“初めての親知らず”の痛みのように、強烈だったf(x)ファーストコンサート

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写真=SMエンターテインメント
2009年にデビューしたガールズグループf(x)が、4年ぶりにファーストコンサートを開催した。初めてのコンサートなので照れくさそうな姿も見えたが、歌を歌う瞬間だけはエレクトロニックダンスミュージックジャンルを代表するガールズグループらしく、力がみなぎっていた。

ビクトリア、エンバ、ルナ、ソルリ、クリスタルで構成された5人組のf(x)は、24日と25日に京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市のKINTEX第1展示場にて、所属事務所SMエンターテインメントのグループEXOと一緒に「SMTOWN WEEK f(x)&EXO Christmas Wonderland」を開催した。SMTOWNとして開催された合同コンサートとは別に、彼女たちの名前を掲げて開催したコンサートは初めてだった。

f(x)のファーストコンサートは、彼女たちのエレクトリックサウンドに満ちた音楽をライブで、パフォーマンスと共に感じて見ることができるという点で期待が大きかった。というのも、イヤホンとテレビを通じて聞いた場合と、現場で直接全身で体感する時の差が大きなジャンルをしている理由であるからだ。

共に普段見ることができなかったアルバム収録曲のパフォーマンスがどうであるのかという疑問も大きかったが、f(x)は今回の公演で、「キツネのようにずる賢い私の友達 (No More)」と「Step」などのパフォーマンスを初公開した。

女性グループ天上智喜The Grace出身のDANAの作詞で話題集めた「キツネのようにずる賢い私の友達 」は、男性に会う時だけ連絡して、男性の前で猫をかぶる同性の友達についてぼやく歌詞が印象的な曲で、f(x)は男性ダンサーたちと共にキュートなしぐさのダンスを踊りながら、愛らしい雰囲気を演出した。

「Step」は断然f(x)らしい舞台だった。追い込むような速いビートが目まぐるしい「Step」でf(x)は、「キルヒール(11センチ以上のヒール)よりスニーカーがもっといい」という歌詞の通りに、スニーカーを履いたまま速足を連想させる動作と、まるで前方に飛び出すかのような振り付けで歌に躍動感を与えた。

ルナとEXOのチェンがデュエットした「Have Yourself a Merry Little Christmas」、f(x)のメンバーたちが舞台の周りを回りながら観客のすぐ目の前で歌った「Rocking Around the Christmas Tree」などは、クリスマス雰囲気に合い、ソフトなラップの実力が際立ったエンバとEXOのクリスの「Thrift Shop」、クリスタル、ルナ、EXOのディオのハーモニーが調和した「Goodbye Summer」なども印象的だった。

しかし、やはりf(x)の自信は、エレクトリックサウンドで満たされた舞台で溢れた。「私どうしよう、お姉さん?」という歌詞で、観客たちに話しかけるようにスタートしたヒット曲「NU ABO」をオープニングで強烈に披露したことに続き、飛行機の高度変化を愛に比喩し、これを再びリズムで上手に再現した「Airplane」のパフォーマンスが続けて繰り広げられて、観客の感情を高めた。「Step」の後に「JET」が続いた時にも、f(x)の強いエレクトリックサウンドが体にそのまま伝わり、ヒット曲「ピノキオ(Danger)」と「Electric Shock」では、観客からの特別に大きな歓声の声が加わって、歌声はさらに荒々しく聞こえた。アンコール曲で披露された「初めての親知らず (Rum Pum Pum Pum)」は、既存のヒット曲とは異なり、エレクトリックサウンドの質感がソフトで、夢幻的な雰囲気が強かったが、今回の公演では自分たちの最後の曲であるために、f(x)が全力を注ぎ込むのが感じられるほど、原曲よりも強烈に伝わった。

f(x)のファーストコンサートは、彼女たちが他のガールズグループと差別化された道を歩んでいるため、今後“コンサート型歌手”にまで成長できるのか、その可能性を伺わせる機会だった。そして、観客たちと対話を交わす時には、多少照れくさがる様子が見られたが、歌を歌ってダンスをする時は、公演会場をぎっしり埋め尽くした観客の真ん中でも自信を失うことなく、自分たちの個性を堂々と披露したf(x)だった。

もちろん、f(x)にとって初のコンサートであったために、完璧であるはずはなかった。しかし、すべてのパフォーマンスが終わった後も、しばらく舞台の上で観客たちにペコペコと挨拶したルナの姿から、強い名残惜しさと有難さが一緒に感じられたため、彼女たちが初公演を踏み台にして、次の公演ではまたどんな姿を見せてくれるのかについての期待をが生まれた。

記者 : イ・スンロク