99℃のMONSTA X

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写真=MONSTA X

水が沸騰する温度は100℃。デビューして1年のMONSTA Xは、1℃の決定的な瞬間を待っているところだ。いつどんな形で訪れるか分からないものがチャンスであるため、すべての瞬間を大切にしている。MONSTA Xの存在が爆発する1℃前、一番熱い99℃。

―デビューして1年、MONSTA Xはどんなグループか?

キヒョン:精力的に活動している活火山のようなグループだ。

ジュホン:デビュー当初、MONSTA Xはもう少し覇気にあふれていて、ヒップホップの要素が強かったけれど、今は男性的な魅力をアピールしている。“ヒップホップアイドル”から“野獣アイドル”になったと言うか?(笑)

―MONSTA Xの強みは、ジュホン、ショヌ、キヒョン、ヒョンウォン、ミンヒョク、ウォンホ、I.Mの7名が集まったことだと言った。メンバー自慢をしてほしい。

ジュホン:デビュー当初、僕たちの間で“アベンジャーズ”と呼んでいた。それぞれ自分の色が濃く、集まったときにもっと大きな相乗効果を発揮するからだ。

ウォンホ:ショヌはダンスを、ヒョンウォンは顔を、僕は年齢を担当している。(一同笑) キヒョンは神から与えられた声、ジュホンは天才ラッパー、末っ子のI.Mは洞窟の声が魅力的だ。ミンヒョクは神から与えられた口を持っている。歩くビタミンだ。

―MONSTA Xはいつも元気がみなぎっている。しんどい時はどこで力を得るのか?

キヒョン:舞台に上がった時。ファンを見ると力が出る。またメンバー全員面白い。食事の時も静かな時がない。メンバーと一緒にいれば、自然と力になる。

ショヌ:メンバーは、仕事をするときは働き、遊ぶ時は遊ぶタイプだ。アルバムの準備をするときも、活動で忙しい時も、皆で力を出す。

―ボーイズグループの全盛期だ。その中でもMONSTA Xにしかない差別化した戦略はあるか?

ジュホン:舞台を見れば分かってもらえるはずだ。僕たちは音楽と舞台に対する自信がある。高ぶっているのとは違う。自信がなければエネルギーを放てない。

ミンヒョク:MONSTA Xと言えば、普通強いイメージを想像されるが、強い音楽だけでなく明るい雰囲気の曲、バラードの曲もできる。何でもできるグループだ。

写真=(左から)I.M、ジュホン
―ジュホン作詞・作曲の「White Girl」は美しい歌詞で、ファンの間で人気が高い。

I.M:僕たちのタイトル曲と相反する甘い感じの曲だ。肩の力を抜いて聞けるはずだ。

ジュホン:歌詞を書きながら「綺麗すぎないか」と思ったりもした(笑)

I.M:ジュホン兄さんは元々感受性豊かだから。

ジュホン:メンバーも気に入ってくれた。

―MONSTA XのラッパージュホンとI.Mの音楽スタイルが気になる。

キヒョン:二人の色は異なる。ジュホンが蜂ならばI.Mは蝶だ。

I.M:蝶のように舞い蜂のように刺す!のかな(笑) ジュホン兄さんとは追求する性向が違う。僕は強かったり大衆的なものとは違う音楽をする。

ジュホン:ラップで「僕はアイドル」というアイデンティティを持って行こうとする。強い音楽が好きだが、ポピュラー音楽ですべてお見せできない色はミックステープで思う存分出している。

―ウォンホは初めてのファンミーティングで自作のファンソングを披露した。

ウォンホ:曲作りはいつもやっている。次のアルバムではもっと良い曲をお聞かせしたい。

―「THE CLAN」2.5部作の活動でMONSTA Xの世界観ができ上がった。

ヒョンウォン:少年がそれぞれの痛みを克服していく過程を描いた。

ジュホン:初めはコンセプトに僕たちの音楽が閉じ込められるんじゃないかと心配だった。幸いにも、活動を重ねるごとにMONSTA Xの色をもっとお見せできたようだ。

写真=(左から)ミンヒョク、キヒョン、ウォンホ
―MONSTA Xが考える青春とは?

ショヌ:このように忙しくやりたいことをやることが青春だと思う。

ウォンホ:僕は特に練習生の頃。条件なしに夜通し練習していた時が青春だった。

ミンヒョク:世界が愛おしく見える時。

キヒョン:自分が青春だと思うその時が青春ではないだろうか?

ヒョンウォン:楽しんで懸命に生きること。今は非常に忙しいけれど、若い時じゃなければいつこんなことやれるだろうか、今が青春のようだ。

I.M:映画「オペレーション・クロマイト」のマッカーサー元帥のセリフに、こんな言葉がある。「理想を捨てる時がしおれた時だ」。年齢に関係なく、いつも情熱的に挑戦するのが青春だと思う。

―ウォンホとキヒョンのヘアーカラーが独特だ。活動するたびに色んなヘアースタイルを見せているが、挑戦してみたいカラーはあるか?

キヒョン:本当はピンク色に染める時が怖かった。反応が思ったより良くて安心した。一回やってみたから、次は赤やミント色もやってみたい。ウォンホ兄さんのツートンヘアーは僕にはちょっと無理だ(笑)

ミンヒョク:僕は今回初めて暗い色に染めたけど、赤い髪もやってみたい。「HERO」の活動の際のジュホンのように。

ヒョンウォン:僕は僕の髪が好きだ(笑)

―海外での人気もかなりのものだ。海外ファンに通ずるMONSTA Xの魅力は何か?

ジュホン:ショヌ兄さんのホットなボディ?(笑) 海外ファンの方々は僕たちのエネルギッシュな姿を気に入ってくれている。デビューしたての頃アメリカ公演をやった時があって、多くの方々が応援してくれて有り難かった。

ヒョンウォン:海外ファンの方々とも疎通したくて、簡単な外国語も勉強している。

I.M:SNSに投稿する時、英語、日本語、中国語など多国語でコミュニケーションしようと努めている。

―2016年を振り返ってみよう。夏に初めてコンサートを開いた。

ジュホン:感動そのものだった。「ああ、だから歌手をやるんだな」と感じた。ファンの方々が最後にスローガンイベントをやって下さって、すごく泣いた。感謝している。

I.M:舞台の大切さを悟らせてくれる瞬間だった。

キヒョン:両親を招待した公演は初めてだった。両親も泣いたし、僕も涙を流した。

ミンヒョク:準備の時からワクワクしていた。普段見せられない、自分の好きな、得意なことをシェアできて良かった。僕が直筆で書いた歌詞を背景に使用した舞台があって、ファンの方々が喜んでくれて嬉しかった。

写真=(左から)ショヌ、ヒョンウォン
―アイドルにとってはデビューから1年後が一番重要な時期だと言われる。

I.M:いつも重要な時期だと考えている。

ミンヒョク:いつどんなチャンスが来るかわからない。だから活動の度にチャンスを得るため、たくさん考え、たくさん努力する。

―どんな努力をするのか?

ミンヒョク:例えば、僕はいつもファンの方々が気に入ってくれることは何か、いつも神経を使っている。映像コンテンツやサイン会の後に行うイベントも僕のアイディアから出てきたことが多い。キヒョンとラジオコンテンツを進行しているし、今もまた考えているコンテンツがある。

―ショヌとジュホンとキヒョンは、それぞれMnet「HIT THE STAGE」、JTBC「ヒップホップの民族2」、ソロ曲でまた別の魅力を披露した。個人活動の感想や計画も気になる。

ショヌ:ダンスを見せられるチャンスをいただけて良かった。

ジュホン:小さい頃から好きだったラッパーの先輩たちとご一緒できて良かった。今後はMBC「覆面歌王」に出てみたい(笑)

キヒョン:もっと頑張ってソロ活動もやってみたい。でもまだメンバーが必要だ(笑)

ヒョンウォン:僕はモデルとしてランウェイに立ったことがあって、舞台じゃない所だったから緊張もした。今後も機会があれば一生懸命やりたい。

ミンヒョク:僕は音楽番組のMCをやってみたい。現場の反応をチェックすることもできるし、1時間MCとして多様な姿をお見せできるので、MONSTA Xを広める機会にもなると思う。

―今後どんなグループになりたいか?

ミンヒョク:「MONSTA Xのようになりたい」という言葉を聞けるグループ。時々ショップで後輩のグループが「MONSTA Xの先輩、かっこよすぎる」といった話を又聞きすると、恥ずかしくてしょうがないが気持ちは良い(笑) 最高の褒め言葉だと思う。

ヒョンウォン:見れば見るほどMONSTA Xが好きになる、と言われたい。活動する度にファンの方々がもっと好きになってくれるし、メンバーも一緒に頑張れると思う。目標を成し遂げている。

記者 : ソン・イェジ、写真 : オ・セホ、場所 : j-wingスタジオ、翻訳 : 前田康代