Vol.2 ― 【今年のレッドカーペットスター】ハ・ジウォン、ハン・ヒョジュ、Dal★Shabet スビン…ギャップのある女神たち

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写真=マイデイリー DB
本授賞式の前に行われるレッドカーペットは、授賞式のハイライトである。これに多くの女優たちがレッドカーペットで変身を敢行する。従来の自分の姿と異なる姿を見せるため、あるいは強く印象に残すことができる姿を披露するために、また違った自分を引き出すのだ。

今年1年も多くの女優たちがレッドカーペットで自分の姿を誇示した。特に女優たちのレッドカーペットの熱気は、いつもそうだったように今年も熱かった。衝撃の露出を披露した女優もいて、予想とは異なるレッドカーペットファッションで視線を集めた女優もいる。また、意外なアクシデントを通じて予想外にレッドカーペットで注目され、些細な行動一つで自分のセクシーさをアップさせたスターもいる。

しかし、最近の傾向が衝撃を通り越して驚愕の露出を披露してのみ“レッドカーペット最後の1人”になれるため、彼女たちのレッドカーペットファッションは、思ったより大きな注目を浴びることはなかった。そこで、レッドカーペットを彩ったギャップの女神たちをまとめてみた。

クララ ― “レギンス始球”は思ったより弱い?

女優クララは、レギンスを履いて行った始球式以来セクシーアイコンになった。無名の悲しみを一度に清算し、今では名前だけでもクリック数を呼び起こす代表的なセクシースターになった。光があれば闇もあるもの。このことをきっかけに、クララは露出イメージも共に抱えるようになった。もちろん体つきもセクシーだが、普段着ている衣装もセクシーさが際立つ服が主だったために、「クララ=セクシーアイコン」という公式が成立していている。

それからというもの、クララの衣装は常に人々の関心を集めた。ここに果敢なデザインも厭わないという彼女のファッションセンスが、このような人々を熱狂させた。しかし、人々の期待を裏切るかのようにクララはスマートなファッションセンスを発揮し、自身を“セクシー”という枠組みに留めておかなかった。11月1日に開かれた「第50回大鐘賞映画祭」のレッドカーペットのファッションも、この延長線上にある。クララは露出の少ないブラックのロングドレスを選択した。もちろん滑らかな背中を露出し、独特な紐の飾りでインパクトを与えたが、“衝撃”という単語が後についたクララであることを考慮すると、思ったよりもセクシーさのレベルがかなり低かったのだ。

写真=マイデイリー DB

パク・ウンジ ― 露出の程度はポーズ次第

今年5月に行われた「第49回百想(ペクサン)芸術大賞」のレッドカーペットでのパク・ウンジは、いかにも平凡だった。グラマラスな体つきが強調されるドレスだったが、毎回このような行事がある度に彼女の衝撃そのもののドレスを見てきた人々の目には、ただの綺麗なドレスの中の一つだった。しかしパク・ウンジは、ポーズ一つでレッドカーペットを熱くさせた。

同日の現場には雨が降り、レッドカーペットも濡れることが避けられなかった。パク・ウンジは正面にスリットがあるドレスを少し持ち上げ、堂々とレッドカーペットでのウォーキングを披露した。フォトウォールではさらに大胆だった。両手でスカートを持ち上げたままポーズをとった。一度は見たことのあるようなデザインのドレスが、セクシーさ溢れるドレスに変身した瞬間だった。ドレスは誰が着て、どのようにポーズをとるかによって変わるということを、自ら証明したわけだ。

写真=マイデイリー DB

ハ・ジウォン ― 前だけ見ると予想できないでしょう?

ハ・ジウォンは露出からはほど遠い女優だ。彼女の露出衣装を思い出そうとしても、せいぜいオフショルダードレスくらいしか思い出すことができない。それでも「第49回百想芸術大賞」でのレッドカーペットに立ったハ・ジウォンは、がちがちにラッピングしていると思わせるような出で立ちであった。「布が足りなかったのかな?」と思わせる女優と比較すると、ほぼ“ミイラレベル”に他ならなかった。

しかし、彼女はギャップのある後ろ姿でインパクトを与えた。大きく背中が開いたドレスで、すらりとしながらも滑らかな背中を披露したのだ。前と後ろが180度異なるドレスによって、優雅さとセクシーさという二兎を得たハ・ジウォンは、自身のイメージを固く守りながらもレッドカーペットを注視する人々に見どころという楽しみまで提供し、ベテラン女優らしい美しさを漂わせた。

写真=マイデイリー DB

ハン・ヒョジュ ― “優雅さの代名詞”が優等生を脱ぎ捨てセクシーを纏う

女優ハン・ヒョジュについて回る修飾語は、「優雅」「清純」などだ。彼女が選択した服も大きく異なることがなかった。清純なワンピース、スマートなシャツなどを主に着てきたハン・ヒョジュは、たまに映画祭の授賞式で自身の肌をちらりと見せるぐらいだった。それさえも清純で上品で、優雅に見えるというのが罠である。

そうといって、ハン・ヒョジュがセクシーファッションを披露しないわけではない。10月、釜山(プサン)国際映画祭の「APANスターロード」のブルーカーペットイベントで肩を露わにした。しかし、視線が下にいくにつれ、息苦しい印象を抱かせた。今年5月に「第49回百想芸術大賞」のレッドカーペットで衝撃的なシースルーファッションを披露したものの、セクシーよりは中性的な魅力がより強かった。そのようなハン・ヒョジュが変わった。先月22日に行われた「第34回青龍(チョンリョン)映画賞授賞式」に出席したハン・ヒョジュは、オフショルダーのブラックドレスで注目を集めた。さらに、“ドレスがずり落ちたら大変なことになる”と思わせるデザインを選択した。普段のハン・ヒョジュのファッションを考えると、ハン・ヒョジュなりの衝撃的なデザインである。従来のハン・ヒョジュのイメージを考えると衝撃的だが、彼女の姿はレッドカーペットの美しい“女神”と呼ばれるに遜色がなかった。

写真=マイデイリー DB

Dal★Shabet スビン ― “ずっこけ”ようとしたんじゃないでしょう?

レッドカーペットでは毎年一名“ずっこけスター”が誕生する。昨年はハ・ナギョンがそうだった。「第33回青龍映画賞」のレッドカーペットに立ったハ・ナギョンは、上下に果敢な露出があるドレスを着たまま倒れて話題になった。その後、“ずっこけハ・ナギョン”と呼ばれたほどだ。これ以外にも多くの女優たちがレッドカーペットでドレスを踏んだり、スタッフにぶつかってこけるなどのハプニングがよく起こった。

それでも今年は、ずっこけスターが登場しなかった。そんな中でも今年8月に行われた「第9回堤川(チェチョン)国際音楽映画祭」で階段を上った女優のイエルが足首をひねって地面に手をついた程度だった。しかし、(女優でなく歌手だが)Dal★Shabetのスビンが登場し、状況が変わった。先月開かれた「2013 STYLE ICON AWARDS」のレッドカーペットに立ったスビンが、同じグループのメンバーであるジユルのドレスを踏んで倒れ、“ずっこけスター”になったのだ。同日、レッドカーペットに立ったスビンは、胸のラインが露わなチューブトップドレスを着て登場し、すらりとした脚線美を誇示したが、ずっこけハプニングでヒヤヒヤさせる光景を演出し、フラッシュの洗礼を受けた。

記者 : キム・ミリ