Vol.3 ― 放送終了「君の声が聞こえる」所蔵価値のある名品とも言えるドラマですね

TVREPORT |

写真=SBS「君の声が聞こえる」スクリーンショット
SBS水木ドラマ「君の声が聞こえる」(脚本:パク・ヘリョン、演出:チョ・スウォン)が視聴者の心をしっかりと掴みながら幕を下ろした。

韓国で6月5日から放送が始まった「君の声が聞こえる」は、俗物的な国選弁護士のチャン・ヘソン(イ・ボヨン)が人の心を読み取る謎の超能力を持つ少年パク・スハ(イ・ジョンソク)とまっすぐな男チャ・グァヌ(ユン・サンヒョン)に出会ったことで繰り広げられる事件を描いた作品だ。

「君の声が聞こえる」はドラマ「愛してもいいですか」の放送が不発になったことで急遽放送されることになったドラマだった。しかも、平均約5%の低視聴率を記録したドラマ「私の恋愛のすべて」の後番組として放送されたため、大きな関心を浴びることなくスタートした。しかし、ベールを脱いだ結果は期待以上のものだった。話が進むにつれ絶賛が相次ぎ、水木ドラマの絶対強者に浮上した。

法廷ロマンスファンタジーというマルチジャンルも懸念していたものとは違っていた。ラブストーリーやコメディ、スリラー、ファンタジーなど、様々な要素が上手く調和しただけでなく、それによるキャラクターの配置も適切で、お茶の間をあっという間に虜にした。

パク・ヘリョン脚本家の穏やかながらもインパクトのあるセリフは、すべてのキャラクターを輝かせた。密度の高い台本は大きな話題となり、チョ・スウォン監督の演出力も人々を感嘆させた。チョ・スウォン監督はストーリーのジャンルが変わる度にそれに相応しい映像と効果でドラマへの集中度を高めた。

写真=SBS「君の声が聞こえる」スクリーンショット
「君の声が聞こえる」の主人公であるイ・ボヨン、イ・ジョンソク、ユン・サンヒョン、イ・ダヒらの好演も欠かせない。イ・ボヨンとイ・ジョンソクは年上女性&年下男性カップルとしてビジュアルから演技の一体感まで抜群だった。初々しくもときめくスキンシップも穏やかで甘い雰囲気を漂わせ、視線を引き付けた。ユン・サンヒョンとイ・ダヒもオーダーメイドの洋服を着ているような情熱的なキャラクターを完成させ、ドラマを率いた。

他にもチョン・ウンイン、キム・ヘスク、ユン・ジュサン、キム・ビョンオクなど輝かしい助演陣はドラマを一層豊かなものにし、緊張感を与えた。それぞれ心の痛む事情を持っているという設定が、彼らを憎めなくした。キム・グァンギュとチェ・ソンジュンのコミカルな演技やキム・ガウン&パク・ドゥシクの新鮮なカップルの演技もドラマに活力を与えた。

「君の声が聞こえる」のOST(劇中歌)は主人公たちが展開するラブストーリーとスリラー、そしてファンタジーを最大限に引き出した。Brown Eyed Soulジョンヨプの「なぜ今になって来たの」、Every Single Dayの「Echo」「イルカ」、シン・スンフンの「君には聞こえないその言葉」などは音楽配信サイトの上位にランクインし、ドラマに負けないほどの大きな人気を博した。

「君の声が聞こえる」は脚本、演出、演技、音楽などすべてを兼ね備えた名作とも言えるドラマとなった。7.7%(ニールセン・コリア、全国基準)の視聴率でスタートし、第2話から二桁の視聴率を突破、第11話で20%の視聴率を超える成果を上げた。「君の声が聞こえる」が視聴者を幸せにしてくれたと言っても過言ではない。

「君の声が聞こえる」の後番組としてはソ・ジソブ、コン・ヒョジン主演の「主君の太陽」(脚本:ホン・ジョンウン、ホン・ミラン、演出:チン・ヒョク)が放送される。韓国で8月7日にスタートする。

記者 : パク・グィイム