パク・チャヌク&パク・チャンギョン、市民と“ソウル市の映画”を制作(総合)

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パク・チャヌク&パク・チャンギョン監督がソウル市民が参加するソウル市の映画を制作する。

20日午前、ソウル市鐘路(チョンノ)区で開催された映画「私たちの映画、ソウル」の制作報告会にはParking CHANce(パク・チャヌク&パク・チャンギョン監督)が出席し、現場を盛り上げた。

「私たちの映画、ソウル」は、ソウル市民の参加で完成される映画だ。ソウル市民が思うソウルの姿を映像として撮影して応募し、二人の監督がこれらの中からいくつかを選定、編集しソウルをテーマにした一本の映画を作り上げるプロジェクトだ。ソウル市が企画したグローバルブランドマーケティングプロジェクトの一環でもある。

パク・チャヌク監督は「新しく作った映像も応募できるが、これまでに撮影したソウルに関する映像も探してみてほしい。ある日、偶然通りすがった時に撮影した雨上がりの漢江(ハンガン)にかかった虹などもあるだろう。ピントが合っていなくても構わない。ショートストーリーもいい」と出品する映像についてアドバイスした。

パク・チャンギョン監督も「私もソウルで生まれ、ソウルで暮らしてはいるけれど、全く知らなかった未知のソウルも多いと思う。1千万人に近い市民が暮らしている独特なソウルの風景を、歩いたりタクシーに乗ったりして様々な場所で映像を撮ることができると思う」と提案した。

特にパク・チャヌク監督は「『スノーピアサー』『レ・ミゼラブル』などのパロディー映像を多く目にするが、パロディー映像は一つの作品の中に盛り込むことが難しい。完全に創意的なものとも言えない。私たちが望んでいるのは、多少粗くても独創的なものだ。従来の作品をパロディーした映像は避けてほしい。技術的に完璧である必要はない」と強調した。

パク・チャヌク監督は「映画の長さは1時間程度になると思う。どのような形で5分単位の映像を有機的に繋ぐのか私自身も気になる。どのような映画が出来上がるのか楽しみだ。今回のプロジェクトに参加した理由の一つも、予測不可な企画であったためだ」と伝えた。

続けて「『私たちの映画、ソウル』は巨大なモザイクとも言える。多くの人がタイル、石ころ、ガラスなどをそれぞれ持ってくるのだ。映像が集まるまではどのような作品になるのか分からない」と付け加えた。

PARKing CHANceはパク・チャヌク監督とメディアアーティストパク・チャンギョン監督の名前にちなんだブランドだ。二人の兄弟監督の苗字である「PARK」や名前に用いられている「CHAN」を用いた言葉で、駐車場で空いている場所を探すように、ニッチ市場のプロジェクトを狙うという意味を持っている。二人は「波乱万丈(night fishing)」「青出於藍」などを通じて人々とコミュニケーションしてきた。

今回の作品は今月20日から11月9日までの12週間、「Working in Seoul」「Made in Seoul」「Seoul」という3つのテーマに相応しい映像を応募することで参加できる。市民なら誰もが参加可能であり、5分以内の映像でYouTubeにアップロード可能なすべての形式の動画ファイルで応募できる。Parking CHANceは応募された映像の中で映画に使われる映像を選び、ポストプロダクション(撮影後の作業の総称)を経て1本の映画に完成させる予定だ。11月22日に採択された映像が発表され、来年1月18日に試写会を開催する。詳しい内容は「私たちの映画、ソウル」の公式YouTubeチャンネルでチェックできる。

記者 : キム・スジョン、写真 : ムン・スジ