本日(28日)放送開始!カン・ジファン主演「ビッグマン」視聴率のブラックホールから抜け出せるか?

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KBS 2TV月火ドラマ「太陽がいっぱい」の後番組「ビッグマン」(脚本:チェ・ジンウォン、演出:チ・ヨンス)が韓国で今夜(28日)10時に放送スタートする。今月8日、「太陽がいっぱい」が放送終了し、通常であれば「ビッグマン」はその翌週の14日から放送されるはずであったが、2週間ドラマスペシャル「彼女たちの完璧な一日」が放送された。一部では同時間帯に放送されるMBC「奇皇后」の影から抜け出すために放送を延期したのではないかと推測されている。

KBSドラマ局は「作品の完成度のために放送日を変更した」と明らかにしており、「ビッグマン」第2話が放送される29日には「奇皇后」が放送終了するため、来週から何を見ようかと悩む視聴者たちを呼び込むことができると見られる。

「ビッグマン」は、三流の人生を生きていた一人の男が、ある日突然財閥グループの長男になり、自分が守るべき人たちのために世の中の不条理に立ち向かうストーリーだ。主人公のキム・ジヒョクという人物が、21世紀のリーダーが備えるべきリーダーシップをどれほど具体的に提示するかがポイントだ。

期待要因

演技力が認められたカン・ジファン&チェ・ダニエル

キム・ジヒョク役は俳優カン・ジファンが務める。多数の作品で演技力が認められてきたため、一夜にして身分が変わる極端な役も彼独自の個性を活かして演じられるだろうと期待されている。特に、このドラマには現代に必要な真のリーダーの姿が描かれる予定だ。

旅客船セウォル号の沈没事故でも浮き彫りになったように、船長のイ・ジュンソク氏はリーダーとしての役割を果たさなかった。最優先業務である乗客の安全を投げ捨て、自分の命だけを考え真っ先に脱出するという不適切な対応で惨事を生み出した。これから1ヶ月後の6月4日には韓国で地方選挙がある。基礎自治体長や議員など、地域の指導者を選ぶ重要な日が近づいている。キム・ジヒョクは現代に相応しい指導者とは果たしてどんな姿であるべきなのかを考えさせてくれるはずだ。

一夜にしてジヒョクと兄弟になったカン・ドンソク役は俳優チェ・ダニエルが務める。彼は「ビッグマン」を通して財閥役に初めて挑戦する。「いつか必ずやってみたい役だった。作られたような演技ではなく、自然な演技を見せるために努力する」と期待を高めた。演技力が認められた二人が作り上げる葛藤の構図が好評と共にドラマを成功に導くと見られる。

主演に劣らぬ助演陣

カン・ジファンとチェ・ダニエルからイ・ダヒ、チョン・ソミン、オム・ヒョソプ、チャ・ファヨン、ソン・オクスク、クォン・ヘヒョなど、しっかりとした演技力を持つ彼らが相乗効果を与えるだろうと見られる。

さらに映画「Mr.ソクラテス」のチェ・ジンウォン脚本家とドラマ「お嬢さまをお願い!」のチ・ヨンスプロデューサーがチームを組み、期待を集める。「ビッグマン」の制作陣は、初回から殺人容疑者から抜け出すために、キム・ジヒョクの休む間もない追撃と危険な車のシーン、心臓を巡る陰謀などがスピーディーに展開されると説明した。事件の連続が一瞬も目が離せないほど集中度を高めるだろう。


懸念要因

ブラックホールに落ちたKBS 2TV月火ドラマ

全てを兼ね備えているからと言って良い視聴率を出せるという保障はない。「太陽がいっぱい」も演出、演技力共に足りない部分はなかったが、視聴者の心を掴むことができず、視聴率は3%(全国基準)を下回った。

昨年からKBS 2TVの月火ドラマはまるでブラックホールに落ちたかのように低迷している。「グッド・ドクター」「オフィスの女王」「ゆれながら咲く花」だけは善戦したが、制作陣のしっかりとした演出力と俳優たちの高い演技力が備わっていなければ視聴率のブラックホールから抜け出せないと見られる。

制作発表会のキャンセル

作品の出演者たちが参加する制作発表会はドラマに対する最初の関心を高めることに大きな影響を及ぼす。当日のポータルサイトには該当作品の記事が溢れ、読者の注目が集中するためだ。いくら作品が良くても視聴者が知らなければ意味が無いため、制作発表会の開催をしたかどうかは重要である。

しかし、「ビッグマン」は25日に予定されていた制作発表会を開くことができなかった。セウォル号の沈没事故を哀悼するためだ。本来今月21日に開催しようとしていたが延期され、最終的にはキャンセルすることになった。人々はセウォル号の事故で悲しみに陥っているため、新しいドラマに対する関心も落ちている状態だ。

[img06:C]記者の予感★★★☆☆

現在色々と状況が思わしくない「ビッグマン」が、この現状を打破することができるか不安は大きい。しかし、画面を埋め尽くすカン・ジファンの面白い表情やセリフ一つ一つの味を生かした演技を見ていると安心できる。同時間帯に放送されるSBS「ドクター異邦人」およびMBC「トライアングル」との競争で明確な優位性を示すことができるかに注目が集まる。

記者 : キム・ボラ