【ファンインタビュー】防弾少年団「歌、ダンス、容姿、愛嬌、全てが完璧!」― 1月6日Zepp Tokyo公演

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親しみを込めファンを「アーミー」と呼ぶ防弾少年団。昨年12月に行われた「1st JAPAN SHOWCASE」に続く追加公演「1st JAPAN SHOWCASE -NEXT STAGE-」には計6500人の「アーミー」が参加した。
最新の活動曲「進撃の防弾」ではアーミー・ファションを取り入れ、エネルギッシュなパフォーマンスを見せてくれた防弾少年団。参戦した「アーミー」の多くも迷彩柄やカーキ色をあしらったアーミー・ルックと、彼らが好むスポーティー&ヒップホップ・ファッションを楽しんでいた。ここでは、1月6日、東京会場に集った「アーミー」の声から防弾少年団の魅力を探る!


歌、ダンス、ルックス、愛嬌、全てが完璧!

「ハマったきっかけはビジュアルから。デビュー前にプロモーション用の写真が公表された時、まずビジュアルに惹かれました。もともと、韓国のヒップホップが好きですが、防弾少年団は他のヒップホップ・アイドルに比べて、若さ、キャピキャピ感、ワチャワチャ感を感じます。歌もダンスもいいし、イケメン揃いだし、全部が好き。K-POPの新人の中では全てにおいてダントツです」
そう語って「完璧なグループです」と締めてくれたのは30代の社会人(埼玉県)。「完璧」という言葉は可愛らしさやルックスから入ったという横浜の社会人2人組からも聞くことが出来た。
「可愛いだけじゃなくて、すごくクオリティが高いし、日本語も上手。生『進撃の防弾』はヤバくて、特にジョングクのソロパートは17歳とは思えないほどの歌唱力。そして踊ってる時の格好良さと、普段の愛嬌のある可愛らしさとのギャップもいい。ハイタッチ会でも疲れた顔をせず、みんなニコニコ。笑顔をもらえて元気になれます。もう感動しすぎて言葉に出来ないくらい。今までいろんな人たちとハイタッチしてきましたが、一番良くって好感度NO.1! 歌も最高だし、トークも楽しくて、完璧です!」

追加された全3公演を制覇した大阪の学生2人組は、彼らのギャップを「可愛すぎて格好いい」と表現する。
「K-POPは聞くけど、ヒップホップはあんまり聞きません。だから防弾少年団がヒップホップ初体験。ダンスもいいし、面白くてノリもいいし、すごく盛り上がれるのが彼らの魅力で、今日も予想以上に可愛すぎて大満足です。でも、これ以上格好良くなったら、ドキドキしすぎて、どうなるか分からないので困ります!」


ハイ・レベルだからこそ真似たくなるダンス

ステージ上での表情と、素の可愛らしさとのギャップはほぼ全員が防弾少年団の魅力としてあげている。舞台上での姿が格好良いほどギャップは際立ち、ファンは益々惹かれていく。その格好良さを形作る要素の一つがダンス。K-POPの楽しみ方の一つに、アイドルのダンスを真似るカバー・ダンスがあるが、防弾少年団は今、カバー・ダンサーの間でも注目の的だ。
お手製の防弾少年団風ネックレスを身につけた都内の大学生(20代) 2人組も仲間とダンスをカバーし練習に励んでいる。

「防弾少年団は若いけど、年齢を感じさせない勢い、そして大人っぽい男らしさを感じます。そして彼らの魅力は何といってもダンス。格好よくて、是非真似たいと思って練習しているところです」
二人のパートはジョングクとジミン。「NO MORE DREAM」では、ジョングクがジミンを持ち上げ、ジミンが他のメンバーの背中をトントンと蹴っていく、通称“マトリックス・ダンス”が大きな見せ場だが……。
「イベントでその曲を披露したこともありますが、蹴るところはまだ壁を使って練習している段階で、構成上カットしました。ジョングクがキャップを回すのもやりたいし、踊りたい曲が本当にたくさんあるので、カバーのしがいがあります!」


男性ダンサーも彼らの虜に

女性だけではない、防弾少年団のダンスは男性のカバー・ダンサーをも魅了している。今回、唯一話を伺った社会人男性(21歳) もその一人。彼はガラガラ蛇という7人組チームでジョングクのパートを担当する。
「彼らの魅力はダンスの上手さで、構成も振り付けも近年稀に見るほど格好良い。だから僕らも真似たくなるんです」
そんな彼のお気に入りは難易度の高い「NO MORE DREAM」だ。

「ジミンが他のメンバーの背中を走るところがいいですよね。僕は(ジミン役を) 持ち上げる役ですが、カバーする時のコツはまず二人のタイミングをめっちゃ合わせること。そして肩と脇を密着させると綺麗に持ち上げることができます。そして、ジミン役のポイントは蹴るタイミング。土台になるジン役のお尻を本当に思いっきり蹴って、その反動を利用して背中を走る感じです。ただ、ジミン役は他のメンバーの背中を結構、強く蹴ってるので、みんな痛がっています。今日のライブも、ダンスのスキル、ジミン君の腹筋、そして『NO MORE DREAM』で持ち上げるところを楽しみにしています」
彼のチームはこれまでいくつかの7人組アイドルのダンスをカバーしてきたが、今は防弾少年団がメイン。練習量は今までカバーしてきたグループの中で最も多いという……そんなエピソードにも防弾少年団のダンス・レベルの高さが表れている。


未体験のヒップホップに惹かれる

彼らの格好良さを際立たせるもう一つの要素は、重く先鋭的なサウンドが背骨となるヒップホップ性だ。
前述の男性ダンサーは「若いグループの中で、良いヒップホップのチームがあまりなかった。防弾少年団はコアなヒップホップが今までのK-POPと違って、そこがいい」と語り、女性ダンサーは「もともとヒップホップを踊っていたからこそ、防弾少年団がハマった」と明かす。

ダンスだけでなく歌詞に注目する人も多い。国を問わずヒップホップが好きという社会人(30代) は「インパクトがあってメッセージ性が強いので惹かれました」と言い、デビュー時にたまたま音楽番組で知ったという20代の姉妹も「K-POPのヒップホップがもともと好きなので、彼らももちろん好き」(妹)、「メッセージ性が強く、コメントも直球で格好いい」(姉) と教えてくれた。

また、全てにヒップホップ性を感じたというのは、K-POPだけでなく、アメリカや日本のヒップホップ~ダンス音楽も聴いている大学1年生と高校2年生の二人組だ。
「これまでのK-POPには、音楽もダンスも衣装も含めて、あんなにガッツリ、ヒップホップというのはいなかった。今までにないものを見つけたという感じです」
「ヒップホップはほとんど聞かないけど、防弾少年団は聞いてすごく入っていきやすかった」と、彼らからヒップホップを知ったというファンもいれば、韓国の従来のヒップホップ・アイドルに飽き足らなかったファンが移行しているケースも多い。彼らのライブに参加するため、普段とは違った服を新しく購入し、「防弾少年団が新しいファッションに導いてくれた」と言う人もいる。共通するのは、今までにないサムシングに出会ったという新鮮な気持ち。ここに2014年が防弾少年団イヤーと言われる理由がある。


前回以上にパワーアップした追加公演

「クラスにはファンが3、4人います。ハマったきっかけは同じ年の子がいるって聞いて、『えぇっ』って気になって。だからグク(ジョングク) がきっかけで、グクとジミンちゃんとJ-HOPEの3人が歌う『卒業』を見て、一気にハマりました」
そう教えてくれたのは千葉県の高校生二人組。共に「チョアヨ」が好きな16歳で二度目の参戦だ。
「前回より緊張が解れている感じがして、完成度も上がって、ほんとすごくなってました。新しく披露してくれた2曲は音楽番組では歌わない曲で、曲を聴いただけだと、『ここ誰が歌っているんだろう?』と気になっちゃって。『このパートは誰々なんだ』って分かって嬉しかった。ファンクラブもお年玉を使ってすぐ入ります!」

ファンクラブ受付開始とほぼ同時に加入の手続きをとった山梨県の専門学生2人組もこの日が二回目となった。
「前回と比べて、パフォーマンスの迫力が増し、ヘア・スタイルも変化して、みんな格好良かった。ラップのキレが鋭くなっているように感じたし、曲数も増えてて良かったです。初めて歌った曲はずっと聞きたかった曲なんで、願いが通じみたい!」

約1ヶ月後の再来日にも係わらず、パワーアップし、参戦二度目のファンもきっちり満足させた防弾少年団。そんな彼らにファンは更なる期待を寄せている。
「今もすごいけど、もっともっと格好よくなってほしい。もっと有名になって東京ドームでライブをやってほしい。サイン会や握手会もやってほしい。カバー曲など日本語の歌も歌ってほしい。日本でもっと会えると嬉しい。これからのK-POP界を支えるチームになってほしい」

防弾少年団の進撃はまだ始まったばかり。彼らはこれからもきっと「アーミー」たちの願いを叶えてくれるはずだ。

ライター:きむ・たく

【REPORT】防弾少年団、日本アンコール公演で進撃“2014年は防弾の年にしたい!一緒に伝説を作ろう”

記者 : Kstyle編集部、撮影 : 朝岡英輔