B.A.P バン・ヨングク、パワフルなパフォーマンスとは対称的な“愛嬌担当&菩薩の魅力”

OSEN |

写真=TSエンターテインメント、バン・ヨングク Twitter
B.A.Pのイケメンリーダー、バン・ヨングクをご存知だろうか?B.A.Pとしてデビューする前、既にインディーズで“ジェプ・ブラックマン(Jepp Blackman)”という名前で活動した実力派ヒップホップ戦士だ。

3日にリリースされたB.A.P初のフルアルバム「First Sensibility」は、愛を失い絶叫する男性の痛みを歌い“感性男”へのイメージチェンジに挑んだが、その姿は彼にマッチしており、多くの女性の心を掴んでいる。しかし、だからと言ってヒップホップ戦士のカリスマ性を失ったわけではない。切ない感性に男性らしい魅力まで加わり、バン・ヨングクの魅力は倍増している。

先月27日にデビュー2周年を迎えたB.A.Pは1stフルアルバムを通してまた一段と成長し、成熟した音楽を披露している。ヒップホップからアコースティックダンス、ブレイクビーツ、ファンキーなヒップホップ、スロージャム、ヘビーメタルまで様々なジャンルの音楽を収録し、アイドルの枠を越えたアーティストとしての可能性を見せている。その中でもタイトル曲「1004(Angel)」は、感性に力強さまで加わり、カムバックステージを待ち望むファンを更にときめかせている。

特にバン・ヨングクは一段と成熟した姿でより多彩な魅力を放ち、ファンを魅了している。タイトル曲「1004(Angel)」は、現在MVと楽曲が公開された状態で、カムバックステージを1日でも早く見たいと思うファンも少なくない。それではB.A.Pのカムバックステージを待ち望んでいる皆さん、まずはバン・ヨングクの魅力にはまってみてはどうだろう。

ハンサムな容姿に腹筋、さらには愛嬌まで!ラッパー界の“元祖イケメン”

アイドルを見る時、やはり外見が先に目に入ってくるのだろうか。ガールズグループSecretのジウンと「おかしくなったの?」で一緒にステージに立った時、ジウンには申し訳ないが先に目に飛び込んできたのは背が高くイケメンなバン・ヨングクだった。ハンサムな顔は目の保養になり、カリスマ性溢れるラップが耳を楽しませてくれた。インディーズで活動していた経験があるだけに、実力は言うまでもなく見事であった。

プロフィールによるとバン・ヨングクの身長は180センチ、体重は65キロだがテレビ画面ではもっと高く見える。それは、バランス良く引き締まった体形のお陰だと言える。実はバン・ヨングクはB.A.Pの中でも随一の腹筋の持ち主としても有名で、厳しいチョン・ヒョンドンからもお墨付きだ。昨年初頭に開催された単独コンサート「B.A.P LIVE ON EARTH SEOUL」でも、腹筋だけでなく引き締まった上半身の筋肉を披露してファンの心を掴んだ。

バン・ヨングクの魅力は腹筋だけではない。彼の表情をよく観察すると、両極端を行き来する様々な雰囲気が感じられる。バン・ヨングクの無表情な顔やステージ上でのカリスマ性溢れる姿から、若干“恐い”と感じる人もいる。しかし、見ただろうか?にっこり微笑む彼の瞳を。バン・ヨングクの子供のように天真爛漫な笑顔を見ると、ステージ上でのカリスマ性や恐さなどすぐに忘れてしまうだろう。また、MBC「アイドルスター陸上・アーチェリー・フットサル・カーリング選手権大会」の現場写真だけを見ても愛嬌たっぷりな様子が伺える。ファンに両手でキスを送ったり、メンバーに背負われて悪戯をしたり、芝生の上を転がりながら可愛い真似をしたりなど、B.A.Pのリーダーであり、愛嬌担当という呼び名もあるほどだ。一度、ラジオで童謡「クマ3匹」を太い声で歌い“酷い愛嬌”と言われてしまったこともある。

音楽で地球を征服、熱血アーティスト!

バン・ヨングクは外見だけで勝負するアイドルでは決してない。実際、アイドルというよりアーティストと呼ぶ方がしっくりくる。先述したように、バン・ヨングクは中学校時代から弘大(ホンデ)付近でジェプ・ブラックマンの名前で活動し、音楽的に認められた経歴を持つ。B.A.Pでデビュー後、業界ではポストBIGBANGのG-DRAGON、BEAST ヨン・ジュンヒョンとも呼ばれ、注目を浴びている実力派だ。

バン・ヨングクはデビュー後発売したアルバムで着実に作詞・作曲の実力をアピールし、3rdミニアルバムではアルバム作業全般に関わりプロデューサーとしての一面も見せた。長い間音楽に携わってきた彼の底力が盛り込まれた音楽でファンの前に立つ。バン・ヨングクを中心に集まったタレント性豊かなB.A.Pは、韓国や日本、ドイツ、フランス、中国など、5ヶ国で14個もの新人賞を総なめにし、既に海外で実力を認められている。

デビュー初期のB.A.Pのコンセプトは“宇宙人アイドル”で、“音楽で地球を征服する”という最終目標を掲げている。彼らは目標を果たすためにバン・ヨングクを筆頭に音楽的に更に成長した姿を見せている。放送活動だけでなく、コンサートやワールドツアーを開催してステージでのパフォーマンスを出来る限り見せようとしており、アメリカや日本、台湾、香港、シンガポールでツアーをしながら世界中のファンにB.A.Pの存在を刻み込んだ。

ファンも感動させた“ボランティアアイドル”

バン・ヨングクと深い関わりのある単語、それは“ボランティア”だ。“概念アイドル(考え方がしっかりしているアイドル)”や“ボランティアアイドル”と呼ばれるほどバン・ヨングクは様々なボランティア活動に関心が高く、実際に参加している。バン・ヨングクの影響を受け、B.A.Pのメンバーたちもボランティア活動に関心を持ち始め、それがファンにまで伝わって温かい気持ちが広がっている。そして、最近誕生日を迎えたメンバーのヨンジェもまた、誕生日プレゼントの代わりに助けを必要とする人に愛を伝えたという心温まるエピソードは周知の通りだろう。

バン・ヨングクのSNSを見ると、ボランティア活動に関する書き込みが多い。SNSの活用において頭角を現した人物と業者を選定するアワード、第6回「ショーティー・アワード(Shorty Awards)」で「CHARITY」部門の候補にもノミネートされ、彼のボランティアに対する情熱がどれだけ特別なものなのかが分かる。1位となった際の公約もファンと共に行うボランティア活動を掲げるなど、しっかりした考え方の持ち主だ。“良い影響力を及ぼすアーティスト”を目標に掲げてきただけに、継続して寄付や後援活動を行っており、積極的に子供たちの後援に参加し、慈善及び児童救護団体などのユニフォームやアクセサリーを身に着けて分かち合いを実践してきた。また、所属事務所の人たちにもボランティアの重要性と必要性を説いており、今どき珍しい“概念”のしっかりした青年だ。

メンバーだけでなく、ファンたちもこのようなバン・ヨングクの影響を強く受けている。デビュー1周年を迎え、公式ファンクラブ「BABY」はアフリカに手動式ポンプを寄付し、最近はデビュー2周年と1stフルアルバムリリースを記念してアフリカのブルンジに造成される「B.A.Pの森」プロジェクトに参加するなどの情熱も見せている。


メンバーたちを集中させるバン菩薩の“ゆっくり”という美学

バン・ヨングクのニックネームの一つに、“目立つ”や“ヒップホップ戦士”とは雰囲気の異なるニックネームがある。それは“バン菩薩”だ。バン・ヨングクは日頃から滅多に怒ることがなく、バン菩薩と呼ばれており、ファンたちは笑顔の多い彼を“菩薩の笑顔”と呼ぶ。しかし、メンバーたちは「怒ることはないが、本当に恐ろしいのは無言の圧力だ」と言う。

菩薩の笑顔と共にバン・ヨングクと深く関連するのは、彼の“ゆっくり”な話し方と行動だ。これはバン・ヨングク流の“ゆっくりとした美学”だと言える。バン・ヨングクは日頃から非常にゆっくり話すことで有名だが、関係者によるとメンバーたちはリーダーバン・ヨングクのゆっくりな話し方のため、より集中して彼の話に耳を傾けるそうだ。一度、MV撮影の際にバン・ヨングクのゆっくりな行動が問題となったこともあるそうだ。銃に撃たれるシーンの撮影だったが、コンテとは違い非常に反応が遅く、何度もNGが出たという。バン・ヨングク流のゆっくりな美学がどれほどのものか、見当がつくだろう。

それでもバン・ヨングク特有のハスキーで、太く、低い声でゆっくりな話を聞けるのであれば、それもまた幸運ではないだろうか。バン・ヨングクはその声の特徴から“トンネル低音”や“カリスマのバン”と呼ばれたりもする。重低音のラップに相応しい彼の声は曲によく合っている。バン・ヨングクの声なら一日中小言を言われてもよいというファンも少なくない。

ハンサムな外見に太く低い声、怒りを見せないB.A.P公式の愛嬌担当バン・ヨングク。彼の魅力は底知れない。パワフルなパフォーマンスとは対称的なバン・ヨングクの甘い魅力にはまったのであれば、これからは彼のステージ上での強烈なパフォーマンスにまた違った魅力を感じてみることをお勧めする。

記者 : ソン・ミギョン