Vol.2 ― 「夜の女王」キム・ミンジョン“私生活ではポーカーフェイスができない”

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女優キム・ミンジョンは、いつでもどこでも完璧であるようなイメージだ。いつもしっかりして、強くて、近寄りがたい高慢な魅力まで持っている。

しかしキム・ミンジョンは自身を足りない部分が多い人だと評価する。もちろん演技ではなく日常生活での話だ。女優として彼女は「ディテールの女王(チョン・ジョンミョン)」「できないことがない(キム・ジェヨン監督)」「感情の深さが深く、演技の幅が広い女優(イ・ジェギュPD)」「いつも新しくて新鮮だ。研究に研究を重ねる繊細な女優(パク・ジスク作家)」など、いつも激賛を受けている。

このようなキム・ミンジョンの悩みの一つはポーカーフェイス。優れた演技力で定評のある彼女が、実生活では自身の感情を隠す演技(?)がうまくできないということ。

キム・ミンジョンは「ポーカーフェイスができるように誰かに教えてもらいたい。私が一番強い部分は仕事だと思う。(映画『夜の女王』の)キム・ジェヨン監督が『ミンジョンさんが緊張した姿は一度も見ていません』と話した。それで『私って緊張しませんか?』と聞いたら『緊張したことあるの?』と答えた。俳優の中で緊張しない人はいないと思う。私は子供の頃からやってきたので(仕事ぶりが)きっと慣れていたからだと思う」と説明した。

続いて「日常生活には足りない部分が多い。大変だ。例えば、経済観念が足りないと思って母に相談している。そのような部分を学んでいかなければならないと思っている」と打ち明けた。

実際キム・ミンジョンは自分の意志によるものであれ、他意によるものであれ、自身の感情を素直に表現するタイプだ。仕事をする時だけ自身を隠すことができ、日常生活では普通の人のように腹が立つと怒って、寂しい時は涙を流す。しかし多くの人に公開されている仕事であり、また多くの人の視線か集まる女優なので、誤解されるか心配になることもある。

キム・ミンジョンは「人々から私は『完璧すぎる』とよく言われて、なぜそう言うんだろうと考えたことがある。みんな私がミスもしない人だと思っているようだった。仕事の方は自信あるけど日常生活に戻ると自信がなくなる。日常生活では演技ができない」と明かした。

彼女に日常生活の中でも一番自信がない部分について聞くとキム・ミンジョンは再びポーカーフェイスを挙げた。その後「何でできないんだろう。日常生活では演技ができない。本当に無理」と言いながらワンワンと泣くふりをして笑いを誘った。

実際、日常生活で演技ができないのは、長い間俳優の道を歩んできたことに対する反作用でもある。感情を表現するのが仕事である人が、180度異なって感情を消すのは簡単ではない。

キム・ミンジョンは「子供の頃から演技をしてきた。私は感情を表現する人で、理性的な人ではない。カメラの前で演技をするために感情を披露、表現するのが身についているので、うまく隠せないと思う」と惜しさを伝えた。

日常生活では感情をうまく隠せないが、カメラの前では完璧なポーカーフェイスになるキム・ミンジョンの映画「夜の女王」は、妻の尋常ではない過去の写真を偶然発見した小心者の夫ヨンスが、妻ヒジュの黒歴史を暴く過程を描いたロマンチックコメディー映画だ。キム・ミンジョンは黒い歴史を持つ良妻賢母の妻ヒジュ役を、チョン・ジョンミョンは小心者の夫ヨンス役を務め、8年ぶりに呼吸を合わせることになった。

記者 : キム・ミリ、写真 : ハン・ヒョクスン