ドラマ「仮面」盗作疑惑をめぐり激しい対立…重要な設定の類似性 vs 法的対応
OSEN |
写真=SBS
SBS水木ドラマ「仮面」に盗作疑惑が提起され、「仮面」の制作会社と疑惑を提起した作家パク・ウンギョン、キム・ミョンウの主張が激しく対立している。放送終了まで残すところ2話となった「仮面」がドラマの設定の類似性などをめぐり、物議をかもしている。シナリオ「影の女人」を執筆したという作家のパク・ウンギョンとキム・ミョンウは23日、SBSの公式サイトの視聴者掲示板に盗作を主張を投稿した。2人は「まだ駆け出しの作家だが、映画界で信頼されるある映画会社の代表と映画振興委員会のシナリオマーケットメンタリング以降、最近まで作品開発に拍車をかけていた作家たち」と自己紹介した。
そして「偶然『ドッペルゲンガー』を題材にしたドラマ『仮面』の予告篇を見て、我々が長い間開発してきたシナリオ『影の女人』(現在はタイトルが変わっている)と様々な面で比較できるだろうと思い、期待半分、心配半分で最初から関心を持って見続けてきた」と伝えた。
続いて「ところがストーリーの核心的な部分の一致や、登場人物の役割および設定のシンクロ率にまず当惑した」とし、「『仮面』第2話を見ながら鈍器で頭を殴られたように感じた。『実際に人物を殺害する現場におり、自ら加害者だと信じている者に接近して、催眠というユニークかつ非日常的な方法を通じて殺人現場の部分的な真実を見せる設定』は我々のシナリオ『影の女人』のクライマックス部分の最も重要な設定だったためだ」と盗作疑惑を提起した。
それと共に「その瞬間から盗作を疑うことになり、さらに積極的に6話までモニタリングした後、著作権専門弁護士と法律相談をすることになった」とし、「我々は第1話から16話(7月16日放送)まで入念にチェックし、『仮面』のどのような部分が我々の作品『影の女人』と類似しており、どのような表現が盗作と著作権侵害にあたるか分析し、根拠や資料を集めていた」と悔しさを語った。
また「我々はドラマ『仮面』(2014年登録)の脚本家チェ・ホチョル氏がシナリオ『影の女人』(2010年著作権登録)を盗用および著作権を侵害したと判断した」と主張した。
これに対してゴールデンサムピクチャーズは同日、報道資料を通じて2人の作家による盗作疑惑の提起に反論した。
制作会社は「『仮面』は脚本家チェ・ホチョル氏の純粋な創作物で、盗作の主張は言語道断だ」とし、「キム・ミョンウ作家は『ストーリーの核心的な部分の一致と、登場人物の役割及び設定が類似している』と指摘しているが、チェ・ホチョル脚本家は、『仮面』は最初の段階から現代版『王子と乞食』の話であることを明確にしていた。似たような外貌のドッペルゲンガーの話は、『仮面』以前にも様々な作品ですでに扱われていた」と主張した。
また「キム・ミョンウ作家は自身の作品『影の女人』を2010年に著作権登録し、『仮面』は2014年に著作権登録されたことを盗作の根拠として挙げている。しかし『影の女人』はこれまで外部に公開されたことはない作品で、チェ・ホチョル作家をはじめ、制作会社や大衆には全く接触できない作品だった。彼らの主張通り『映画振興委員会のシナリオマーケットメンタリング以降、最近まで開発に拍車をかけていた作品』をどうやってチェ・ホチョル脚本家が知り、具体的な内容やシーンをコピーすることができると言うのか、むしろ問い返したい」と反論した。
また「キム・ミョンウ作家が、自分の作品と『仮面』が類似していると主張する『主人公に圧力をかけるためサラ金業者が主人公を訪ねていくシーン』や、『特定の人物を土に埋めようと脅迫するシーン』などは、一般的なクリシェ(ありふれたものになってしまった対象の意)として他の作品にもよく登場するシーンだ。1話当たり70分のドラマ全体の流れは考慮せず、特定のシーンを一つずつ羅列しながらドラマ全体について盗作云々を言うことは悪意的だ」と説明した。
続けて「また劇中のソクフン、ソクフンの秘書プゥルテ、サラ金業者など、数人の人物を特定し『影の女人』の登場人物と似ていると主張している。しかし、実際に『仮面』の主人公であるジスクとミヌ、ミヨンなどの中心人物が『影の女人』と似ているという主張はない。結局、ドラマの本質である主人公のキャラクターとストーリーの流れと『影の女人』の類似点は見つからず、自身の主張を裏付ける付随的事例をいくつか挙げることで『仮面』の名誉を毀損している」と怒りを露わにした。
制作会社は「盗作を主張する時期も疑わしい。彼らは『2話を見ながら、鈍器で頭を殴られたように感じた』とし『6話までモニタリングした後、著作権専門弁護士と法律相談することになった』と主張している。しかし『仮面』は現在18話まで放送されている。もし彼らの主張が正当で、盗作を確信したなら、2話や6話の放送が終わった時点で問題を提起し『仮面』の放送を止めようとしたはずだ。しかし、キム・ミョンウ作家は、18話まで見守りながら類似していると言えるシーンを一つずつ抜粋し、問題を提起している」と声を荒げた。
また「キム・ミョンウ作家が『仮面』の視聴者掲示版を通じて盗作を主張することも理解できない。彼らは公開されていない作品を、チェ・ホチョル脚本家が探して盗作したと主張しているが、彼らこそ盗作に対する彼らの立場を明らかにしたいと思うなら、ポータルサイトですぐに制作会社を検索して電話で立場を伝えることもできたはずだ。それにもかかわらず、視聴者掲示版にこのように一方的な主張をすることは、これを話題にすることで利益を得ようとする計算ではないか疑わしい」と主張した。
最後に「制作会社と脚本家のチェ・ホチョルさんは、このようなとんでもない主張に動揺することなく、全20話の『仮面』を完成させるつもりだ。そしてキム・ミョンウ作家の主張を綿密に検討し、名誉毀損及び損害賠償など民事・刑事上の責任を問い、断固として法的対応する計画だ」というコメントで文章を終えた。
記者 : ピョ・ジェミン