“二十歳”ユ・スンウの「SUPER STAR K」脱出記(総合)

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少年から青年になった。2012年、体の半分ほどを隠してギターを弾いていた少年ユ・スンウがその初々しさに成熟さを帯びて帰ってきた。

ユ・スンウは29日午前、ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)Mアカデミーコンサートホールで、3rdシングル「BEAUTIFUL」の発売を記念して音楽鑑賞会を開催した。

この日ユ・スンウはニューシングルのタイトル曲「キレイだから」や収録曲「あの夜の間」を始め、カバー曲「Man In The Mirror」などを歌った。ギタリストで親友のチョン・ソンハと一緒に未公開の自作曲「ミス」を披露し、特有の淡い感性が滲むステージを飾った。

「BEAUTIFUL」にはキム・ドフン、キム・イナ、クルミ(Cloud)など、アンダーやオーバーを問わず様々なプロデューサーがユ・スンウと一緒に曲を作り、期待感を高めている。

タイトル曲「キレイだから」は、二十歳(数え年)になったユ・スンウから見つけたイメージをそのまま表現した曲だ。初々しさと成熟さが共存する、二十歳だからこそ見せられるユ・スンウの魅力を活かした曲で、同日正午リリースされた。

ユ・スンウは今回の新曲で初めてR&Bジャンルに挑戦した。これまでシンガーソングライターとして自身のアルバムのプロデュースまで担当してきたが、今回はキム・ドフンとキム・イナの協力を得た。アコースティックバンド音楽を主にやってきた彼だが、異色の変身もかなり似合っていた。

ユ・スンウは自身の音楽について「実はまだ自分が人々にどんなカラーで見られているのか分かっていない。個人的に僕はアコースティックをベースにしたバンド音楽していると思っていたけれど、今回は違う」と考えを述べた。

続いて「ラッパーのLouieさんもいるし、甘くて初々しいラブストーリーも入れることになった。年齢に合った色を見つけたのではないかと思う。普通の二十歳は甘いものが好きじゃないか。これまで時には幼く時には古い音楽をしてきたけれど、今回はトレンディな音楽をすることになった」と説明した。

ユ・スンウは自作曲ではなくキム・ドフン、キム・イナの曲でカムバックした理由も「勉強のために」と答えた。彼は「これまで自分がプロデュースした曲もフルアルバムとして発売されたし、収録曲に自作曲を入れたりもした。貫禄も出てきて上達したことも感じているけれど、今回事務所に来てキム・ドフン作曲家やキム・イナ作詞家に曲を書いてもらい、聞いてみたらすごく良かった。これから僕がやっていく音楽の基盤になりそうだ。本当に勉強になっている」と話した。

さらに「ユ・スンウといえば、音楽よりもイメージが先に思い出されるのが残念だった。やってみようという思いで変化を与えた」と明らかにした。彼は「SUPER STAR K」に出演してから、音楽活動に対して「3年間心残りは多かった。思い出かどうかわからないけれど、過ぎた時間は良いものに思える。でも、これまで漠然とではあるけれど、たくさん学ばせていただいた。社会生活が上手になったように思う。残念なところは音楽的により多くのことをやれなかったことだ」と明らかにした。

また「昨日、Zion Tの『Eat』のカバー映像をSNSに掲載したが、コメントを見たらソクボン(ユ・スンウが『SUPER STAR K』で歌った曲)がこんなに成長したんだねという反応が多かった。3年も経ったのに、僕をそのように覚えてくださっている方が多い。視聴者やファンの皆さんに自分がどのように歌って、どんな音楽が好きな人かが伝わればと思う。今回のアルバムの目標は自分を知らせることだ」と覚悟を述べた。

はにかむようで成熟し、青年になれば「ベタベタでセクシーな歌をしたい」と話すユ・スンウ。甘く初々しい姿や淡く深い感情がよく似合っていた彼が、10代だった「SUPER STAR K」のイメージを払拭し、完全に“ミュージシャン”として位置づけられるか注目される。

記者 : ソン・ミギョン