【スターコラム】パク・ソジュン「金よ出てこい☆コンコン」?ソジュンが出てきた、ささっと!

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MBC週末ドラマ「金よ出てこい☆コンコン」は、一人の青春スターを誕生させた。大人げない女たらしのパク・ヒョンテを演じているパク・ソジュン(25歳)のことだ。「金よ出てこい☆コンコン」がマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)ジャンルの週末ドラマにも関わらず、おばさん部隊だけでなく若年層の視聴者までお茶の間へ惹きつけているのが、まさにここ最近の“パク・ヒョンテ”ことパク・ソジュンの強力な力なのだ。ドラマの撮影で忙しい彼が、NAVERスターコラムの読者のために、貴重な時間を割いてくれた。長身に魅力的なルックス、そして感じの良い笑顔で女心をくすぐるパク・ソジュンが、自分の俳優入門記を生まれて初めて公開する。「自分の思っていた以上にご声援頂いて感謝しています」という挨拶の言葉のように、謙遜で礼儀正しい青年の実際の姿が文章の中にもそのまま溶け込んでいる。打ち出の小槌をふったかのように、瞬く間に登場した新しい青春スターのスターコラムに多くのご声援をお願いする。/編集者

NAVER スターコラム:パク・ソジュン


父の選択“兄は勉強、弟は野球”

こんにちは、「金よ出てこい☆コンコン」のパク・ヒョンテこと、パク・ソジュンです。あまりにも多くのご声援に、ただただ感謝するのみです。僕の名前の前にスターという単語が付いていいのかどうか、まだよくわかりません。変わったことがあるとしたら、ファンの皆さんが撮影現場に来て差し入れやプレゼントのようなものを渡してくれたりすることです。嬉しくもありますが、負担を感じる時も多いです。自分にいつこんなにファンができたんだろうと疑問にも思いますし、この方たちをがっかりさせないためには、本当に頑張らなければというプレッシャーがあります。

最初に演技を始めたのは、高校1年生の時に演技スクールに通ってからでした。中学生の時までは夢がありませんでした。いや、実は野球選手が夢だったのですが、父親が弟を野球選手にさせたいと考えていたので、僕はただ学校に行って、塾に行って、ネットカフェに行って、家に帰って、朝また学校に行く、そんな日常の繰り返しでした。勉強も趣味ではありませんでしたし。

何をやろうかとずっと悩みました。親にはそのようなことをうまく打ち明けられない性格だったし、両親からは勉強をして欲しいと思われていました。でも、どう考えても、勉強していい職場に入ることはできない気がしました。ハハハ。

ある日、友達に「僕は何をやったら合いそうか」と聞いてみると、背が高いからモデルはどうかと言われました。幼い頃だったので、流されやすいじゃないですか。自分にもできそうな気がしてきたんです。悩んだ末に、父親に話しました。父親は本当に厳しい人なので、食事中にその話を聞いて、食事を止めました。いい加減なことばかり考えているとこっぴどく叱られて、反対にぶつかりました。僕の内向的な性格が、父親の反対の理由でした。

当時の僕は、レストランで一人で注文もできないほど内向的だったんです。でも、そのような性格を直したいと思いました。偶然、中学生の時にアニメーション部に入り、一年に一度のパフォーマンスステージに参加しました。その時に、多くのことを感じました。僕もこんなことができる人なんだとも思ったし、多くの人がみんな僕だけ見つめているので、不思議な気持ちにもなりました。

中学生にもなって、初めて何かをやり遂げたような気持ちになったとでも言いましょうか。実は、今になって考えてみると、全く話にならないものでした。衣装をネットでレンタルして、音声を録音して流したりしていましたから。でも、僕にとっては非常に多くのことを感じた出来事でした。

高校1年生、演技にハマる

高校に進学すると、人文系の学校だったので演技への道は開かれていませんでした。街でのスカウトが流行っていた時代だったのですが、人ごみの多い駅で何度か名刺を渡されると、幼心にも期待が湧きました。でも、母親に話して一緒に事務所に行ってみると、お金を支払えと言われました。

どう考えても、お金を支払うのは違うと思いました。本当に僕が必要ならば、僕のことを求めるわけで、お金を支払うようにとは言わないはずだと思いました。そのようにして、やめようと判断したんです。そうした中、偶然演技スクールに通っている友達について、スクールに行きました。演技が本当に学びたかったので、高校1年生の夏休みが終わってから、本格的に通い始めました。

最初、演技スクールに対する僕の想像は、基礎的な発音や発声などを体系的かつ段階的に教えてくれるものと思っていましたが、いざ行ってみるとテキストを一冊渡され、それを覚えてやってみろということでした。何もできない時だったので、当然震え上がるしかありませんでした。

でも、ある瞬間から演技に夢中になっていました。終わると、先生がうまくやったと褒めてくれたので、余計に興味が湧きました。父親に何かを見せないと反対されると思い、初めて一生懸命勉強をしました。中学生の時38位だったぼくが、7位になりました。成績表を見せると、演技の勉強をやってもいいと許してくれました。その代わり、成績が落ちたら止めるという条件付きでしたが。

その時から、夜になると自主学習をせずに汝矣島(ヨイド)の演技スクールに行きました。そして、終電を捕まえて自習室に行って3時まで勉強して、朝の8時に登校するというハードな生活を続けました。塾に通っている時は体調が良くないと言い訳をしてサボったりもしたのですが、演技スクールはたった一度もサボったことがありません。自習室通いもそれほど大変ではありませんでした。そうやって2年半を過ごして大学に進学すると、ようやく父親が安心してくれました。僕に素質があるからこそ、大学側も受け入れてくれたんだと思ったようです。

パク・ソジュンの人生計画、まず軍隊に行こう!

そうして演技の大学に進学し、軍隊に行かずに活動している人たちを見ていると、本当に大変そうでした。僕は軍隊に行って戻ってきても21歳とまだ若いし、また歳を取るほどに格好良くなれると思い、軍隊に行こうと決めました。

軍隊から戻ってきて、今の事務所と初めて契約しました。僕の友達の友達がキム・スヒョンさんだったので、この事務所に縁が届きました。キム・スヒョンさんの立場からすると、僕を紹介することは少しはばかれることもあるかと思います。同じ事務所に、同い年の男性俳優がいるというのは、ちょっとあれなので。でも、快く室長の番号を教えてくれたので、自ら電話をかけて一度お会いしたいと話しました。

会社に行って室長にお会いしたのですが、僕を良く評価してくれたのか、その日のうちに代表にまで会いました。実は、知人たちからあれこれ事務所を紹介するとか、どこどこが僕のような人を探しているという話をよく聞いていましたが、自分の脚で尋ねたのはキーイーストが初めてでした。僕は人間関係をあれこれ計算して帳尻を合わせるような姑息な手は使いたくありませんでした。僕を評価してくれるのなら、僕も最後まで信頼して頑張るという覚悟で、事務所と契約することになりました。

僕もそうですし、両親もこちらのことについては疎いので、僕一人で調べるしかない状況だったのですが、代表に「色々調べてから決めた方がいいよ」と言われました。僕はそんな男らしい言葉が好きでした。

僕は、普段からそんなに計画立てて行動する方ではないのですが、頭の中に描いている大きなプランはあります。2010年5月に除隊して、その年が終わる前までに事務所を探し、その後の1年間は準備して、その翌年から作品活動をして、またそれ以降は認知度を上げてなど、大まかなプランを持っていました。

人って、大きな意志を持っていると、その通りになると言うじゃないですか。少しずつ自分の思い通りにことが運んでくると思います。当時立てた今年の目標は、認知度を上げるよりも現場の感覚に慣れて実力を積み重ね、来年までには頭角を現すことのできる人になりたいと思っていました。今は、僕の能力に比べて高く評価していただいているようで、負担を感じる部分もあります。思ったよりも進むスピードが早いようで、まだ解決しなければならない問題もたくさん残っています。

息を切らして駆けつけた「金よ出てこい☆コンコン」のオーディション、金脈を見つける

僕はまだ、作品を選べる立場ではありません。一作でも多くする方が重要ですし、オーディションの機会は全て有り難いものです。でも、皮肉なことに、オーディションは欲を持って臨むと失敗するんですよね。心を空にして、受かっても受からなくても、「僕という人がいますよ」ということを知らせるだけにしようという気持ちで取り組みます。これも全て、何度もの過程を経て悟ったことです。

「金よ出てこい☆コンコン」のオーディションも、久しぶりに寝坊していたある日、突然事務所のチーム長から電話がかかって来て、受けることになりました。チーム長から「いまどこにいる」と聞かれて、当然「家です」、と答えました。本当に、電話がかかって来て目覚めたんです。すると、チーム長に「2時に打ち合わせがあるので、早く出てこい」と言われました。

慌てて美容室に立ち寄ってからMBCに行くと、台本を一つ渡されました。現場には、オーディションを受けようとする人たちでいっぱいでした。同じ年齢層、同じイメージの俳優たちは、みんな似たり寄ったりじゃないですか。それに、いつも見る顔だったので、「みんな、また来たんだな」と一人で思いました。

そして、自分の順番を待っていたら、隣の部屋でオーディションを受ける声が聞こえてきました。聞いていると、「それは違うでしょ」という気がしてきて自信がつきました。そして、オーディション会場に入ると、監督が僕を見て姿勢を正しました(笑) 前の人達を叱り飛ばしながら教えていた方が、演技を終えた僕に「どこで何やっていた子なのか」と質問しました。そして、「たくさん見たが、君が一番上手い」と言われました。自信がつくしかない状況ですよね。

今振り返ってみると、演技というのは自信が90%だと思います。オーディションの雰囲気が良すぎましたし、なぜか僕に決まりそうな気がしました。監督が考えていたイメージと僕がうまく合ったようです。

「金よ出てこい☆コンコン」は、当時の状況としてはMBCが死の時間帯に編成したもので、周りから色々と心配もされました。僕の立場からは作品への出演そのものが有意義で、撮影に入ったら確実に何か学ぶ点があると思ったので、あまり心配しませんでした。自分の作品に出会うことは、早くも遅くもできますが、蓋は開けてみなければ分からないので。結局、結果も良かったですし。

もっと頑張ります。見守ってください^^

「金よ出てこい☆コンコン」の前に撮ったKBS 2TVシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「黙ってファミリー」の時は、このような反応はありませんでした。KBSでシットコムをやっているかどうかも知らない人がほとんどでした。当時に比べて、今は視聴率が上がっているのが目に見えて分かるので、プレッシャーもあります。キャラクターが崩れると、視聴率に影響を及ぼすのではないかと心配ですし。

でも、「黙ってファミリー」の場合は、本当に楽しく撮影しました。全120話を、ほとんどチェ・ウシクと一緒に毎日撮っていたので、撮影現場に遊びに行くような気持ちになりました。今回の「金よ出てこい☆コンコン」のような正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)は初めてだったし、視聴率を気にしていたので、心の中で感じられる期間は全120話の「黙ってファミリー」よりも長いような気がします。高い視聴率というのは、良い点もありますが、プレッシャーがかかる面も確かにあります。

まだ、自分がスターになったとは思わないし、ぎこちないです。正直、慣れるまでにはまだ程遠いと思います。自分はまだまだ足りないという気がするので、威張りたくありません。人気を求めてではなく、演技への情熱を持ってこの職業を選んだので、人気が出ればもちろんありがたいことですが、それに流されてはいけないといつも思っています。

ただ、自分自身をうまく守りぬいて、良い作品、良いキャラクターに出会い、頑張りたいです。そうやって初めて、今後の僕の歩みにもさらなる関心を持っていただけることでしょう。頑張ります。そして、僕の文章を最後まで読んでくださった読者の皆さん、本当にありがとうございます^^

文:パク・ソジュン

「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。

記者 : パク・ソジュン、編集 : ソン・ナムウォン局長(OSEN)、写真 : パク・ソジュン、KEYEAST