「ミスターGO!」制作発表会開催…“野球が題材だが、スポーツ映画と思ったことはない”

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写真=イ・ジョンミン
実際には存在していないゴリラを表現するため制作会社デクスタースタジオを作ったキム・ヨンファ監督。「ミスターGO!」はそこで企画され、3D映像として作られ、VFX(視覚効果)をすべて揃えた。200人以上の人とともに3年以上「ミスターGO!」に力を注ぎ、キム・ヨンファ監督は、この映画が初めて公開された日に「続編の可能性もある」と述べ、自信を示した。

8日午後、ソウルMEGA BOX(COEX店)で映画「ミスターGO!」のメディア試写会が行われた。続けて行われた記者懇談会では演出を担当したキム・ヨンファ監督と俳優ソン・ドンイル、シュー・チャオ(徐嬌)が出席した。

3年半近く「ミスターGO!」に集中したキム・ヨンファ監督は「感無量だ」と話し始めた。キム・ヨンファ監督は「懸命にやった。一方に偏らないようバランスを保つため努力した」と感慨深い心境を打ち明けた。「国家代表!?」(2009)ではスキージャンプを題材にし、「ミスターGO!」では野球を題材にしたが、キム・ヨンファ監督は「一度もスポーツ映画と思ったことはない」と話した。

「確かにスポーツはよい題材ですが、ストーリーと感情を外してスポーツだけで2時間を引っ張るとなると観客は楽しんで見ることができません。スポーツはドラマチックな瞬間があまりにも多い魅力的な題材ですが、野球中継のように作るのは危険な発想です。ゴリラで映画を作るという僕の発想もそうですが(笑) ドラマチックな瞬間があるすべてのものは僕の映画の題材になるのではないかと思います」(キム・ヨンファ監督)

「ミスターGO!」にはプロ野球の二つの球団である斗山ベアーズとNCダイノスが中心となって登場する。斗山ベアーズには打者リンリンが、NCダイノスには投手レーティングがいる。「実際の球団であることが希望でしたので協力を求めた球団をすべて登場させました」と説明したキム・ヨンファ監督は劇中に登場するチュ・シンス、リュ・ヒョンジン選手について「個人的に親交があります」と言った。オダギリジョーもキム・ヨンファ監督との縁で「ミスターGO!」に出演することになった。


実際にはいないゴリラと演技したソン・ドンイル「練習室で練習した」

ソン・ドンイルは、エージェントのソン・チュンス役を演じた。「興奮していますし、気持ちいいです」と明かしたソン・ドンイルは「明日家族みんなが見るのですが、映画を見て『家にリンリンを連れて来て』と言ったらどうしようかと心配しています」と伝えた。キム・ヨンファ監督と「カンナさん大成功です!」(2006)、「国家代表!?」に続き「ミスターGO!」まで一緒にすることになったソン・ドンイルは「撮影前、全てのシーンをアニメ化して練習しました。現場で必要のないシーンを撮る必要はありませんでした」と説明した。

「撮影前、演劇の練習室を借りてシュー・チャオ、監督たちとたくさん練習しました。動きまで合わせて練習したため、現場で戸惑うことはありませんでした。シュー・チャオは私より年下ですが頭のいい人です。IQが1.5倍は高いのではないかと思いました。リンリンの代役を担当した人がかなり苦労しました。リンリンはいませんでしたが、いるように練習しました」(ソン・ドンイル)

リンリンの家族のようなウェイウェイ役を演じたシュー・チャオは「キム・ヨンファ監督が『涙を流せば絶対に悲しい演技になるわけではない』とアドバイスしてくれました。『ミスターGO!』を通じてこれまでとは違う演技を学んだと思います」と感謝の気持ちを表現した。ソン・ドンイルはシュー・チャオ、リンリンと難関にぶつかったシーンを撮影するとき、涙を流したという。ソン・ドンイルは「それなりに感情移入したと思いましたが、『僕の映画を駄目にする気か』と言われました」と笑った。

「韓国で撮影する時はいつもパプチャ(ご飯車)がありました。温かいご飯をおいしく食べることができました。私は韓国料理が好きで、韓国が好きです。韓国で活動する可能性もあると思います。ただ、今はアメリカに留学するつもりです。まだは精力的に活動するよりは勉強するほうがいいと思います。俳優にとって内面の勉強も必ず必要だと思います」(シュー・チャオ)

「ミスターGO!」は、17日に韓国で封切りとなる。その後中国とシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、台湾、香港、フィリピン、ベトナム、モンゴル、インド、中東などで順次公開する予定だ。キム・ヨンファ監督は「現在、アメリカと日本でだけ動いていません。ハリウッドの大規模なスタジオの副社長とプライベートスクリーンを行う予定です」と付け加えた。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク