「紙の花」アン・ソンギ、俳優人生63年で初めて葬儀屋役に挑戦…授業まで受けた大物俳優

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写真=映画のスチールカット
アン・ソンギが俳優人生63年で初めて葬儀屋役を演じる。

韓国で10月22日に公開される映画「紙の花」(監督:コ・フン)は、事故で麻痺した息子ジヒョク(キム・ヘソン)を世話しながら、健気に生きる葬儀屋のソンギル(アン・ソンギ)が、隣の家に引っ越してきた母娘と出会い、忘れていた人生への希望を抱くことになる物語だ。

“国民の俳優”の異名を持つアン・ソンギが、葬儀屋のソンギルに扮する。11年ぶりに映画に復帰するS.E.S出身のユジンは、心に傷を抱えるが前向きに生きていくソンギルの隣人ウンスク役に扮し、若手俳優のキム・ヘソンは、事故で人生が崩れてしまったソンギルの息子ジヒョク役を演じる。

63年間、約130本の作品で多彩な役を演じたアン・ソンギは「紙の花」で初めて葬儀屋役を演じ、これまで見せたことのないイメージチェンジを予告する。

ソンギルは一生紙の花をたたみながら、死者の魂を弔う葬儀屋で、体と心に傷を負った息子とともに黙々と生きていく人物だ。死の前では、誰もが平等だという自分だけの考えを守りながら生きてきたが、厳しい現実の中で、お金で死者の最後を決定付ける葬儀会社で新しく仕事をはじめて苦しむ。しかし、困難な状況の中で偶然に出会ったウンスクとノウル母娘のおかげで、忘れていた希望を取り戻す。これまでアン・ソンギが演じた役の中で最も深みがあり、繊細な感情表現が必要な役柄だという。

アン・ソンギは内面的にも、そして外面的にも、劇中の人物と一体になるために努力した。葬儀屋役をしっかり演じるため、実際に葬儀屋の授業を受け、細かい部分までしっかり練習し、完成度の高い演技を披露するために努力を惜しまなかった。

演出を手掛けたコ・フン監督は、「俳優アン・ソンギの特別な点は、依然として絶えず努力することだ。眼差し一つ、手ぶり一つにすべて努力の成果が込められており、その努力は真心を見せてくれる。真心のこもった演技は観客を魅了するしかないだろう」と、いつも完璧な演技のため絶えず努力しているアン・ソンギを称賛した。

特にアン・ソンギは、今回の作品を通じて韓国の俳優としては初めて「第53回ヒューストン国際映画祭」で主演男優賞を受賞した。全世界を魅了した彼の印象的な演技が、今回の映画にどのように盛り込まれているのだろうか。早くから観客の期待を高めている。

映画「紙の花」は韓国で10月22日に公開される。

記者 : ペ・ヒョジュ