ミュージカル「ゴースト」チュウォン、コロナ禍での舞台復帰に“愛の大切さをもっと感じることができた”

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写真=Seensee Company
ミュージカル「ゴースト」は、映画「ゴースト / ニューヨークの幻」を原作に2011年にイギリスのウエスト・エンドで初演された作品で、韓国では約7年ぶりに公演されることになった。サム・ウィート役にはチュウォン、キム・ウヒョン、キム・ジヌクがキャスティングされ、モリー・ジェンセン役はIVY(アイビー) 、パク・ジヨンが演じる。

「ゴースト」は10月6日の初公演から2週間、新型コロナウイルス拡大防止のための防疫指針に従って、客席の間隔を広げて営まれた。製作会社のSeensee Companyは「公演期間中の新型コロナウイルス関連の国家の指定防疫段階はまだ未定だが、感染拡大防止のための連帯が必要な時期と判断し、前もって座席の間隔を広げることを決めた」と説明した。

チュウォンは、同日のインタビューで「練習室に入室する前に検温を行い、個人的な防疫措置も取ってから入ります。室内でも舞台に立つ人を除いて、ほとんどがマスクを着けたまま練習し、最大限気をつけています。これは個人的な問題ではなく、公演がかかった問題であるため、一つ一つ注意しています。そのせいでまだモリーとキスもできませんでした。気を付けなければならない時期だから」と言って笑いを誘った。

彼は「この練習室で俳優たちと汗を流しながら練習すること、そんな些細なことが幸せに感じられました。映画やドラマの撮影の時には演技だけに集中したいが、それができなくてストレスを受ける部分があったりしました。ですが舞台に来たら、なんだかわかりませんが、そんなことがなくなってしまう気分になります。ただ一緒にいること自体が嬉しくて、この公演を準備するということ、誰かが舞台で演じた時、拍手を送ったり大声で応援したり。すべてが開かれている気持ちを感じることができて、最近は幸せな日々を送っています」と舞台に対する愛情を表した。

チュウォンは「昨年に『ゴースト』の出演を決めました。この作品に参加した経験がある人なら、誰でもまたやりたい作品でしょう。7年前にもこの作品を数回もみて、直接参加しました。今年も参加していますが、リハーサルを見るたびに胸に痛みを感じる、得体のしれない何かがこの作品を忘れないようにするようです。人間にとって最も基本的かつ重要な恋物語です。最近、このように濃いメロジャンルは多くありません。それで、この作品にもっと参加したかったんです」と出演を決めた理由を明らかにした。

さらに「作品とは関係なく、俳優、スタッフたちとの関係もよかったし、再び参加できるだけでも良い作品です。最初に出演を決めたときには新型コロナウイルスがなかったが、この作品は愛が1つの大きなテーマであるため、観客に慰めになると思います。“必ず見に来てください”とはできない状況ですが見に来てくだされば、最近の厳しい状況で慰めを受けられる作品だと思います」と強調した。

原作の「ゴースト / ニューヨークの幻」について、彼は「本当に多くの方々に思い出がある映画で、たくさん愛された作品です。有名な作品であるだけに、ミュージカルとして表現することが負担になるということは思えなかった点です。もし僕がその映画を再び映画に、あるいはドラマにするなら負担を感じたはずなのに、これを公演にしたら、また異なる雰囲気の作品になった感じです」と話した。

また「舞台では僕が表現するサムもあり、ウヒョン兄さんやジヌクが表現するサムがあります。むしろその違いを観客に見てもらいたいです。誰かがしたから負担を持つよりは、僕らの役割は自身がその役割を演じる時、他の役者がその役割を演じた時とは違う演技を披露することで、観客もそれを期待していると思います。どうすれば魅力的で、もっと素敵にサムを表現できるかを悩んでいます」と説明した。

新型コロナウイルスの状況の中で、ミュージカルの舞台に復帰したチュウォンは「コロナウイルスのせいで愛の価値をもっと感じることができました。赤ちゃんを見てもとても悲しくて、何とか僕があやまちをしたようで」と言って笑いを誘った。彼は「新型コロナウイルスの拡大がひどかった時期には、両親ともなかなか会えませんでした。自宅で自ら隔離生活を送りながら、両親とも会えなくて……。家族や知人に対する、日常の大切さと全てについて多くのことを考え直す2020年になりました。この事態が収束されたら、これからはもっと上手くやっていけると思います」と話した。

最後に「最近の状況はあまりにも悲しいですが、でも乗り切らなければならない思います。10月6日から来年3月まで公演をします。お互いに気をつけなければならないですが、もし公演を見に来ていただければ大きな慰めを受けることができると思います。俳優たちも観客に被害が出ないように、防疫を徹底しながら準備していますので、期待して応援してください」と伝えた。

記者 : イ・ミンジ