Wanna One出身カン・ダニエル「自分の名前に振り回されず、自身の名前を引っ張っていく人になりたい」

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写真=「@star1」

Wanna One出身カン・ダニエルにとって、昨冬は最も寒い季節だった。予定になかった空白期間の後、ニューアルバム「CYAN」で戻ってきた彼は、心の負担を軽くしたかのように軽い気持ちでステージに上がった。タイトル曲「2U」を通じて「君という理由、それだけで君を愛してくれる人がそばにいる」という愛らしいメッセージと共に、持ち前の爽やかな魅力を見せてくれた今回の活動で、以前よりも成熟した音楽をそのまま見せてくれた。活動期間を終えたにもかかわらず、音楽番組で1位となり、変わらない人気を誇った彼はこの全ての瞬間にただ感謝しているという。カラーシリーズのスタートを告げた「CYAN」で淡々と第一歩を踏み出したカン・ダニエル。厳しい冬を過ごし、もう一度人々の前に立った彼の春は暖かかった。

――「@star1」と撮影した単独グラビアは初めてですね。いかがでしたか?

カン・ダニエル:ソロ活動を始めた後に準備期間を経て、初めて挨拶できたようで光栄で楽しかったです。現場の雰囲気も良く、自然な表情が収められたと思います。

――ダニエルに会いたいと思う方が本当に多かったです。空白期間はどのように過ごしましたか?

カン・ダニエル:これからの空白期間もそうだと思いますが、アルバムを準備しながら過ごしました。いつも第一歩を踏み出すということは難しいと思いますが、今回のアルバムも新しいプロジェクトの第一歩だったので、心構えや音楽についてとても悩みました。

――ニューアルバム「CYAN」でファンの皆さんに挨拶しましたが、久しぶりのカムバックにワクワクしたのではないですか?

カン・ダニエル:すごくワクワクしました。ひとつ残念なことは、新型コロナウイルス感染拡大の影響でファンの皆さんと直接会えなかったことでした。ある程度準備はしていたのですが、それでも心のダメージは少し大きかったです。ステージに立ってみたら僕の前で歓呼して、耳を傾けてくださる(ファンの)方々がいらっしゃらないのでエネルギーが少し無くなりました。でも、久しぶりのアルバムが本当に多くの方に気に入っていただけて幸せでした。

――がらんとしたステージを見て寂しかったですか?

カン・ダニエル:どうしても僕はパフォーマンス型の歌手なので、練習室で練習しながら大変だった部分も、実際にステージの上でファンの皆さんの歓声を聞きながらやると大変なこともないですし、むしろ元気が出てステージに立つことができます。今回は大変な部分をそのまま感じて、それが少し難しかったです。

――カムバックステージに立ったときは、妙な気分だったのではないですか?

カン・ダニエル:ソロとして初めて挨拶したカムバックショーでしたが、言葉通り「ショー」をお見せしたくて本当に集中しました。時間が足りない中で撮影したのですが、大変だった分、貴重な結果が出たと思います。僕だけの考えですが、今回のアルバムは成績にこだわりたくなかったんです。久しぶりにファンの皆さんに挨拶したアルバムだったので……そういう気持ちをカムバックショーからちゃんとお伝えできたようで嬉しかったです。

――新曲のステージを準備しながら一番重点を置いたところはありましたか?

カン・ダニエル:僕のステージをご覧になる方々に楽しんで頂けたらいいなと思ったのが一番大きかったです。僕と一緒にステージを飾るダンサーの方々の呼吸も本当に重要だと思いました。

――今回のアルバムはカン・ダニエルが始まる旅程の第一歩となるアルバムだと聞きました。

カン・ダニエル:今ちょうどお見せできることに集中したアルバムです。僕自身を少し惜しんだアルバムでした。もちろん、曲の中で表現できることは最大限に表現しましたが、アルバムの全体的な雰囲気はすべてをお見せしないようにしました。これからをもっとたくさん楽しみにして頂きたいという気持ちが大きかったです。欲を出して全部お見せするのではなくて、僕を少し惜しんだアルバムです。

――カン・ダニエルが直接説明するタイトル曲「2U」についても聞かせてください。

カン・ダニエル:アルバム名を「CYAN」に決めた後、どの曲をタイトル曲にすべきか悩みました。実は僕の最初の意見は「2U」じゃなかったんです。「2U」は昨年の冬に録音を終えた楽曲で、僕の心の中では冬の歌というイメージが強かったです。ある意味では、そう考え込んでいました。僕が思っていたイメージを少しだけ延ばしてもいいという意見を聞いた後、もう一度聞いたら「2U」がタイトル曲によく似合うと思い、それで気持ちが変わりました。昨年、デジタルシングルを出して急に空白期間を持ったじゃないですか。その後に出すアルバムだったので、新しく始める感じを込めたいと思いました。音楽番組に出演するのもあまりにも久しぶりだったので、全てが最初のアルバムのような感じでした。新しい土地から始まるという感じがして、そんな気持ちをすべて込めた楽曲が「2U」だったと思います。聞く度に、新しい空気を感じることのできる楽曲です。

――アルバムの全ての過程に参加したと聞きました。アルバムを構想するアイデアはどこから得ているんですか?

カン・ダニエル:毎回違う方法でアイデアを思い浮かべますが、最近は会社で僕にソースをくだされば、そこに僕が様々な意見を加える方法で作業します。カラープロジェクトも、最初は誰かが投げた一言から始まりましたが、話してみたら本当に良かったんです。僕がこれから表現したい方向とも本当によく合いました。僕がどんな道を歩むかについて音楽で語り、楽しく描くことができると思いました。

――カン・ダニエルの一日は音楽についての考えでいっぱいだと思います。新しく挑戦したい分野や目標はありますか?

カン・ダニエル:「2U」のような楽曲は、僕が本当に難しいと思うスタイルの楽曲です。なので準備していた当初は、大変な事も多かったです。次のアルバムは僕が得意とする楽曲を集めたアルバムになりそうなのですが、それで安心せず僕の中から最善と最高の結果を引き出したいです。挑戦してみたい分野は、マジックです(笑)。イリュージョニストの方々のYouTubeチャンネルをたくさん見ています。パフォーマンスのためではなくて、本当に単純に僕が楽しんでいます。僕が習いたいのは、カードマジックのように一瞬のマジックなので、ステージでお見せすることは難しそうです。ずっと見ていると、トリックが全部バレてしまいそうです(笑)。

――単独リアリティ番組「こんにちは、ダニエル」を通じてカン・ダニエルの率直な姿を見せてくれました。一人旅はいかがでしたか?

カン・ダニエル:ゆっくり休めたおかげで、今回の活動が上手くできたのではないかと思います。再充電まではいきませんが、再整備の時間が必要だったので、ちょうどいい時間を過ごさせていただいて本当に幸せでした。

――ポートランドの自然はよく合いましたか?

カン・ダニエル:良かったと思います。韓国では市内が好きな方ではないのですが、海外に出るとダウンタウンが本当に好きです。ポートランドにもダウンタウンがあったのですが、久しぶりに人が多い場所に行ったので、最初はちょっと大変でした。でも、だんだん慣れてきて楽しかったです。やったことのない新しい活動をたくさんすることができてとても楽しかったです。

――単独リアリティ番組は初めてでしたが、苦労した点はなかったですか?

カン・ダニエル:僕一人で行ったので、ずっと独り言を言わなければならなかったのですが、それがちょっと難しかったです。後で放送を見たら、自分が可哀想に見せました(笑)。独り言を言って一人で笑って、答えて、可哀想に見えましたが、見ている方々は面白かったとおっしゃってくださったので良かったです。僕は家にいるのが好きですが、家で独り言を言うタイプではないので……猫とは会話をしますが(笑)。ヤギといる時は会話ができて良かったです(笑)。

――カン・ダニエルが思うアーティストとしての長所は何ですか?

カン・ダニエル:ひとつは今作っていくところだと思いますが、ステージの振り付けが少し違うということじゃないでしょうか。決められたことよりは、その枠を少しずつ壊すダンススタイルにたくさん挑戦しています。なのでステージ的には、もっと見る楽しさのあるステージを作っているんじゃないかと思います。そしてステージの上の雰囲気を盛り上げて、(ステージを)見ている方々にも面白そうだと感じて頂く事ができると思います。

――アーティストでないカン・ダニエルとして、自分が知らなかった自身の良いところはありますか?

カン・ダニエル:僕を振り返ってみたら芸能人のカン・ダニエルモードが存在していました。仕事モードって言うじゃないですか。日常のダニエルと変わりませんが、もっと奇抜な考えをするダニエルになっていました。僕が見つけた僕の長所で、もう一つは考えがあまりにも多くてそれが問題でしたが、この頃はそれがそんなに悪いことばかりではないと思いました。もちろん長所と短所はあると思いますが、最近では考えが多いのも良い影響を与えていると思います。

――「カン・ダニエル」という名前を聞いた時、人々にどんな言葉を思い浮かべてほしいですか?

カン・ダニエル:正直にただ「カン・ダニエル」だと分かって頂けるだけで感謝しています。この前の時間を考えてみると、僕の名前に力があることに僕自身が押されたような感じでした。僕自身が自分の名前からくるプレッシャーで「カン・ダニエルならこれくらいはしなくちゃ」と思っていましたが、今は「~なカン・ダニエル」という言葉が聞きたいです。「信じて聞くことのできる」みたいな言葉です。僕が僕の名前に引っ張られたり、振り回されたりするのではなく、僕が僕の名前を引っ張っていく人になりたいです。

――今まで活動してきて本当に忘れられない瞬間をひとつだけ思い出すならいつでしょうか?

カン・ダニエル:僕が今回の活動をしながら、本当に忙しく4日ほど休まずに過ごしたことがあります。本当に久しぶりに時間が経つのも忘れて忙しく過ごし、家に帰ってベッドに横になりましたが、本当に気持ちがよかったです。ふとんを抱きしめて一人で笑うほどでした。その瞬間の記憶が本当に良かったです。スケジュールがいっぱいあって、やりがいのある日程を全部こなしたら、これ以上ないほどに幸せでした。そんな感情も久しぶりでしたし、また一方では自分の中に達成感が湧いてきました。

――今年必ず実現したいことはありますか?

カン・ダニエル:授賞式のステージをひっくり返したという話を聞いてみたいです。面白い曲も多いですし、パフォーマンスをお見せできる曲も多いです。特に授賞式は、他の歌手の方々のファンもたくさん来ますし、そういう場であるだけに絶対に認めてもらいたい気持ちもあります。

――来年の春の自身に向かって一言お願いします。

カン・ダニエル:もう一歳を取ったな(笑)!

――DANITY(カン・ダニエルのファン)に言いたいことはありますか?

カン・ダニエル:今回の活動で共に走ってくださって本当にありがとうございます。お互いに顔は見れませんでしたが、その応援のおかげで本当に無事に終えることができたと思います。そして次のアルバムのスポイラー(ネタバレ)を何度もリクエストされたのですが、僕が愛するDANITYでも絶対にそれはできないと申し上げたいです(笑)。もう少しだけ待って、ダニエルのこれからを楽しみにしていてください。いつも幸せな笑顔で会えますように。

記者 : パク・スンヒョン