NIve、BTS(防弾少年団)のVと仲良くなったきっかけは「音楽的にも性格的にも似てる部分がたくさんあって…」

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EXOのチェンの「Beautiful goodbye」から、ポール・キムの「僕の春の理由」、パク・ヘウォンの「When I tell you goodbye」まで。共通点は、さまざまな音楽配信チャートを席巻し、リスナーたちの感性を刺激した楽曲。そしてもう1つの共通点がある。それはNIveが手掛けた楽曲だということだ。NIveは、韓国の音楽業界で「ヒット曲メーカー」「感性プロデューサー」などと呼ばれている。有名歌手たちからのラブコールが相次ぎ、「ミュージシャンたちのミュージシャン」という異名まで得た。そんな彼が、プロデューサーではなくシンガーソングライターとして本格的なデビューを告げ、マイクを握った。

作詞・作曲はもちろん、素晴らしいボーカルの実力まで兼ね備えた、新人歌手の活躍に注目が集まっている。実際に彼が発売したシングル「Who I Am」は、ビルボードマガジン「エクスクルーシブ・ワールドワイド・プレミア」に選ばれる快挙を成し遂げた。実弾は多く、装填は終わり、あとはNIveという新しいジャンルが、さらに高く飛び上がることだけが残っている。

――「NIve」という活動名が本当に綺麗です。どんな意味があるのですか?

NIve:アメリカのUrban Dictionary(英語圏のスラング用語・若者言葉・ネット用語が解説されているサイト)に出てくる言葉なのですが「あえてクールに振る舞わなくてもクールになれる」という曖昧な意味の単語です。ぴったり自分を表現する言葉のように思い『あえてカッコいいふりをしなくても大丈夫だ』という意味のように感じました。僕はほとんどの人々が“カッコいい”と思うスタイルとは距離があります。だからといって自分を変えたり隠したくはありません。まぁ、あえてカッコよく見せる必要はないから。ありのままの自分がカッコよくて好きです。

――マネス音楽大学出身、クラリネット専攻だった方が、シンガーソングライター兼プロデューサーになったきっかけは何ですか?

NIve:子供の頃から音楽が好きで、音楽に関するものはいろいろとやってきました。その中でも一番プロフェッショナルに演奏できる楽器がクラリネットだったので、大学の専攻として選択することになりました。しかし、専攻分野だからといってクラリネットだけをしたくはなかったんです。音楽的にもっと幅広い経験を積みたかったですし、休学を決心するようになりました。この時から本当にさまざまな経験をしました。路上ライブもしてみて、Mnet「SUPER STAR K6」にも出演してみて……やりたい音楽をしていたら、関連の人々との人脈も広くなって、プロデュースやシンガーソングライターとしての機会も得ました。

――「ミュージシャンたちが認めたミュージシャン」と言われていますよね。EXO チェン、ヘンリー、Heize、ポール・キム、パク・ヘウォンら、有名歌手たちを魅了した理由は何だと思いますか?

NIve:照れますね(笑)。大きな理由はありません。それでも自信を持って言えるのは、一緒にコラボしたアーティストの中で、誰もビジネス的な意図で近づいていません。「曲を与える」のではなく「一緒に曲を作る」という感じで作業をしました。位置づけ、年齢、性別のようなものは全部忘れて、音楽的な会話と共感を形成したら、良い結果が出ました。

――普段、曲を作る時に、どこからインスピレーションを得ていますか?

NIve:主に自分の人生からインスピレーションを得ています。僕が経験したことや、その都度感じた感情を詰め込むほうです。だからといって、さまざまな経験をしたわけではないんです。数回だけの痛みを大きく経験したケースです(笑)。今まで作詞・作曲しながら、一度も作り話をしたり、飾ったことはありません。あえてスペクタクルな経験ではなくても、自分が感じるごく小さな感情だけでインスピレーションを受ける時も多いです。日常的な感情の1つも、ルーペのように拡大して、1つ1つ曲に盛り込むのです。例えば、「Tired」という楽曲は、僕が本当に疲れた日にできた曲です。特別なものはありませんが、もっぱら自分が感じる率直な感情と経験を描いた楽曲です。その時その時、自分の感情を詰め込んで作るほうであるせいか、曲をすごく早く書きます。平均10分以内に大枠は出来上がります。ポール・キム兄さんが歌った「僕の春の理由」は5分で書けました。淀みなく、あの方が降りてきたみたいです(笑)。

――プロデューサーもシンガーソングライターも、最近は個性あるミュージシャンが多いですよね。その中でも、NIveの音楽はどんな違いがあると思いますか?

NIve:僕の主なジャンルは“ハイブリッドポップ”です。ハイブリッドポップをメインにして、あれこれさまざまなジャンルを混ぜる新しい試みをしていますが、それが僕の音楽の差別点だと思います。ハイブリッドポップをもって新しい試みをする場合が、韓国にはあまりありません。また、他のアーティストたちも同じだと思いますが、僕だけの話を曲に込めたというのも差別点だと思います。僕は傾向的にすごく弱いほうです。違った言い方をすれば、感情の起伏が激しいとも言えますが、人一倍よく傷つくほうです。周りの人も僕のこのような性格についてたくさんアドバイスをしてくれます。そんな生き方はダメだ、もっと強くならなければならないと。しかし、僕はいくら努力してももっと強くはなれません。弱くてもいいし、どうでもいいと思います。かえってこのようなデリケートな性格のおかげで、楽曲を書く時は役に立つと思います。率直な感情を詰め込んだ自分の音楽に共感して、好きになってくださる方々がいるので、僕はそれで十分です。

――韓国より海外のファンが多いようですが、その理由は何だと思いますか?

NIve:韓国より海外で先にデビューしたためだと思います。曲の歌詞もすべて英語なので、さらにそうなったようです。韓国のファンの方々にも愛されたいです。韓国のファンがもっと増えてほしいので、もっと一生懸命にPRしないといけませんね(笑)。

――シングル「Who I Am」は、ビルボードにランクインしたんですね。

NIve:正確に言えば、ビルボードマガジン「エクスクルーシブ・ワールドワイド・プレミア」に選ばれました。簡単に説明すれば、ビルボードマガジンのウェブサイトのアーティスト推薦コーナーに運良く選ばれ、名を連ねることができました。とにかく自分の名前がビルボードに上がったというのが信じられませんでした。本当に光栄です。見ても信じられませんでした。

――NIveに肯定的な刺激を与える同時代のミュージシャンは誰ですか?

NIve:今まで僕が会ってきた全てのアーティストたちが僕にインスピレーションを与えてくれました。まず、ポール・キム兄さんがそうだし、サム・キム、Heize姉さん、チェン兄さん、キム・ジェフィ、ソ・ドンファンなど、僕の周りには率直に音楽をする方が多いです。一人一人と作業するたびに、音楽的に多くのことを学んで得ています。僕にとって本当に肯定的なインスピレーションを与えてくれる人たちです。

――親友のポール・キムとはどのように親しくなったんですか?

NIve:お兄さんが僕のSNSをフォローしていたので、一度会いたくてDM(ダイレクトメッセージ)を送りました。会いたいと。実際に会ってみたら、音楽に関係なく本当に良い人でした。最初から会話が本当によく合いました。音楽的なコードもよく合いましたし、お互いに曲を作りながらもっと親しくなって、通じるものが多く、良い曲も出来上がったようです。兄さんとは本当にたくさん会話をするほうです。十分な会話をしながら制作したら、お互いについてもっと分かり合えるようになりました。なのでもっと親しくなったようです。

――BTS(防弾少年団)のVと作詞・作曲の対決を繰り広げることになったきっかけも気になります。

NIve:僕が作詞・作曲したポール・キム兄さんの「僕の春の理由」という楽曲を、Vが本当に好きらしいんです。この曲を自身のTwitterにあげるほどでした。しかもポール・キム兄さんに僕を紹介してほしいと言ったようです。それで会うことになりました。会ったら、音楽的にも性格的にも似てる部分がたくさんありました。会って音楽を作りながら遊んだのですが、それが“即席作詞・作曲対決”になったんです。コロナで疲れている方々の力になりたいと思って、“バンコク(家に閉じこもっていること)チャレンジ”にも参加して、その映像を掲載することになりました。映像のタイトルが大げさなだけで、実は2人が音楽を作りながら遊んでいます。本当に楽しかったです。



――もし一度コラボしてみたいミュージシャンがいるとしたら?

NIve:Red Velvetのウェンディさんとぜひコラボしてみたいです。音色がすごく良くて……デビュー当初から歌が本当に上手だと思いました。一緒にコラボしたら、良い結果が出ると思います。プロデュースもコラボも、どんなかたちでもいいのでぜひ一度一緒にやってみたいですね。

――年内に必ず成し遂げたい目標はありますか?

NIve:まず元気であってほしいです。僕だけでなく、周りの全ての方々が健康で幸せであってほしいです。もう1つは、もう少し多くの方々にNIveというアーティストを知ってもらいたいです。僕は完璧でカッコいいアーティストではありません。未熟で足りない部分が多いですが、そのような姿まで温かく見守っていただけたら嬉しいです。

記者 : ファン・ヨンド