【REPORT】ユチョン、初ソロアルバムを携えライブを開催「日本のアルバムも約束します」
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前半のサプライズで、会場がピュア・ホワイトに
赤く染まった紗幕に浮かぶ黒のシルエット。その紗幕が下りれば、いよいよ除隊後、初となるコンサートの幕開けだ。オープニングはアルバムからセレクトした「Strong」。黒の上下に、光沢のある黒のジャケットを重ねたモノトーン・ファッション、絞り込んだボディで演じるダンスパフォーマンス、そして低めのハスキー・ボイス……すべての面でクールネスに焦点を合わせ、ユチョンはフレッシュな印象でファンのハートをガッチリと掴みにいく。ラストに「Yeah I guess I'm」と格好良く歌い決めた後も、ステージの照明は落ちることなく、舞台中央でスクッと立つ彼を捉えたまま。ユチョンの視線は真っ直ぐと客席に向かい、ファンはそんな彼に熱き歓声を送り、彼は声援に応えるようにそのまま女々しさとヒップさが同居する「I Love You」へ。途中、ダンサーを引き連れ、舞台の上手、下手へと移動してファンに挨拶し、中央ではダンスパフォーマンスもキリリと。終盤にはヘッドセットに手をやりながら目を閉じ、麗しき声でファンをとろけさせ、ラストは彼女への想いを存分に込めんと左手を投げるように突き出した。
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続いたのは、秋から春へと移ろいゆく季節を背景にファンへの愛を歌った「再会(日本語Ver)」と、主演ドラマ「ミス・リプリー」の挿入歌「The Empty Space For You」。二つのバラードでファンへしっかりと歌を届けた後は、照れ屋な貌でファンをキュンとさせていく。「え~~、なんか~~」という喋り出しは幼さを醸し、完璧なステージとのギャップにファンはモエモエ。恥ずかし気に首をポリポリさせる仕草にもフロアからは「可愛い」という声が飛び、俯き加減で自分の気持ちを偽ることなくこう告白した。「今、僕が感じてる気持ちって100%ピュアな幸せなんですよ。僕の気分を表現するのはむずかしいけど、すごく嬉しいし、幸せです。皆さんは僕が幸せに感じるのを見て、幸せになるの?(それなら)僕と逆だな!」
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ユチョンは後のトークで「さっきは感動でしたよ、本当に。ステージからあれ(ライト)を見ると、すごく美しいんですよ。今日は『凄く良かったです。ちょっと眩しかったけど(笑)』と日記に書きます」と照れ隠しの笑みを浮かべた。そして「Unwound Heart」を挟んだ後は、アルバムの制作過程をビデオで振り返るコーナーへ。1月10日から2月14にかけて行われたレコーディング、PV撮影、カメラ撮影、ダンスレッスンを追体験することで、この日が一層意義深いものとなる。
10年の年月をかけて歌い続けてきた絶品の「Rainy Blue」
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そして、ライブでの定番曲「ひまわりの約束」(原曲:秦基博)は、ヒマワリの花をバックに、1番はギター伴奏のみで歌い、2番はバンドメンバー全員と一緒に。ファンを前に何度も歌ってきたことから、“ユチョンとファンとのテーマ曲”といっても大袈裟ではなく、ユチョンが「本当の幸せの意味を見つけたから」と歌うと、ステージは黄色の照明でヒマワリ色に染まり、ファンを多幸感に包んでいく。
3曲目はステージがイエローからブルーへチェンジし、徳永英明の「Rainy Blue」をカバー。振り返れば、彼がこの歌を初めて歌ったのは確か2009年のFNS歌謡祭でのこと。今から丁度10年前に本家=徳永とコラボし、さらに昨年のファンミツアーではソロでも披露。約10年の年月をかけて歌い上げてきただけに、歌には彼の感情が乗りきり、そのステージングは神がかっていたほど。完成度の高さは目を見張るばかりで、ファンの反応も、この日一番だった。
カバー曲の後にはオリジナル曲で再びユチョン・ワールドへ。懐かしの写真をバックにした「振り返ればすべての道が思い出だから」、続く「How Much Love Do You Have In Your Wallet」は落ち着いた雰囲気で歌い、舞い散る桜を背景にした「彼女と春を歩く (日本語Ver)」ではそれまで腰掛けていたスツールから立ち上がり、体全体を使って熱唱した。
フィナーレではファンにマジカルな輝きをプレゼント
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そして彼が「One more time」と煽ると、掛け声はより大きくなり、「もう一回」との声にファンはペンライトをより高く掲げてシャウトし、会場の一体感は120%を超える。そんな時、彼が「Magic in the light」と歌い、ファンに眩しい世界を約束すると、その約束を現実化するようにゴールドに輝くテープが発射され、そこには「はじめてのソロコンサートを、まっていてくれてありがとう」とのメッセージが。
フィナーレではダンサー全員とで、胸に手を当て深々とお辞儀をしてファンに心からの感謝を表した。そして本編ラストはアルバムのタイトル曲「Slow dance」を日本語バージョンで披露。イントロでギタリストにだけ赤い照明が落ち、彼がラテンのメロディを奏でれば、会場は一瞬にしてタブラオに一変。ユチョンが妖艶かつクールなテイストで魅せ、最後もオープニング同様に格好良く締めた。
ミッキー・ユチョンが降臨!?
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最後の「Found」ではファンの手拍子と合唱にサポートされて歌い、会場がひとつに。「こんなに胸がときめいているんじゃない?」と歌ったユチョンは、大きく両手を広げると、大空に羽ばたくように、そのままダンサーを共に客席に向かう。そしてアリーナを一周しながら、ファンに大きな声で「ありがとう~~」と感謝。ユチョンが「皆で!」と呼びかけると、ファンは大きく手を振りながらサビを熱唱し、彼はステージに戻った後も「皆で!」と煽って客席の合唱を誘い、終盤は「サランヘ」と生のメッセージ! 最後は飛びっきりの笑顔で「ありがとう、僕のそばに来てくれて」と囁くように歌い、高まる感動にダンサーが一斉にジャンプ。「ホ~」と感動の雄叫びを上げた彼は金足農ナインばりにのけぞりながら全身全霊で「今日はありがとう」と感謝し、何度も礼を言う彼の瞳には再び涙が溢れていた。
そして一度はステージを後にした彼だが、別れを惜しむファンのために再度舞台へ。マイクなしでもファンに挨拶しようとする彼の優しさが嬉しかった。
ファンと公約「次は日本でもアルバムを!」
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また次回のライブで「Begin」をピアノの弾き語りで歌ってほしいというファンに向け、「僕、今日でツアーが終わりますよ。ビギンじゃなくて」とウィットに富んだ返しで笑わせ、「次のライブでは、絶対にピアノの曲を準備します。X-JAPANみたいに」と決意表明。彼が「春は爽やかなイメージで、すごくドキドキします。皆さんと一緒にいると毎日が春。今回のライブは春が似合うライブ」と話したこの日、都心では桜の開花宣言も行われた。ユチョンはファンの心に心地よい春風を運んでくれたのだった。
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取材:きむ・たく
【公演概要】
「2019 PARK YUCHUN TOUR CONCERT ‘SLOW DANCE' in JAPAN」
<公演スケジュール>
【神戸】
2019年3月5日(火) 18:00開場 / 19:00開演
2019年3月6日(水) 18:00開場 / 19:00開演
会場:ワールド記念ホール
【東京】
2019年3月19日(火) 18:00開場 / 19:00開演
2019年3月20日(水) 18:00開場 / 19:00開演
2019年3月21日(木・祝) 18:00開場 / 19:00開演
会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
記者 : Kstyle編集部