HYBE、新グループのデビューからBTS(防弾少年団)の新コンテンツまで…2022年の計画を明かす(総合)

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写真=HYBE
BTS(防弾少年団)が所属事務所のHYBEが会社説明会を開催し、HYBEの現在とこの先の事業戦略について発表。その中で、2022年上半期にBTS(防弾少年団)が参加する新しいゲームのリリースや、日本でのグローバルボーイズグループのデビュープロジェクトについて正式に発表した。

HYBEは11月4日午前10時、「2021共同体と共にするHYBE会社説明会」(以下「会社説明会」)を公式YouTubeチャンネルを通じて公開し、「Boundless」というテーマの下、拡張を続けているHYBEのビジネスモデルの現在と未来を共有した。HYBEが定義する「Boundless」は国と地域、産業と産業、ファンの経験の現在と未来、しっかりしたアーティストポートフォリオ、4つの領域における境界のない拡張を意味する。

今年4月のアメリカの総合メディア企業Ithaca Holdingsとの合併に続き、7月に日米韓の拠点を中心に本社の構造を整備したHYBEは、オープニングでバン・シヒョク議長と理事として合流したスクーター・ブラウンが、国と地域間の「Boundless」について説明した。

説明会の前半には、HYBE AMERICA、HYBE JAPANが、HYBEのビジネスモデルの中で見せる新しい相乗効果の実体をより具体化して公開した。

特に、HYBEとブロックチェーン&フィンテックの先導企業DUNAMU間のグローバルパートナーシップの発表はアーティストIPとブロックチェーン、フィンテック技術の融合による産業間の「Boundless」を予告した。両社の戦略的パートナーシップは、これまで音楽産業の革新を語ってきたHYBEの成長がどのような地点まで到達したのかを示すと同時に、強力なアーティストIP基盤のNFT事業が韓国を越え、グローバル産業全般にもたらす変化を意味する。

また、HYBEはストーリーにアーティストIPを加える方法で、アーティストIPをウェブ漫画、ウェブ小説化するプロジェクトの計画を発表した。「オリジナルストーリー」は音楽を見て読む経験により拡大していく事業で、HYBEは本事業の本格的な開始を知らせる新作の予告映像も公開した。また、アーティストとファンの間のインタラクティブさを求め続けるという哲学に基づき、“開かれた開発”方式で準備中の新作ゲーム、スポットライブ機能を追加し、コミュニケーションの躍動感と利便性を強化する新しいバージョンのWeverseも予告し、ファンへの「Boundless」を示した。

最後にアーティストポートフォリオの「Boundless」について説明し、HYBEだけのグローカル方式で準備中の大物新人の登場を予告した。新しいアーティストはHYBEのDNAとアメリカと日本でのビジネスのノウハウを結集し、現地のトレーニングシステムを通じてデビューする計画で、選抜および成長の過程を収めたコンテンツはメディアを通じて全世界に配信される。これと共に、HYBEはアメリカの本社であるHYBE AMERICAでマネージメントを担当する様々なアーティストを紹介し、グローバルトップアーティストのポートフォリオを披露した。


「オリジナルストーリー」来年1月にウェブ漫画&ウェブ小説を初公開

最初の「Story」パートでHYBEは、ストーリーそのものが一つのオリジナルIPとなる「オリジナルストーリー」事業を公開した。固有のストーリーIPを企画・開発し、それに基づいたコンテンツをより豊かで多様な方法で披露する計画だ。

オリジナルストーリー事業は、音楽を通じてのみ見せてきたアーティストの姿を「ストーリー」というジャンルを通じて自由な形式のコンテンツに拡大することだ。「Story」にアーティストをキャスティングし、HYBEのアーティストとコラボしたウェブ漫画、ウェブ小説、アニメーションなどのコンテンツを作り、様々なプラットフォームで披露する計画だ。

また、来年ウェブ漫画とウェブ小説で紹介される4本のオリジナルストーリー「THE STAR SEEKERS」「DARK MOON」「Crimson Heart」「7Fates:CHAKHO」を初めて公開した。アーティストへのインタビュー映像で公開されたBTSコラボオリジナルストーリー「7Fates:CHAKHO」は、1月15日にNAVERウェブ漫画のグローバルプラットフォームでリリースされる予定だ。
 

BTSの新作ゲームからスポットライブ機能を加えたWeverseまで

2つ目の「Play」パートではファンへの経験拡大のための新作ゲームと新しいバージョンのWeverse、HYBE AMERICAで行われているメディアコンテンツとリテール事業が公開された。

HYBEが追求するゲームの本質は、アーティストと音楽をより多様な形でインタラクティブに楽しめる経験を提供することだ。これを基にアーティストが自ら開発の過程に参加する“開かれた開発”方式を取り入れたBTSの新作ゲームを2022年上半期に披露すると発表した。

続けてHYBEはNAVERのライブ映像配信アプリ「V LIVE」と統合されたWeverseを来年上半期にローンチすると発表した。新たなバージョンのWeverseではファンのためのダイナミックな機能となる「V LIVE」スポットライブ機能が追加される。そのほか、検索や人工知能など、NAVERの強力なR&Dのパワーと相乗効果を発揮し、一段とグレードアップした新しいファンプラットフォームを披露する計画も明らかにした。

HYBE AMERICAではJ・バルヴィンの「The Boy From Medellin」、デミ・ロヴァートの「Dancing With The Devil」など、アーティストが出演したコンテンツ事業を紹介した。また、バレンシアガ、クロックスなどのグローバルブランドとコラボしたジャスティン・ビーバーのブランド「drewhouse」、アリアナ・グランデの新しいビューティーブランド「r.e.m.beauty」など、アーティストIPを基盤にした様々なコンシューマー事業の成長の勢いについても説明した。HYBE AMERICAは今後、グローバルビジネス戦略を拡大し、韓国のアーティストと新しい機会を作り出す計画だ。
 

ファンの経験を拡大!「HYBE X DUNAMU」NFT市場の大衆化を宣言

HYBEは、フィンテック業界を先導する企業でDUNAMUとパートナーシップの締結を発表し、アーティストIPとNFTが結合した新しいビジネスモデルへの青写真を示した。HYBEとDUNAMUは戦略的パートナーシップを締結し、新しい合弁会社を通じ、アーティストIP基盤のコンテンツや商品が、ファンのデジタル資産となるNFT事業を展開すると宣言した。

「非代替性トークン」とも呼ばれるNFTは、世界に一つだけの最も安全かつ確実に証明可能なデジタル資産をいう。主にデジタルコンテンツや商品にブロックチェーン技術で固有値を付与して生成される。DUNAMUは、「アーティストIPとブロックチェーン技術の融合は、エンターテインメント産業のさらなる革新で、独歩的な価値を作り出した人々とこれを支持してきたファンのための技術になる」と説明した。

最後に、HYBEとDUNAMUは今後、アーティストIPベースのデジタル資産をWeverseのようなプラットフォームで収集、交換、展示するなど、多様かつ安全な方法でファンの経験を広げていく方法も考えていくことを明らかにした。
 

日本やアメリカで新たに発掘!グローバルアーティストのデビューを予告

3つ目のHYBEの根幹である「Music&Artist」のパートでは、アメリカと日本で準備しているグローバルアーティストのデビュープロジェクトをはじめ、様々なグローバルアーティストの活動の成果や計画が紹介された。

まず、HYBE AMERICAは、HYBEとユニバーサルミュージックグループ(UMG)傘下のゲフィン・レコード(Geffen Records)が合作して披露するグローバルポップガールズグループのデビュープロジェクトを初公開した。HYBE AMERICAは、HYBEとUMGの力が総動員されたアメリカのトレーニングシステムやデビューまでの過程を収めたコンテンツ競争力を基に地域と文化、ジャンルの境界を越える最高のグローバルガールズグループを発掘することを明らかにした。「HYBE&ゲフィングローバルガールズグループオーディション」は28日まで参加者の申請を受け付ける。

HYBE JAPANも日本でデビューするボーイズグループの「グローバルデビュープロジェクト」を知らせた。昨年「I-LAND」で実力を見せた4人と一緒にデビューする新メンバーを選抜するオーディション番組「&AUDITION」が来年日本での番組放送をはじめ、YouTubeチャンネルを通じて全世界に公開される予定だ。デビューするグループはHYBE JAPAN所属で、独自の育成システムの下で活動することになり、マネージメント、マーケティング、そしてHYBE JAPANの360°事業、プラットフォーム事業、アーティストIPを基にしたビジネスまで、全ての力が新人チームのデビューに集結する計画だ。

HYBE AMERICAのビッグマシン・レーベル・グループ (Big Machine Label Group)とSB Projectsも所属アーティストの成果と今後の計画について紹介した。SB Projectsは2022年、ジャスティン・ビーバーとJ・バルヴィンのアメリカツアーの計画と共に、主要アーティストのニューアルバムのラインナップを公開した。ロックやカントリーミュージックを代表する世界的なレーベルのビッグ・マシン・レーベル・グループは、今年1年の成果を紹介し、2022年は様々な新人アーティストのラインナップと共にトーマス・レットなど、世界的なカントリーミュージシャンのアルバムも発売されると伝えた。

そしてバン・シヒョク議長とパク・ジウォンCEOは、改めてHYBEの「境界なき拡張」を強調し、HYBEが準備する未来について説明した。

パク・ジウォンCEOは「音楽に基盤を置くが、特定の産業に限定されない多様なことを準備しながら限りなく想像し、恐れることなく進むことが、HYBEが未来を準備する方法だ」と語った。続けてバン・シヒョク議長も「一つの決まった方向だけが正解にならない『無警戒』の時代には、より多くのコラボとコミュニケーションが必要で、こういう時こそ『なぜするのか』への本質を忘れてはならない」と強調した。

同説明会の全映像は、HYBEレーベルズの公式YouTubeチャンネルで確認できる。

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記者 : ファン・ヘジン