「隣人」オ・ダルス、カムバックの感想を語る“ファンの皆さんに申し訳ない気持ちが大きい”

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写真=C-JeSエンターテインメント
「“千万妖精(動員観客数が1000万人以上の映画に出演した俳優という意味)”という可愛い愛称まで作ってくださったのに、皆さんの失望感を考えると心が重い」

俳優のオ・ダルスが、ソウル市鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェで、映画「隣人」の広報ラウンドインタビューを行った。同僚女優に強制わいせつをしたという疑惑を受けて活動を中止したオ・ダルスが、約2年9ヶ月ぶりに取材陣に会う席だった。

「隣人」は、左遷される危機に見舞われた盗聴チームが、自宅隔離する政治家の家族の隣の家に引っ越してきて、一日中監視することから繰り広げられる物語で、動員観客数1280万人を記録した「7番房の奇跡」を演出したイ・ファンギョン監督の新作だ。劇中オ・ダルスは、海外から入国すると同時に以前から自分をけん制してきた安政府のキム室長(キム・ヒウォン)により、強制的に自宅隔離されるようになる、大統領の有力候補であり、野党の総裁ウィシク役を演じて、デグォン役のチョンウと呼吸を合わせた。

何よりも「隣人」はオ・ダルスのスクリーン復帰作として、人々の関心が集められた。多数のヒット作に出演して“千万妖精”という愛称で観客から人気を集めたオ・ダルスが、2018年に強制わいせつをしたという疑いがもたれて公開が難航した作品だったからだ。劇団で一緒に活動した女優が過去にオ・ダルスからセクハラされたと暴露すると「僕をめぐって提起された主張は決して事実ではない。そんな行動したことない」とし「僕は掲示物とその匿名の書き込みを土台に作成された記事を見た瞬間、惨憺たる心境で1990年代初めの人生を振り返ってみる時間を持った。そのように30年前、20代初めに戻って僕自身を振り返ってみたが、そんな行動をしたことがない」と立場を伝えた。

それにもかかわらず人々の失望感は大きくなり、オ・ダルスはその後約2年間、ソウルを離れて隠居生活をした。この過程で昨年、捜査終結で嫌疑なしの判決を受けて「隣人」を通じて活動を再開したのだ。「責任を感じる」と、映画の広報スケジュールにも積極的に参加している。

この日、取材陣に会ったオ・ダルスは、2018年の“セクハラ暴露”当時を思い出した。映画の後半撮影に集中していたと言った彼は「信じられなかった。ニュースで騒ぎになっている時、実は映画の後半部のハイライトシーンを作業しなければならなかった。それで対策を準備するなどの余裕がなかった。撮影を終えてソウルに戻ってから、世論や社会の雰囲気を体感した」と伝えた。

巨済島(コジェド)で農業をしたというオ・ダルスは「ダンプカーにぶつかったら、正気ではなかった。それで毎日お酒を飲んで、入院したりした。2ヶ月ぐらいソウルで過ごしてから釜山(プサン)に行ったが、不便な点があって巨済島に行った。釜山と巨済島を行き来しながら過ごした」とし「巨済島では夜になるとできることがない。それでテレビや映画で俳優たちが演技する姿を見ていた。何も考えずに過ごそうとしても『僕の居場所はここではなく現場なのに』と思うようになった。演技をやめる計画はなかった」と伝えた。

人々の非難が続いている中でも、彼はマスコミ向け試写会をはじめ、インタビューなど公の場に参加している。これについて彼は「とても怖くて緊張した。島で一人で過ごしたので、人々の前に立つためには勇気が必要だった。勇気も普通の勇気では足りない」と訴えながらも「しかし、前後の事情や事実関係に関係なく、僕には無限に責任というのがある。みんなに借りがある。制作会社の経営が厳しくなった。監督は大丈夫と言うけれど、僕のせいで被害を被った。最初に記者試写会に出席するのはどうだろうと言われて、参加すると答えた。今日も同じだ。積極的に広報に協調してくださって、僕の話が気になる方々もいるだろうと思うので言ってあげたかった」と積極的に参加した理由を伝えた。

セクハラの暴露当時「事実ではない」と、立場を伝えたことについても改めて強調した。彼は「僕が事務所を通じて2回ほど立場を伝えた。当時と今の立場は同じだ。ただお互いの考えと記憶に違いがあるだけだ」とし「僕が直接会って懐柔することもできない。会ってもいけない。問題があると思ったら、問題を提起することがもっと明確に解決することができる方法だと思う」と伝えた。

その代わり「隣人」がスクリーン復帰作として思われることと関連しては、慎重な立場を見せた。オ・ダルスは「たぶんこの作品が復帰作だと思う方々も多いだろう。ただ当時、最も大きな被害を被った『隣人』チームのために、僕にできることなら積極的にやってあげたいと思っているだけだ。作品が入ったら出演するが、もう少し見守ってみようと思う。今後、次期作が決定したらそれが本物の復帰ではないかと思っている。当然、復帰したい気持ちがある」と、演技への意志を伝えた。

疑惑が浮上する前にすでに「コントロール」(監督:ハン・ジャンヒョク)、「親の顔が見たい」(監督:キム・ジフン)の撮影を終えたオ・ダルス。彼は観客たちにもう一度申し訳ない気持ちを伝えた。「2018年には、大きい波が押し寄せた気がする。社会での女性の地位など、大きな変化が起こり始める時期だった。それでその後、人々の意識がどういう風に変わったのか、今回の映画を観たら分かるだろう。少しはもう受け入れてくれるだろうという期待感もある。少しでも期待してみる」とし「もう一度“千万妖精”なんかを期待したら、良心がない。ちょっと時間が過ぎてから次期作に出演するなど、余裕を持って観客とコミュニケーションしなければならない」と伝えた。

続けて「ご心配をおかけした部分においては、今も大変申し訳ないと思っている。これとともに、すごく可愛い愛称まで作ってくださったのに、皆さんの失望感を考えると心が重い。でも作品は素晴らしいから、作品は作品として受け入れてくれたらありがたい」と伝えた。

「隣人」の広報も忘れなかった。オ・ダルスは「映画は期待以上だ。僕を除いては素晴らしい。主に助演として活動したので、野党総裁という役割が似合わないと言われるが、僕もそう思った。慣れた姿ではない。監督はコミカルなイメージが強い俳優が真剣な演技をした時の反応が気になるのでやってみようと言った。僕も渾身の力を尽くした。先入観をなくすためには、迫力ある演技が必要だった。映画が始まってから5分が過ぎると、その人物として観客と約束することになるだろう。それで観客の皆さんを信じて挑戦してみた」とし「最近新型コロナウイルスによりソーシャルディスタンスの段階が1.5に格上げされたので、この厳しい時期にぜひ見ていただきたいとは言えないけれど、愛情を持って助けていただいたら嬉しい」と付け加えた。

「隣人」にはオ・ダルスをはじめチョンウ、キム・ヒウォン、キム・ビョンチョル、チョ・ヒョンチョル、ヨム・へランなど韓国を代表する演技派俳優たちが1980年代に戻って、その時代の普通の人々を演じた。韓国で11月25日に公開された。

記者 : イ・イェウン