ウヒョク「JYJ ジェジュン兄さんが先に近づいてきてくれたおかげで、心を開くことができた」

OSEN |

写真=ソン・ヨンホ
新人俳優ウヒョクはイ・ジョンソク、キム・ウビン、アン・ジェヒョンに次ぐモデル出身の俳優だ。デビュー作であるKBS 2TV金曜ドラマ「スパイ」を終えたばかりの彼は、ずっとやりたかった演技をする楽しさとこれから繰り広げられることへのときめきや情熱が入り混じり、浮かれた様子を見せた。インタビューが進むほど無表情で残忍だった「スパイ」の中のスパイは影も形もなく消え去り、優しい顔をした癒し系の新人俳優が瞳を輝かせ、膨らんだ夢を語っていた。

「本当に寂しいです。初めての作品だったので、何だか明日も直ちに撮影に行かなければならないような気がして寂しいです。ユ・オソン先輩とは一緒に出演するシーンが多かったのでもっと寂しいです。収録現場に週6回ほど行きました。毎日行っていたので、打ち上げでも実感が湧きませんでした」

「スパイ」でウヒョクが演じた役はファン・ギチョル(ユ・オソン)の右腕で北朝鮮のスパイであるジョンホだった。役が役なだけに、ユ・オソンと一緒にいる時間が多く、大先輩を“アジェ(おじさんの方言)”と呼びながら様々なことを教えてもらった。最初はひるむほど怖い先輩だったが、先輩が見せてくれた意外に温かい心により、気楽に演技することができたという。

写真=ソン・ヨンホ
「最初は毎日怯んでいたんです。すごいオーラでどうすればいいか分からなかったです。目を見て話すべきなのに、自分も知らないうちに唇を見ていたり。それでも撮影現場に早めに着いて見物して、先輩のところに走って行って『食事はしましたか?』と挨拶したり、先輩もおやつがあればくれたりするうちに仲良くなりました。演技について気になる部分があれば聞いたりして。僕は最初は撮影技法が分からなくて大変でした。足りない部分が多かったのですが、その部分をたくさん満たしてくさしました」

どの現場も同じだろうが、「スパイ」にはユ・オソンの他にペ・ジョンオクからJYJ ジェジュン、チョ・ダルファンまで多様な年齢のカリスマ性溢れる先輩俳優がいた。教わったことも多かったし、エピソードも色々あった。

「序盤にはペ・ジョンオク先輩と共に出演するシーンがありました。ペ・ジョンオク先輩が来られて刃物でタバコを切るシーンでしたが、そのシーンを撮るときにおどおどしてたと思います。なぜなら、そのときは序盤でカメラのことが分からなかったからです。切って行かれてから僕を撮りましたが、そのとき何を撮っているか分かりませんでした。おどおどしていたらペ・ジョンオク先輩がいらっしゃって、教えてくださいました。それで『かしこまりました』と言って撮影しました。その後OKが出ました。スタッフの方々をはじめ、皆疲れている状態で心配していましたが、ペ・ジョンオク先輩の『お疲れ様、ジョンホ』という一言で嬉しくなったし、緊張して冷え込んでいた心が溶けました」

「スパイ」の主人公だったジェジュン&コ・ソンヒとのエピソードも思い出に残っている。コ・ソンヒはあまりにも気さくに面倒を見てくれた姉さんであり、とても感謝した。ジェジュンは先輩でスターであるにもかかわらず、先に話しかけてきて関心を見せてくれたおかげで心を開くことができた。

写真=ソン・ヨンホ
「ジェジュン兄さんは韓流スターでファンが多いです。それで、ファンからのサポートが多いです。出張バイキングも食べて、コーヒーやお茶など、初めての経験だったので兄さんに『ありがとう』と伝えました。兄さんは『僕に感謝することなく、ファンに感謝しろ』と言いました。兄さんとは色んな話をたくさんしました。優しいです。スターは気難しいだろうと思いましたが、兄さんが先に近づいてきて『ウヒョクって言ったよね?』と言いながら電話番号も聞いてくれて、驚きながらワクワクしました(笑)」

一つ一つ「スパイ」とまつわるエピソードを語るウヒョクの姿は、誇らしさとそれほどやりたかった演技をする喜びに満ち溢れていた。先にモデルの仕事を始めたが、彼はずっと俳優になりたかったという。本格的に決心し、実行に移してからはあまり時間が経っていないが、幼い頃から映画のDVDがいっぱいある家で数え切れないほどたくさんの映画を見ながら夢見ていたことだった。

「最初は反対が強かったです。家を出たこともあります。それほど親とたくさん喧嘩しました。中学生の頃のことです。でも、高1のときも僕が主張を曲げなかったので最終的な決定として『体重を減らしてきて。それから考える』と言われましたが、それが刺激になりました。それで3ヶ月半で32kgを減らしました。そのとき、親が『分かった。やれ。お前が金を稼いでお前がやれ』と言ってきたので二十歳になるや否やお金を稼ぎ始めました。バイトもたくさんしました。夢を叶えたかったので、手段と方法を選ばなかったと思います」

それほど望んでいた俳優になったウヒョクは、まだやったことよりやるべきことが多い。オファーを受けた役は何でもするという彼の言葉からは、新人俳優特有の覇気が感じられた。お手本にする俳優はパク・ソンウンだ。善良な顔の中にカリスマ性が共存する、ウヒョクに似合うロールモデルだった。

「実はロールモデルを決めてませんでした。その人を模倣したり、真似するかも知れませんので。それでもああいう人になりたい、見習いたいと思う俳優はたくさんいます。パク・ソンウン先輩には確固たるイメージがあります。怖いイメージです。でも、その中には善良で優しい顔もあります。二つの顔があるのでそのような面を見習いたいです。シン・ハギュン先輩のような方はジェスチャーが自由な感じで演技も上手くて自由なところがあるように見えます。見習いたいです」

記者 : チョン・ユジン