“デビュー10周年”NORAZO、より強烈になって戻ってきた!「自慢できるB級歌手になりたい」

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写真=NORAZO PRODUCTION

「your fortune」が大人気…「10周年のベストアルバムも出したい」

「僕たちがあまりにも人間らしくなったと思う。トルアイ(狂った人)に戻りたい」(ミュージックビデオを演出したアートディレクターチームDIGIPEDIに注文した内容)

POP ROCKデュオNORAZO(ノラジョ)が強烈になった。いや、しばらく薄まっていた自分たちの色をもう一度鮮明に出したと表現した方がより適切だろう。スーパーマンの格好でステージに登場し、水産市場で歌っていたNORAZOは、「your fortune」では人々に催眠をかける。「歌を聴きながら金持ちになる」「あなたは大当たりします」と語りかけるシーンから始まるミュージックビデオで、2人は「心配なんか犬にあげちまえ」と叫ぶ。

おばあさんがごろごろ転がり、イヒョクの目から手の平が出てくるこのミュージックビデオのYouTubeの再生回数は230万回を越えた。登場人物はたった3人だけだが、100人以上が出てくる感じを与える。地上波放送どころか、音楽配信サイトの審議さえ通過できなかった「your fortune」のミュージックビデオは、YouTubeだけで公開された。クロマキー(Chroma key:複数の画像を合成する手法)を利用して特殊効果を施したミュージックビデオは、ORANGE CARAMELの「CATALLENA」、EPIK HIGHの「BORN HATER」などを演出したアートディレクターチームDIGIPEDIの作品だ。

「『Wild Horse』は弱い音楽ではなかったが、耐性ができたからか人々はなかなか衝撃を受けなかった。刀が鈍くなったような感じもあった。『強烈に作ってみよう』と思ったが、期待した通り強烈なものが出てきて審議も通過できなかった。そのおかげでもっと好奇心を呼び起こしたようだ。DIGIPEDIとは紹介で会った。放送の審議について聞いてきたので『気にしないで』と注文した。『イヒョクのチョビン化』が心配になったけれど、思ったより何倍も上手く表現されたと思う」(チョビン)


バンドで寄り道もしたが、再びNORAZOに…「責任感も感じた」

ミュージックビデオを撮ったが「催眠効果は科学的に立証されていない」という文章を入れなかったという理由でポータルサイトにも掲載されなかった。結局2人はひたすらSNSと口コミに頼るしかなかった。「全ての環境が初心に戻ったようだと思った」と打ち明けたチョビンは、「『your fortune』はすでに5年前に作られていたが、会社で『これは何だ』と言われた楽曲だった。契約が終わって独立した後、新年に希望と勇気を与える歌を歌いたいと思った」と明らかにした。

会社(NORAZO PRODUCTION)を立ち上げたチョビンとイヒョクは、その後「Wild Horse」を発売し、バンドも結成して活動した。チョビンは「バンドがとても上手くいって、海外でも認められたりしたならバンドを続けただろうが、幸いにも人々は僕たちの従来の音楽に慣れていた。やりたい音楽をやってみただけで、NORAZOのことは常に思っていたので、そのスタイルの音楽をもう一度お聞かせすることが、僕たちのすべきことだと思った。10年間持ちこたえて構築してきたものが確かにあったので、捨てることは容易ではなかった」と話した。

「個性が強かったようだ。バンドをするときもたくさんの方に『NORAZOは解散しないよね?』と聞かれた。責任感のためでも解散してはいけないと思った。人々が待っているから」(イヒョク)

「『スーパーマン』『カレー』『サバ』が主な楽曲で、他の歌は付録のような感じというか。『兄』のような真剣な曲も歌ったが、これまでのものがあったからもっとプラスになったのではないかと思う。身の程は知っている。楽しくて愉快でB級みたいだが、醜い感じではない?新しい姿は別冊付録のように見せて、着実に行こうと思った」(チョビン)


10年間一つの井戸を掘った二人…「自慢できるB級歌手になる」

TV番組への出演回数は多くないが、ミュージックビデオは着実に人気を得て、2人は化粧品のCMも撮影した。NORAZOと話している途中に一節ずつ歌って、SNSにアップしたCMソングのフルバージョンも先に聞くことができた。「your fortune」の歌詞に各ブランド名を入れたこの曲は、実際「your fortune」の歌詞よりはるかに長かった。商品の種類を一つも重ならないようにするために長時間悩んだ結果だった。

いつの間にかデビュー10周年を迎えたNORAZO。「たくさんの方に楽しんで頂きたい」という考えだけで生きてきたため、時間がどのように流れていったのかも知らなかった2人は、やっと少しずつ将来のことを考えるようになった。「実感が沸かないし、僕たちを褒めてあげたい」と本音を打ち明けたチョビンとイヒョクは、「僕たちがこれまで与えた感じをそのまま持っていきながら、少しずつ進化したい」とし「『僕たちのB級歌手』『大当たりだ』と自慢できる歌手になりたい」という希望を明かした。

「10年になったので、知らないようなふりをしながら大げさに『10周年ゴールデンベストアルバム』を出そうとしている。今年は6thフルアルバムの作業もしなければならないし、チョビンのソロアルバムも出る。1ヶ月に1枚ずつ7曲ほどを収録したアルバムを出して、年末には10thアルバムを出した歌手になりたいと思う。また、外伝の感じで『NORAZOエキスポ』アルバムも出す予定だ。京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)にスタジオを設けて、音楽に集中できる環境が整った。面白い歌が多い。僕たちは総合ギフトセットのようなコンセプトだと思う。多様な歌をずっとお聞かせする」

記者 : イ・オンヒョク