン、制作:キーイースト、JTBCスタジオ)で、ピョ・インスク役を演じるアン・ウンジンは「初めて台本を見た時、急に吹き荒れる展開に夢中になって読んだ記憶がある」と切り出した。自身に与えられた運命をどう受け止めればいいかも分からないのに、想像もできなかった事件にまで巻き込まれ、ミン・ウチョン(キム・ギョンナム)、カン・セヨン(カン・イェウォン)、ソン・ミド(パク・スヨン)に出会い、そのような状況を受け入れながら変化していく過程を描く。

アン・ウンジンはインスクを「自身の感情に疎く、人々と関係を結ぶことを学ばなかった子」と説明した。そんなインスクは皮肉にも死に向かっている運命に置かれた時、多くのことを学ぶ。それにより「人生の最後で本当に大切な何かに出会い、友情、愛、慰め、和解、理解、死、人情、幸せなどを経験するので、死を控えた運命が必ずしも悲しいわけではないと思った」とし「光に向かって行く」という言葉で表現した。アン・ウンジンは死についてあまり深刻に考えないよう努力したといい、作品を理解する彼女の深みのある分析を垣間見ることができた。

彼女は「もちろん、このキャラクターをうまく表現できるだろうかと心配したのも事実だ。しかし、私なりに理解し、現場で監督、先輩、後輩の共演者に助けてもらっている」と話した。また「インスクという人物が私にとって慰めになるように、観ている方々にも慰めになってほしい」と付け加えた。

ホスピスでインスク、セヨン、ミドの3人の女性が描いていく友情は「一人だけ」の最大の見どころだ。これについて「人生の終わりで友達になってくれたミドとセヨンは、自分よりも守りたい大切な友達」と説明した彼女は「一緒にいるとシーンが豊かになり、多彩な雰囲気がする。本当に面白くて気楽に撮影している。時々、ウチョンには申し訳ないけれど、ミドとセヨンのほうが好きな時もある」と話し、和やかな現場の雰囲気をアピールした。

最後に「本当に大切な何かに出会って経験するインスクの温かい旅路を通じて、一緒に慰められ、楽になる時間になってくれればと思う」とコメントした。

「一人だけ」は、ホスピスで出会った3人の女性が、死ぬ前に“悪いやつ”を1人だけ連れて行くと宣言するが、人生で本当に大切な“1人”に向き合うことになるヒューマンドラマだ。ドラマ「最高の離婚」を通じて繊細な感情の描写を披露した脚本家のムン・ジョンミンと、ドラマ「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」「トゥー・カップス」「その男の記憶法」などを通じて、洗練された演出力で話題を集めたオ・ヒョンジョン監督、そして制作会社のキーイーストがタッグを組んだ作品だ。

12月20日午後11時に韓国で放送がスタートする。

記者 : キム・ミョンミ