新人R&BヒップホップグループTROY「ラップやパフォーマンス、G-DRAGONのように活動したい」

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写真=BRANDNEW MUSIC

男性4人組R&BヒップホップグループTROY(トロイ)“ブラックミュージック、文化そのものが好き”

最近韓国では「Green Light」という言葉がブームだ。JTBCの番組「魔女狩り-男たちが語る女性の話」を通じて異性への好意を表す単語となった「Green Light」は、音楽業界にも登場した新造語「Some」(男女が付き合っているわけではないが、曖昧な状態を指す言葉)に次ぐ流行語だ。ラッパーのMJは2月に「Green Light」というタイトルの曲を発表し、Joosucもその後に続いた。そして14日、新人グループのTROY(BUMKEY、CHANG WOO、JAE WOONG、KANTO) が同名のデビュー曲を発表した。

デビュー前に「Ohmystar」と会ったTROYは「実は『魔女狩り』を一度も見たことがない。たくさんの方から『Green Light』というタイトルについて『魔女狩り』から取ったのかと聞かれる」と打ち明けた。BUMKEYは「僕たちの『Green Light』は『Give me the green light』というサビにもあるように『権限をくれ』という意味で、日常に疲れた人々の逸脱を描いた曲だ」と説明した。

R&Bヒップホップを掲げているためか、タフな雰囲気の曲ばかりではない。TROYが歌う「Green Light」は、非常に洗練された雰囲気だ。すでにソロアルバムを発表し「Bad girl」などで注目を集めたBUMKEY(数え年31歳)、スノーボード韓国代表出身でモデルとしても活動したJAE WOONG(数え年34歳)、短編映画に出演し、演劇舞台にも立ったCHANG WOO(数え年32歳)、Mnet「Show Me The Money2」で実力を認められたKANTO(数え年21歳)まで、彼らはどのようにしてTROYという名前でグループを結成することになったのだろうか。

Rhymerが注目した4人、TROYを結成

TROY結成の中心となった人物はBRANDNEW MUSICの代表Rhymerだ。Rhymerと親交のあったメンバーたちは一人ずつBRANDNEW MUSICに集まっていった。JAE WOONGと CHANG WOO が先に事務所を訪れ、その後高校2年だったKANTO が加わった。そしてTROYの最後のパズルピースとしてBUMKEYが加入し、こうして長兄と末っ子の年齢差が一回りを超えるグループTROYが誕生した。

「BUMKEYが一番最後に加わったが、グループによく調和した。音楽的にしっかりバランスを取ることができた。それまで3人で練習をしていたが、3人では足りなかった部分をBUMKEYがたくさん埋めてくれた。そしてチームのカラーも明確になった。3人の時はメインボーカルがいなかったが、幸いにもBUMKEYが加わった。フィーチャリングだけでグループを作っていくとなると、どうしても音楽的なスペクトルが狭まってしまうのでBUMKEYが来て本当に良かったと思う」(JAE WOONG)

BUMKEYは2010年にBRANDNEW MUSICでTROYのメンバーになることを提案された。しかし、すでにグループ活動をしていたためメンバーにはならなかった。過去にグループ活動の経験があるBUMKEYは“二度とグループ活動はやらない”と思っていたが、メンバーたちに会って人間性に惹かれ、最終的にTROYに入ることを選んだ。彼は「お互いの意見を十分に共有できている。お互いを配慮できるグループだ」と語った。

21歳になったばかりの末っ子KANTOは、歳の離れた兄たちが怖くはないのだろうか。KANTOは「第一印象は怖いおじさんのようだったが、兄たちは優しかったのですぐに仲良くなれた」と微笑んだ。JAE WOONGは「僕はミュージシャンではなかったし、学びながらここまで来たのでKANTOから色々と助けてもらった。KANTOは僕にとって先生のような存在だった」と明かした。そうやってお互いを思いやってきた彼らは、ようやくデビューを果たした。

ヒットするよりも認めてもらいたい…「アルバムからMVまで全部自分たちの意見を通す」

4人の男たちは長い準備期間を経てステージに立った。それは他の分野で活動していたJAE WOONGと CHANG WOOにとってより感慨深いものになっただろう。JAE WOONGは「BUMKEYのソロ活動が成功し、TROYのデビューが見送られたが、失ったものより得たものの方が多い。今回のシングルは予選のようなものだ。“こんなグループなんだ”と人々に印象付けることができれば、次はもっと自信を持てると思う」と伝えた。一気に駆け上がるよりも一段ずつ登って行きたいという。

「大ヒットするよりも音楽的に認めてもらいたい」(JAE WOONG) 「もちろん、ヒットすれば申し分ないが、そこまで欲張りたくない。地道にやっていけば成功すると確信しているし、希望がある」(BUMKEY) 「ラップやパフォーマンスにおいてBIGBANGのG-DRAGONのように活動したい。後はソロステージを披露したり、多方面で最高だと記憶されたい」(KANTO) 「演技もやりたいし、MCもやってみたい。僕にぴったりのものがあると思う」(CHANG WOO)

ほかのグループに比べて「これだけは最高だ」と言えるものは何かとTROYに聞くと、CHANG WOOは「最初から最後まで僕たち自身が制作し、Rhymer代表は結果に対してだけ意見を言う。MVやグラビア、衣装など自分たちの意見を優先するからより愛着が湧くし、当事者意識も強くなる。だからステージもより上手く表現できる」と話し、自信を表した。

ブラックミュージックというジャンルだけに留まらず、彼らの“文化”そのものにはまったというTROY。彼らは「ほかのジャンルの音楽も好きだが、ブラックミュージックが遥かに好きなだけだ。日増しに人々の耳が肥え、多様化していると感じる。人々の耳を無視しない歌手になる」と語った。

「蚕室(チャムシル)オリンピック主競技場をびっしり埋め尽くし、単独コンサートを開きたい。それくらい人々に愛される素晴らしい音楽をやりたい」

記者 : イ・オンヒョク