“韓国ドラマやバラエティを配信”TVING、日本や台湾への進出を発表!独立1周年を迎えグローバル化を図る

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独立1周年を迎えたTVINGがさらに強力になったコンテンツと投資で、K-コンテンツのグローバル化を予告した。

最近TVINGは、独立からの1年間の成果を振り返り、未来に向けた戦略を紹介するイベント「TVING CONNECT 2021」を開催した。

この日、ヤン・ジウン代表は「アプリのインストールの増加率は251%と約3.5倍に増え、月1回以上アクセスする顧客は2倍以上に増えた。累積有料加入者も3倍以上の206%の成長を記録した。顧客数だけが爆発的に増えたわけではない。TVINGで独占中継したスポーツコンテンツ、『シャーク:ザ・ビギニング』などのコンテンツを通して男性加入者も急激に増加した」とし「発足以後、MZ世代(ミレニアル世代+Z世代)をターゲットにして、オリジナルコンテンツを増やし、堅実なターゲット層である20~30世代だけでなく、10代の有料加入者も268%増加して、中高年が楽しめるコンテンツも増えた」と、過去1年間の成長に言及した。

TVINGはこの日のイベントで、K-コンテンツのグローバル化に向け、LINEおよび複数のグローバルメジャー会社とタッグを組み、グローバルOTT市場に進出する計画を明かし、2022年に日本と台湾、2023年にはアメリカ市場攻略に乗り出す計画だと明かした。さらに、2022年からサムスンとLGをはじめ、韓国で販売される様々なスマートテレビでTVINGのサービスを提供する。

成長の加速化に関するパートナーのメッセージも公開された。CJ ENMのカン・ホソン代表は「TVINGはCJ ENMのデジタルシフトによるイノベーションを主導し、CJ ENMのデジタル力量強化戦略の中心として成長している。TVINGを“チャンネルの未来”とするビジョンを掲げて、成長のため全力を尽くし、必ずグローバルNo.1K-コンテンツプラットフォームに成長させていく」と伝えた。

NAVERのハン・ソンスク代表は「NAVERのウェブ漫画、ウェブ小説など、数え切れないほど膨大なNAVER IPがTVINGだけの特別で斬新なオリジナルコンテンツの制作に役立つよう力を入れていく」と語り、JTBCスタジオのチョン・ギョンムン代表は「JTBCが持つコンテンツとシステムをTVINGにより攻撃的に投入する予定だ。韓国を代表するOTTであるTVINGは、JTBCの最も強力なパートナーになると思う」と語った。

TVINGの共同代表を務めるイ・ミョンハンは「TVINGは、発足から現在まで計25件のオリジナルと独占コンテンツを披露してきた」とし、最初のオリジナルだった「女子高推理部」から「アイドル書き取り大会」「シャーク:ザ・ビギニング」「ユミの細胞たち」「乗り換え恋愛」などのシーズン2の制作を発表した。

イ・ミョンハン代表は、TVINGオリジナルコンテンツの未来戦略として、「乗り換え恋愛」シーズン2をはじめとする5本のフランチャイズIPの本格化、NAVERのウェブ漫画、ウェブ小説など、オリジナル作品(知的財産権)を活用したコンテンツLTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)の拡大、TVINGだけのアニメーションとドキュメンタリーなど、幅広いファンを確保するためのジャンルの多角化と拡大、映画館およびテレビチャンネルなどとの共存、共生を追求する流通戦略の多角化、映画クリエイターとの協力、映画並みのスケールのTVINGオリジナルシリーズの制作に言及した。

さらに、クリエイター4人のインタビュー映像も公開された。TVingオリジナル「新西遊記」スペシャルの「スプリングキャンプ」の演出を手掛けたナ・ヨンソクプロデューサーは「『新西遊記』ではなく、スピンオフ番組をTVINGで披露した理由について、『新西遊記』をテレビで無料で視聴していた視聴者が『お金を出せ』と言われると気分が悪くなるかもしれない。既存のファンまで背を向ける危険性があるため、既存のコンテンツから少し進化し、変化したコンテンツ『スプリングキャンプ』を披露することになった」とし、「新西遊記」のコアなファンでなくても次のシーズンを見るのに抵抗がないようにすることに重点を置いたと語った。

他のOTTプラットホームに比べ、K-コンテンツの割合が高いことをTVINGだけの長所であり、差別点として挙げたナ・ヨンソクプロデューサーは、「これから進むべき道はグローバルだ。今が分岐点で分かれ道だと思う」と期待した。

「フードクロニクル」のイ・ウクチョンプロデューサーは、フードドキュメンタリーだけの強みに言及し、「TVINGというOTTプラットフォームを通じてデザインと芸術、食材と料理を繋ぐ新しい想像力のドキュメンタリーをお見せしたい」と意気込みを語った。「シンビアパート」のソク・ジョンソプロデューサーは、作品に高い関心を見せ、一つの原作アニメーションを通じてミュージカル、ゲーム、ドラマなど様々なコンテンツが生まれると自信を示した。

「ヨンダー」を演出したイ・ジュンイク監督も、映画とOTTプラットホームの間隔が狭くなったとし、K-SFコンテンツも新しい世界観を絶えず開拓していく試みを通じて世界へ羽ばたくべきだと強調した。新しいプラットフォームがしのぎを削る時代が到来したと明かしたイ・ジュニク監督は「僕たちのOTTプラットフォームにより、K-コンテンツもグローバル市場に積極的に適応することが必要だと思う」とコメントした。

ディズニープラスのローンチなど、OTTをめぐる競争がさらに激しくなる中、TVINGの究極の目標は韓国を越え、「グローバルNO.1プラットフォーム」になることだ。ヤン・ジウン代表は「2023年までに、韓国で有料加入者数を800万人確保することが目標だ。海外まで含めたら、容易ではないかという意見もあると思う。海外でのビジネスが具体化するにしたがって上方修正する」と明らかにした。

先立って3年間、4000億ウォン(約400億円)の投資を発表したイ・ミョンハン代表は「初年度は順調に行われている」とし「残りの財源を来年、再来年にどう使うか悩んでいる。来年からはOTT事業者間の競争が激化すると思う。追加支援が必要で、成果が期待できれば、さらに追加の財源を使おうと考えている」と述べた。

Netflixに触れながら、強力なオリジナルコンテンツ能力を強調したイ・ミョンハン代表はライバル事業者との差別点について「ファンダム(特定のファンの集まり)とフランチャイズIPから来ると思う。韓国の人々に最も惹かれるファンダムをキャッチし、フランチャイズIP化(一つの作品で様々なジャンルの作品や姉妹編をつくること)する能力や経験が蓄積されている。コンテンツを作る事業者が運営するOTTプラットフォームというのがメリットである。それを信じて最後まで行ってみるつもりだ」と伝えた。

さらに「海外先進企業の韓国市場への進出は、事業的に非常にタフな環境だ。逆に考えれば、ディズニーやNetflixなどで競争が激しくなっていると思う。事業の特性がグローバル化しなければ意味がない。いつか直面する海外先進企業とホームグラウンドで第1戦を交える点では良いと思う。競争で多くのことを学びたい」と説明した。

TVINGは、今月から来年にかけて、「酒飲みな都会の女たち」「ヒップホップメディカルシットコム-EMERGENCY」「仮想世界だけどスターになりたい」「ハピネス」「大人練習生」「ラブキャッチャー・イン・ソウル」「アイドル書き取り大会」シーズン2、「ハッピーニューイヤー」「女子高推理部」シーズン2、「シンビアパート特別版 光のヴァンパイアと闇の子」「内科パク院長」「豚の王」「怪異」「ザ・マンション」「放課後の戦争活動」「ヨンダー」「シャーク:ザ・ビギニング」シーズン2、「ユミの細胞たち」シーズン2、「乗り換え恋愛」シーズン2、「フードクロニクル」などを披露する予定だ。

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記者 : イ・ハナ