放送開始「カプトンイ」差別化されたスリラー劇…俳優の好演+重厚なストーリー

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=tvN「カプトンイ」スクリーンショット
新ドラマ「カプトンイ」が「応答せよ」シリーズで始まったtvN金土ドラマ無敗神話を続けていくことが出来るだろうか。

「カプトンイ」が前面に出したのは仮想のイルタン連続殺人事件。これまで映画、演技などで脚色された華城(ファソン)連続殺人事件をモチーフに緊張感あふれるスリラードラマを予告した。さらに主演俳優ユン・サンヒョンの演技変身とMBLAQ イ・ジュン、ソン・ドンイルなど新旧演技派俳優たちが加わり、さらには「応答せよ」シリーズで始まった黄金バトンまで。視聴率獲得の準備は整った。

11日の放送でtvN「カプトンイ」が描いたのはカプトンイ事件の終わりと新たな殺人事件の始まりだった。カプトンイの殺人を止め、20年後サンフン(カン・ナムギル)はサイコパスは、自分の意思で殺人を止めることが出来ないと事件に対して慎重な姿勢を見せた。カプトンイ事件はすでに控訴時効が満了した。しかし、そのカプトンイが20年後再び現れた。治療監護所の鏡に「私が本当のカプトンイだ」という強烈な一言が書かれたのだ。

これに刑事のムヨム(ユン・サンヒョン)はすぐさま取り掛かった。当初ムヨムが刑事になった理由はカプトンイにあった。当時担当刑事だったチョルゴン(ソン・ドンイル)が指したカプトンイがムヨムの父だった。犯人に仕立てられた彼は取り調べを称した拷問を受け、ムヨムは怒りを噴出した。刑事課長になったチョルゴンの赴任に、ムヨムは“敵の錦衣行”と称した。

20年後もチョルゴンの方式は過激で、治療監護所の在所者全員のDNA検査を行った。問題はその中にムヨムも含まれていた。チョルゴンは依然としてムヨムの父を犯人だと確信していた。皮肉なことにこれはムヨムによることだった。過去、小さいムヨムは血のついた父の服を燃やすことで証拠を隠滅した。成人になったムヨムはDNA検査を受けると前に出たが、世論を意識した上層部の指示によって行われなかった。

チョルゴンとムヨムが葛藤を感じている間、カプトンイはすでに姿を現した。カプトンイを見つけたのはテオ(イ・ジュン)だった。自分の意思で治療看護所に収監されたテオは感情を隠すことが上手なサイコパスでカプトンイを神、英雄などと称した。保護所の女医マリア(キム・ミンジョン)を通してテオとムヨムの出会いが成立された中、テオの出所後、新たな殺人が始まり、本格的な航海を告げた。

この日「カプトンイ」が完成させたのは1本のスリラーだった。骨子は結局、連続殺人犯カプトンイを見つけることだが、ワンパターンの展開ではない対立構図を形成し、様々な物語の筋を作ることで長い航海に備えた。同じ舟に乗っているが、怨恨関係で絡み合うチョルゴンとムヨムの関係が代表的だ。さらに殺人の始まりという本格的な展開を主人公ムヨムではなく、テオを通して描く型破りな構成で差別化を図った。自由なケーブルチャンネルの利点も十分に生かした。

捜査物一色のアメリカドラマに慣れた視聴者を満足させるためにしっかりとした台本ほど必要なのが演技力だ。主演俳優ユン・サンヒョンならびに出演俳優皆、ぴったりの服を着たように安定した好演で幸先のよいスタートを切った。

記者 : イ・ヘミ