「愛していますか?」キム・ソウン“少女のイメージより女性のイメージを披露したい”
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キム・ソウンは最近、ソウル市鍾路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)のカフェで映画「愛していますか?」(監督:キム・ジョングォン)のラウンドインタビューを開催し、映画及び女優活動と関連した話を伝えた。
「愛していますか?」は、愛の答えを教えてくれる奇妙な本に出会った後、魔法のように変わり始めた異なる2人の男女の特別な愛を描いたファンタジーロマンスだ。最近、新型コロナウイルス感染拡大で冷え込んだ劇場街に登場した唯一の韓国映画で観客たちの関心を集めている中、人気スターソンフンとキム・ソウンがロマンスで呼吸を合わせ注目を集めている。
今回の映画でキム・ソウンは、カフェアルバイトのソジョンに変身する。ソジョンは認知症を患っている母親と一緒に毎日を生きていくキャラクターだ。自身が開発したデザートをカフェメニューとして販売するという抱負を持っているが、厳しい生活の中でいつも失敗する人物だ。
2017年にクランクアップし、3年で観客たちに公開する作品という事もありキム・ソウンも感慨深そうに見えた。彼女は「20代の最後をこの映画で終えたので懐かしかったです。20代の最後を映像で残せて嬉しかったです。その時の撮影現場を思い出せて楽しかったです」と伝えた、

キム・ジョングォン監督の強力な要請で映画出演を決心したというキム・ソウンは「台本を読んでソジョンの凛々しい姿に惹かれました。若者たちを代表するエピソードがありますが、真面目に自身の仕事をやり抜こうとする姿が見えたので良かったですし、キャラクターが気に入りました。ロマンスジャンルというのは知っていますが、それが私にできるのかとても悩みました。また監督がエッセイのような感じがお好きな方だったので、それも良かったです。素朴な感じの映画に挑戦してみたく、私は幼いころから子役をやっていたので若者の痛みを直接経験したことはないのですが、ちょうど私の妹の年齢です。なので妹を見て勉強しました」と伝えた。
しかし、感情に振り回され職場でまでトラブルを起こしてしまうソジョンのキャラクターから、いわゆる“迷惑女子主人公”を思い浮かべたりもした。これと関連してキム・ソウンは「ソジョンはベテランではないです。もちろん、トラブルを起こしたので迷惑だと思われるかも知れませんが、憎いとは思わないです。まだ社会人一年目だから十分に理解できます。そのような経験を通じてより成長することができるのだと思い、迷惑だとは思わなかったです。失敗して消極的な姿が、私の目には可愛く見えました」と自身の考えを伝えた。

主人公として登場しないシーンがなかったと告白したキム・ソウンは、現場で感じたプレッシャーを訴えた。彼女は「後輩といたずらをするソンフンとは異なり、私はそうすることができなかったです。一人で感じているプレッシャーが大きくて、違う作品に比べてあまり親しくなれなかったです。泣くシーンも多く、一人で感情に没入しなければならないシーンが多く、一人でいました。監督が私だけを信じるとおっしゃっていて、またプレッシャーを感じました。また映画の分量も私が一番多いです。私がここで怠惰になったら映画が失敗するかもしれないとも思いました。それで責任を強く感じました。現場での解決案も探し、大変な部分も柔軟に演技しようとしたのでとても忙しかったです。一人で落ち着けなく、やるべきことも多かったです」と話した。
全ての瞬間を集中すべきだったキム・ソウンが選んだ名場面は、故チョン・ミソンさんと一緒にしたシーンだった。故チョン・ミソンさんは劇中、認知症を患っているソジョンの母親として出演し、映画に豊かさを与えた。キム・ソウンは「ソジョンがお母さんの足を洗ってあげるシーンが、ソジョンの心を正確に表現し、見せ場ではないかと思います。ソジョンは外見は弱そうに見えますが、強く外柔内剛です。お母さんにもいつも明るい姿を見せようとし、凛々しくいます。心配させないようにしようとしますが、そのシーンでソジョンの心が伝わった気がして一番記憶に残っています。そのシーンを撮影する時、たくさん泣きました。悲しくて、自分なりに一生懸命に生きているし、夢もあって、やりたいこともあるソジョンなのに、それができない環境が嫌で感情が複雑でした」と当時の撮影シーンを思い出した。

年齢もいつの間にか30代になった。彼女は「心的に余裕ができた感じがします。20代ではイライラして、何かをやりぬきたいという欲心が大きかったです。今は過去を振り返ってみることができ、自分自身についてももう一度考えるようになりました。20代の頃も健康に気を使っていましたが、今はその3倍も努力しています。健康食品もたくさん食べて、サプリも飲み、運動も一生懸命にやっています。体力で勝負すべき時間です。勉強もたくさんしています」と変わった点を伝えた。
そして「振り返ってみたら胸がいっぱいになります。私なりに頑張ってフィルモグラフィーを作り、一生懸命に生きたんだと思うようになったら時間が大切になりました。作品を見る目も変わって、やらなかった役割もやってみたいですし、挑戦精神ができました。やりたいことが多くなり、欲心ができました。たくさん経験したら自信もついて、怖さがなくなる気がします。30代になって自信を取り戻しました。違う分野は怖いですが、仕事については意欲が出てきました」と話した。

「デビュー20年目ということを知らなかったです。そんなに時間が過ぎたとは思わなかったです。私は最大にできるまで努力したいですし、死ぬまでやりたいです。演技が大好きで、私が一番自信があって、好きな仕事なので、このような職業に出会えたのも幸運だと思います。これからも多様な演技に挑戦して、違う姿もお見せしたいです。爽やかな恋愛はやめて、本物の恋愛をする作品に出演したいです。少女のイメージより女性のイメージをアピールしたいです」と笑って伝えた。
記者 : イ・イェウン