“露出事故”ヨ・ミンジョン「無名で新人女優の私、他の人のようなドレスを着たかったけれど…」

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この寄稿を書いたキム・ミンジョンさんは、「ヨ・ミンジョン」という芸名で役者として活動しており、2011年「OhmyNews」の会員になり「オ・ヨンホの記者づくり」講座を受講した市民記者でもあります。キム・ミンジョン市民記者は17日、富川(プチョン)ファンタスティック映画祭のレッドカーペットでのでき事の真実を伝えるために、再びペンを握りました。「OhmyNews」と「Oh!mystar」は、この寄稿により“女優ヨ・ミンジョン”に対する憶測がなくなり、その部分に対する無分別な報道が無くなることを願う気持ちでこの記事を掲載します。/編集者注

(C)ゴールデンタイドピクチャーズ
人生初のレッドカーペットでした。私が出演した映画「行こう、バラ旅館へ」が、今年富川ファンタスティック映画祭に招待され、私も「俳優」という肩書きで初めてレッドカーペットに経ちました。デビュー3年目、初めて与えられたこの場にどれだけときめいたか分かりません。

しかし、私は所属事務所も何もない、無名の新人です。他の人のように体型に合わせた綺麗なドレスを着たかったのですが、価格を見るととても勇気が出ませんでした。結局一人でソウル阿硯洞(アヒョンドン)にあるウェディングタウンを回りながら、レッドカーペットで着るドレスを探すことにしました。

何ヶ所か歩き回りました。あるところでは私が話を始めるや否や「事務所はどこですか?」と訊かれ、またあるところでは私が役者には見えなかったらしく「誰のためのドレスですか?」と訊かれました。その日、地味な服装でショップを回ったせいで、きちんと話すことすらできず、隅にあるドレスを眺めただけでショップを後にしたところもありました。

そんな中、6番目に入った店で良さそうなドレスを発見しました。私の状況を正直に話して「無名の新人ですが、今回力を貸していただければ、これから成功して必ずドレスを買いに来ます」と言いました。私の事情を理解してくださったのか、店の主人がドレスを貸してくれました。サイズ直しをする費用も少なくはありませんでしたが、店主の配慮のお陰で、手持ちのお金で解決することができました。

レットカーペットでの露出事故…実際はこうだった

そしてレッドカーペットに立つ17日。私は朝からトキメキと不安が混ざった複雑な気持ちでした。イヤリングもドレスを借りたところと同じ店で借りて、他の人のようなヘアサロンには行けませんでしたが、近所の美容院でヘアセットもしてもらいました。しかし、ドレスが問題でした。写真でご覧になったように、片方の肩のストラップが無いため、ドレスが落ちないように固定しなければならないのですが、いくら両面テープで固定しても落ちるのです。

元々このドレスは背中の方にファスナーがあり、それでドレスを固定できます。しかし、私はサイズ直しをしたため、チャックを閉めることができず、完全に外れた状態でした。ドレスも“万歳”の姿勢で上から着なければならないほどでした。そのようにして朝から大騒ぎして、結局母が細い白の糸でもう片方の肩のストラップを作ってくれました。最初は余裕のある結びにして切れてしまったので、きつく引っ張って結びました。

それでも不安な気持ちは消せませんでしたが、スケジュール上仕方がありませんでした。レッドカーペットに立つ時間になると、一緒に立った韓国映画俳優業界の会長がステップを踏む前に「正面の遠いところを見つめてゆっくり歩くように」とアドバイスしてくれました。その言葉通り、複雑な気持ちは隠して歩くことだけに神経を集中していました。

しかし、朝固定していた糸が肩と胸の間の肌に食い込み、不快でした。それをどうにかしようと肩に手を乗せた瞬間「ぷつっ」という感じがどこかおかしかったです。しかし、すぐそこから離れられる状況ではありませんでした。私が立っているところはレッドカーペットだったからです。上手く直したつもりでしたが、再びドレスが落ちました。いえ、落ちたそうです。緊張した状態で前だけを見て歩いていたため、ドレスが落ちることも感じられなかったからです。

「露出」ではなく、良いニュースでご挨拶したい

ここまでが昨日の露出事故の経緯です。その場で何名かの方々が「上げてください!」と叫んでくださったので、やっと気づきました。また、レッドカーペットが終わってからある映画関係者が冗談のように「実物を見に来た」「パフォーマンスがすごかったです」とおっしゃいましたが、私はその時までも、ことがここまで大きくなるとは思いませんでした。

露出事故が報じられてからたくさんの方々に「わざと肩に手を乗せて糸を切ったのでは」と疑われますが、それは違います。一部のメディアでは露出事故が起きた瞬間を映像にして報道されましたが、私もその映像を見ました。そのような見方で見るとまた誤解を招きそうな部分もありました。

しかし、露出は意図したことではありませんでした。胸を固定するためにテープを巻いたので、まったく感覚がありませんでした。ドレスのせいで下着を着れないので、前もって張っておいた筋肉痛治療用のテープでした。他の女優もそうなのか知りませんが、女優が“工事”をする時に同じような処置をすると言われたことがあって、私がそうしました。

また、私の本当の歳は28歳です。1990年はプロフィール上の年齢です。ご存知の方は私が実は1986年生まれということを知っています。オーディションを受けるときや、仕事をする時に全て正直に話し、放送で言ったこともあります。演技は22歳に始めましたが、26歳にデビューしたせいで「デビューも遅く、無名だけど、その歳になるまで何をしていたの?」「そろそろ結婚しなきゃ」そんな言葉を聞くことも少なくありませんでした。できるだけ聞きたくなかったし、活動において制約が少なくなるのではないかと思ってそうしました。

実際、私がこういう風に話していること自体も気まずいですね。自慢をしているようで恥ずかしいです。そしてこのようなことで話題になったのでは、私に対する誤解が生じかねないと思います。

実は最近、中国のドラマに出演する予定で、このようなことでなくても活動の計画があったのに……そうして良い姿をお見せできると思ったのに、残念でもあります。放送を通じて私の実際の姿をご覧になった方には好感を与える自信がありません。更に頑張り、実力で私のイメージを変えるしかないようですね。すぐにこのようなことではなく、良いことで好感を抱いて貰いたいと思っています。

記者 : キム・ミンジョン