【PEOPLE】4Minute キム・ヒョナを構成する5つのキーワード

10asia |


4Minute キム・ヒョナ

“覇王色”は尾田栄一郎による少年漫画「ONE PIECE」に登場する言葉だ。だが、いつからかキム・ヒョナの名前の前に付く修飾語になった。漫画の中では、すべての人を威圧して圧倒する力を示す。恐らくキム・ヒョナのセクシーさがすべての男性を制圧するという意味で誰かが付けたのが、この修飾語の始まりだと思う。キム・ヒョナはガールズグループWonder Girlsとしてデビューした後、4Minuteで再起を知らせ、現在は“キム・ヒョナ”という名前だけでも強い力を持つ女性歌手として跳躍した。それに、否定的な意味である“退廃”という単語にも“美”をつけて、自分だけのスタイルに昇華させた。だが、ステージの下でキム・ヒョナは“覇王色”“退廃美”とはほど遠い。

「華やかな場所はあまり好きじゃないし、外出もあまりしません。ステージの上の姿を見ると、まったく信じられないですよね?(笑)」(2015年8月24日掲載、「10asia」とのインタビューより)

ステージの上と下の姿が180度違うキム・ヒョナがニューアルバムを出した。堂々と楽しく遊んでみてという「イケてるから(Roll Deep)」がそのタイトル曲だ。これで、彼女は自分だけのカラーと立場を確実に固めた。


JYP

歌手パク・ジニョンのイニシャルで、そんな彼が代表を務めるエンターテインメント会社の名前だ。
キム・ヒョナはJYPエンターテインメント(JYP)でスタートした。パク・ジニョンは約6年間、慎重に準備してWonder Girlsというガールズグループをデビューさせた。その中心にいたのがキム・ヒョナだ。2007年にデビューしたキム・ヒョナは、パク・ジニョンの指揮の下で歌手としての第一歩を踏み出した。当時、彼女は16歳だった。

Wonder Girls

キム・ヒョナのスタート点。
2007年、まだ幼かったキム・ヒョナは野心に満ちて歌手生活を始めたが、健康上の理由で脱退という大きな決心をしなければならなかった。キム・ヒョナは後日、当時を思い浮かべながら「『Tell Me』で人気を得て、人々の関心が私に注がれた。まだ幼かった私は、その関心に負担を感じて、うつ病に悩まされた」と告白した。高い人気を集めてスポットライトを受けた誰よりも嬉しいはずの時間に対してキム・ヒョナは「悪いことを考えるほど大変だった時間」と表現し、「体重が38kgまで減った」と振り返った。そうやってキム・ヒョナはWonder Girlsから離れた。だが、依然としてWonder Girlsのメンバーたちと深い友情を交わし続けている。最近、イェウン、ユビン、ソンミ、ヘリムの4人組バンドで戻ってきたWonder Girlsのミュージックビデオを見たキム・ヒョナは、すぐにイェウンに電話をかけて「胸にじーんときた」と打ち明けた。バンドとして出てくるために熱心に準備する姿を近くで見守っていた彼女は、誰よりもWonder Girlsのカムバックを待っていた。

ホン・スンソン

CUBEエンターテインメントの会長。
パク・ジニョンとJYPを導いた張本人でもある。JYP所属アーティストの“父”と呼ばれた彼は2008年、CUBEエンターテインメントを設立した。そして、多くの歌手を世に送り出した。キム・ヒョナの新たな挑戦もホン・スンソン会長の下で行われた。

4Minute

キム・ヒョナが現在所属するガールズグループ。2009年にデビューした。
キム・ヒョナはWonder Girlsの脱退以来、2年ぶりに新グループ4Minuteという名前で再び人々の前に立った。世間の関心を恐れた16歳の少女は、いつの間にか多くの人の視線を楽しめるようになった。4Minuteはリーダーのナム・ジヒョンを筆頭にホ・ガユン、チョン・ジユン、クォン・ソヒョンとキム・ヒョナがチームを組んで、「Hot Issue」で華やかにデビューした。その後、「HUH」「Muzik」「Volume Up」「今日何する?(Whatcha Doin' Today)」、そして最近の「Crazy」に至るまで様々な音楽的な試みを行ってきた。特に、最新曲「Crazy」ではカリスマ性と華やかな群舞で強烈な印象を残した。

BEAST チャン・ヒョンスン

男性アイドルグループBEASTのメンバー。
キム・ヒョナとTrouble Makerというユニットで活動した。2011年に「Trouble Maker」という曲でステージに上がった2人は、大きな反響を巻き起こした。「これ以上セクシーなステージはない」というモットーを持ったかのように、2人は夢幻的で悩殺的なステージで見る人々の視線を引きつけた。キム・ヒョナとチャン・ヒョンスンはステージパフォーマンスとしてキスを試み、話題の中心にも立った。

PSY(サイ)

韓国を代表する歌手。そして「江南(カンナム)スタイル」で世界中の人から愛された、もはや“国際歌手”。
“B級情緒”で観客を魅了する彼の人生のターニングポイントになった「江南スタイル」のミュージックビデオには、キム・ヒョナが登場する。2012年7月に公開された「江南スタイル」は、典型的なPSYの歌で、“B級情緒”を盛り込んだ曲だ。ミュージックビデオにもPSYの個性を十分アピールし、現在まで約24億回の再生回数を超えて独歩的な人気を謳歌している。ミュージックビデオに姿を現わしたという理由だけで、キム・ヒョナも海外で知名度を一気に引き上げた。

「赤いです(Red)」

キム・ヒョナの3rdソロアルバム「A Talk」のタイトル曲。
セクシーで強烈なイメージを持ったレッド(Red)カラーを題材にしたこの曲は、“セクシーな女性歌手”キム・ヒョナのイメージを固めるきっかけになった。キム・ヒョナは当時、「赤いです」について自分の“オーダーメード型曲”と紹介し、その自信をステージの上で存分に見せてくれた。赤い口紅を塗ったキム・ヒョナは、ポイント振り付けである“モンキーダンス”で多くの男性の心を虜にした。

BTOB イルフン

男性グループBTOBのメンバー。
キム・ヒョナのニューアルバムのタイトル曲にフィーチャリング参加した。キム・ヒョナとは親しい先輩、後輩の関係だ。ラップの歌詞を自ら書いてくれたイルフンにキム・ヒョナが「一緒にやってみる?」と提案して、2人のコラボレーションが実現した。キム・ヒョナはイルフンへの感謝の気持ちを自身のSNSを通じて表現した。

「イケてるから」

8月21日に発表されたキム・ヒョナの新曲。
4thミニアルバム「A+」のタイトル曲であり、タイトルからして強烈だ。キム・ヒョナは「作曲家たちが『ヒョナはどうしてそうなの?』『イケてるから~』という内容の会話をしたのがきっかけで作られた曲」と紹介した。

記者 : キム・ハジン、編集 : ハン・ヘリ、翻訳 : ナ・ウンジョン、写真 : 10asia DB、CUBEエンターテインメント、JYPエンターテインメント