コ・ヨンウク「傷ついた被害者と罪人になった母に申し訳ない」と懺悔

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写真=マイデイリー DB
未成年者への性的暴行および強制わいせつ容疑(児童・青少年の性保護に関する法律違反)で、第1審で実刑判決を言い渡された歌手兼タレントのコ・ヨンウク(37)が、最終弁論を述べた。

28日午後4時、ソウル高等裁判所刑事8部(裁判長:イ・ギュジン)では、コ・ヨンウクの控訴審第4回公判が開かれた。

この日、水色の囚人服を着てやつれた姿で法廷に姿を現したコ・ヨンウクは、最終弁論で「芸能人として模範的な姿を見せられず、未成年者にあのような傷を与えたことについて深く反省している。恥ずかしく、本当に申し訳なく思っている。また、被害者と被害者の家族に申し訳ないという言葉を伝えたい」と述べ始めた。

さらに「この8ヶ月間収監生活をしながら大変な瞬間も多かったが、過ぎた日の軽率さを振り返り、反省することができる有意義な時間だった。私によって罪人になってしまった母に申し訳ない。家族や犬のために尽くしてきた母が、今も外に出られないことを考えると本当に胸が痛い。第1審の判決が出たとき、母が衝撃を受けるかも知れないという思いで話をすることができず、手紙を書きながら泣いたりもしたが、私自身を振り返り、家族の大切さと人生の意味について考えることができた時間だった」と、懺悔の気持ちを伝えた。

コ・ヨンウクは、芸能人として大衆にも謝罪した。彼は、「私のことを良く思ってくれていた人々に本当に申し訳ないという言葉を伝えたい。これから何をしながら生きていくにしても慎重にして、正しい生活を営みたい。他の人の支えになる人になれるように努力する」と伝えた。

最後に彼は、「私が社会的には落ちるところまで落ちて、夢を失ったが、この時間を通じて以前よりもっと人生に愛着を持つようになった。たくさん学んで反省する時間になった。尊敬する裁判長の賢明な判決を待つ。もう一度、本当に申し訳ないという思いを伝えたい」と、話を締めくくった。

この日の公判には、過去の公判で証人に採択された被害者のAさんと知人Bさんは、結局欠席し、検事とコ・ヨンウク側が証人申請を撤回し、尋問を終えた。

検察側は控訴を棄却し、第1審で求刑した懲役5年と位置追跡電子装置(電子アンクレット)10年付着を撤回しなかった。

コ・ヨンウク側は、「被害者のAさんと証人となったBさんの供述が食い違ったことから、Aさんの供述から信憑性を見出すことが難しい。コ・ヨンウクとAさんがやりとりしたメールでは、いつもAさんが先に連絡をしてきた。また最初の犯罪事実の後も、Aさんがコ・ヨンウクのオフィステル(事務所としても住居としても使える施設)にいた点を考慮すると、二人の性行為において、強制性を見ることができない」と、コ・ヨンウクの無罪を主張した。

さらに弁護人は、「コ・ヨンウクは犯罪事実の2項と3項(強制わいせつの件)については認め、過ちを悔いている」と付け加えた。

コ・ヨンウクは、2010年から2012年の間に未成年者3人に対して、計5回にわたって性行為および強制わいせつ行為を行った容疑で拘束起訴された。

当時、第1審で裁判部は、「被告人に対する公訴事実を全て有罪とする。被告人は、青少年たちの漠然とした好奇心、または好感を利用して、被害者たちにわいせつ行為をした。芸能人である自分の肩書きを積極的に犯行に用いたものと見られる」と、コ・ヨンウクに懲役5年を言い渡した。これとともに、身元情報公開および告知7年、位置追跡電子装置(電子アンクレット) 10年付着を命じた。コ・ヨンウクはこれを不服として裁判所に控訴した。

記者 : チェ・ジイェ