「応答せよ1994」シン・ウォンホ監督“続編により大きな応答を受けて幸せだ”

OSEN |

※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
「視聴者が応答してくれた気分、心から感謝申し上げる」

tvN金土ドラマ「応答せよ1994」がソン・ナジョン(Ara)とスレギ(チョンウ)夫婦の現在と、彼らを巡る新村(シンチョン)の下宿先の人々の姿を温かく描きながら放送を終了した。

最終回ではこれまで最大の関心事になってきたソン・ナジョンの夫であるキム・ジェジュンの正体がスレギだという事実が明らかになった後、2013年に2人が3人の子供の親になって幸せな家庭を築いている姿が登場した。また、かつて(2000年)、スレギに対するソン・ナジョンの一途な気持ちを知って自身の片思いを終わらせたチルボン(ユ・ヨンソク)の現在は、別の人と出会って結婚し、メジャーリーグを発ってソウルツインズで活躍する姿が描かれた。青春の季節、熾烈な三角関係になっていた3人は、もうすぐ40歳になる2013年の年末、誰よりも大切な絆を結び続けている。

28日夜、韓国で最終回の放送直後、シン・ウォンホ監督から短いが中身のある感想を聞くことができた。

シン・ウォンホ監督は放送後、OSENとの電話取材に対し「とてもしんどくて早く終わってほしいと思った時もあったが、実際に最終回を見たら妙な気分になった。明日からあの現場にもう行けないなんて……実感が湧かない」と話した。

続いて「演出というものは厳しい部分もあるけど面白く、何かを作り上げた時のやりがいでやっていけるものだが、今回は肉体的な苦痛が精神的なやりがいと快感を上回った時もあった。それでとてもしんどかった。前作(「応答せよ1997」)に比べて、サイズやスケールがあまりにも大きくなった状態で、手に負えない面があった」と話した。

しかし、実際にドラマを終えた今は、すぐにでも現場に走っていきたいという。彼は「どんな作品でも、終えるときの気持ちは同じようだ。早く現場に行きたいという思いしかない」と明かして笑った。

シン・ウォンホ監督は今回の作品の成果と意味について「誰もが『続編がヒットすることはない、これも駄目だろう』と言った。放送開始前は、僕たちも前作を越えることまでは期待していなかった。ところが、昨年より視聴率も伸びたし、何よりも前回に比べて視聴者と周りの反応をもっと強く体感することができて幸せだった。親心にも似た思いだが、出演した俳優たちが一人も欠かさずにこのドラマを通じて人気を得たことが尚更嬉しかった」と伝えた。

一方、残念だった点については「台本の読み合わせから撮影、編集など、もっと余裕があれば良かったのに……今度またドラマをすることになるなら、もっと余裕を持って始めて、色々と準備しなければならないと痛感した。1週間で180分の放送分量を会議・撮影・編集しなければならなかった。心残りな部分である」と話した。

最後にソン・ナジョンの夫をスレギにした結末に対しては「ある程度開かれていた部分だが、自然に流れてきたと思う。(イ・ウジョン)脚本家も僕も不自然な内容は好きではないので、結末は自然にスレギの方になった」と説明した。

最後にシン・ウォンホ監督と制作陣が何よりも嬉しく思う部分は別にあると言った。「悪役なしに、僕たち人間が生きていく話をしたかった。恋愛の部分では三角、四角関係の構図もあったが、全ての登場人物の愛と人生を描きたいと思い、その通りにやれたことに意義があると思う。視聴者が恋愛だけに偏らず、僕たちが本当にやりたかった“人々の物語”に応答してくれたと感じた。その応えてくれた感じがとても幸せだ」と付け加えた。

今年10月18日に韓国で放送を開始した「応答せよ1994」は、前作「応答せよ1997」の人気を超える高い人気を得て視聴率も10%を突破した。

シン・ウォンホ監督とイ・ウジョン脚本家など、制作陣の最高のチームワークが輝いた中、チョンウ、Ara、ユ・ヨンソク、キム・ソンギュン、Tiny-Gのドヒ、ソン・ホジュンなど、これまで隠れていて、頭角を現せずにいた彼らをホットな俳優、人気スターへと浮上させた。

ヒロインの夫が誰なのかと好奇心を刺激したり、1994年から始まる大衆文化と経済、政治など、時代背景を描いた構成などは前作とかなり似ていたが、その中でも全く違うキャラクターやエピソードを適切に配置・活用して変化を与えることで、より面白い作品に作り上げて好評を得た。

記者 : ユン・ガイ