ドラマの中の“結婚”が変わった!未婚の母、再婚、結婚を強要…多様化するストーリー

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写真=tvN、JTBC、SBS
最近韓国ドラマで多く取り上げられているのが“結婚”だ。世代別の意識変化によって結婚が必需ではなく選択になった時代だ。トレンドに従ってドラマの中の結婚も変わった。視聴者の共感を得るために様々な形で結婚に関するエピソードを描くドラマが増えている。

結婚に対する視点は過去と現在の差が大きい。過去は結婚前に妊娠すると、子どものために結婚する場合が多かった。しかし今は未婚の母を選ぶ内容のドラマもあり、結婚が嫌で他の人を恋人として立たせるドラマもある。ドラマの内容が多様化したのだ。

現在放送されているtvN金土ドラマ「恋愛じゃなくて結婚」は、結婚を強いられる男性主人公が家族を諦めさせる目的で家族が絶対結婚を許すはずのない、地方大出身のブランド品売り場の従業員を恋人として紹介し、繰り広げられる物語を描いた作品だ。ドラマの中でコン・ギテ(ヨン・ウジン)は結婚にあまり興味がない。「あえて結婚をする必要があるのか?」という考え方を持っている。一方、ヒロインのチュ・ジャンミ(ハン・グル)は結婚に対してたくさんの幻想を抱いている女だ。正反対のキャラクターの対立によって繰り広げられるストーリーが興味をかき立てる。

9月にスタートする総合編成チャンネルTV朝鮮の新ドラマ「最高の結婚」は、自発的な選択により未婚の母になったある30代女性の人生を通じて「女性の人権が発展した時代に相応しい結婚とは何か?」という真剣なテーマを、コミカルとロマンスを行き来する洗練されたストーリーテリングで描く。パク・シヨンが演じるチャ・ギヨンという人物を通じて「結婚」に対する新たな視覚を提示すると見られる。

この二つの作品の他にもJTBCドラマ「私たち結婚できるかな?」「私たち、恋してる」、SBS「3度結婚する女」は結婚に対する今の時代相を描いた。特に「私たち結婚できるかな?」は結婚を控えた20~30代が共感する要素をリアルに描き、「3度結婚する女」は2度の再婚を通じて変わる女性の心理を表した。

かつてならこのようなドラマには“破格的”という修飾語がついたはず。しかし今は破格より、現実を描いて視聴者の共感を形成する働きをしている。ありのままの時代相を盛り込んで“結婚”を見つめ、世代間の格差を見せているのだ。

これに関連し、TV朝鮮の関係者は「結婚は時代の流れに応じてかなり変わった。それで過去とは異なる形で“結婚”を描いたドラマが急増しており、視聴者に愛されていると思う」とし「『最高の結婚』では“未婚の母”を取り扱う。既成世代にとっては破格的なのかもしれないが、彼らの共感も得るようにする。前向きな視線で見てほしい」と説明した。

記者 : ファン・ソヨン