“シンガポールと韓国の混合グループ”SKARF「韓国で歌手になりたくてハングルの『カナダラ』から習いました」

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写真=イ・ジョンミン
「スカーフはどこにでも似合う万能アイテムですよね。そんなスカーフのように様々な姿をお見せしたいと思ってスカーフという名前をつけました。また、シンガポールと韓国の初の混合グループなのでscarfのcをkに変えて、英語のチーム名はSKARFにしました」

昨年デビューしたSKARFは、韓国出身のメンバー三人(JENNY、JOOA、HANA)とシンガポール出身のメンバー二人(FERLYN、TASHA)で構成された5人組のガールズグループだ。SKARFの言葉通り、韓国で初めてシンガポールのメンバーを迎えたガールズグループが誕生し、精力的に活動している。今夏には彼女たちの1stミニアルバム「LUV VIRUS」をリリースし、活動を開始した。

アルバムプロモーションのためのインタビューで会ったSKARF。特に、シンガポール出身のFERLYNとTASHAは発音は少し不自然だが、流暢な韓国語で人々を驚かせた。彼女たちはどうやって韓国に来て歌手デビューの夢を叶えたのだろうか。

FERLYNは、「シンガポールでSKARFのメンバーを抜擢するオーディションがあり、その時4千人の応募者が集まりましたが、5~6回のオーディションを経て合格しました。ずっと歌って踊って、フリースタイルの演技もお見せしました」と話した。

FERLYNは幼い頃から歌手を夢見てきた。シンガポールでずっとトレーニングを受けてきたが、歌手デビューの夢は叶わず、数年間の練習生生活を送った後に台湾に渡り、歌手のバックダンサーをすることになった。台湾のトップスター、ワン・リーホンのバックダンサーをしていた時、友達からオーディションのことを聞き、オーディションを受けることになった。

「シンガポールで12歳からの5年間、歌手になるために練習生をしてきましたが、デビューすることは難しかったです。台湾に渡って歌手を目指しましたがバックダンサーになり、歌手の夢はほとんど諦めていました。ところが偶然、韓国でガールズグループを抜擢するオーディションがあるということを聞いて参加し、今ではこうやって合格して韓国で歌手として活動しています。本当に夢のようです」

FERLYNと一緒にオーディションに合格したのがTASHAだった。TASHAも歌手を夢見ていたが、韓国で歌手デビューするとは夢にも思わなかったという。

TASHAは、「うちの家族はみんなスポーツダンスを教えており、私も幼い頃からスポーツダンスを習いました。スポーツダンスを教える仕事に就くことを考えたこともありますが、台湾の音楽を沢山聞きながら台湾で歌手になりたいと漠然と思っていました」と話した。

「ある日、私の友達がK-POP歌手になりたいと言ってオーディションに参加するという話を聞きました。私も一緒について行きましたが、良い経験になると思ってオーディションに参加することにしました。偶然のように始めたことでしたが、今はこうやって韓国で歌手として活動しています。もう、韓国に来て3年くらいになります」

生まれも育ちも韓国であっても、韓国で歌手として活動することは非常に難しい。この二人は4000人余りのライバルを倒し、堂々とSKARFの一員になった。だが、韓国で適応し韓国の文化を知っていく過程はかなり厳しかったのではないだろうか。

TASHAは、「2010年に韓国に来た時は、韓国語が全然駄目でした。カナダラマバサ(日本語で言う「あいうえお」)から習いました」と話した。

FERLYNは、「挨拶する時、頭と腰を曲げて挨拶する方法が分からず、ただ手を振って挨拶をしていましたが、無作法に見えるということを後から知りました。90度の挨拶をして、目上の人に尊敬語を使わなければならないことも後から知りました。振り付けの先生など、先生たちにも最初はすべてタメ口だったのですが、後からは教えていただいて尊敬語を使うようになりました」と文化の違いで困難を経験したエピソードを打ち明けた。

子供たちを韓国に行かせた親の気持ちはどうだろうか。韓国で歌手デビューすることに対し、反対されたのではないかと気になった。FERLYNは、「親はかなり心配していました。だけど、私が幼い時から歌手になることが夢だったのを知っているので、『一度やってみなさい』と言ってくれました。『人生は一度しかないから、やってみなければ後悔するかもしれない。やってみなさい』と言われました」と話した。TASHAとHANAの両親も彼女たちが韓国で歌手デビューすることを積極的に応援してくれたという。

毎年、多くのガールズグループが溢れ出てくる。SKARFの素敵なメンバーたちも、高い身長に綺麗な顔、愛嬌、ダンス、歌など、あらゆる部分で優れた実力を備えている。それでも他のガールズグループと比べて彼女たちだけの個性があるとするなら何だろうか。彼女たちは、「体力」と答えながらにこっと笑った。

「体力には自信があります。宿舎で生活していますが、とても力が強いので色々なものを壊したりします。力が強すぎるくらい、体力には自信があります」

和気あいあいとした雰囲気の中で、冗談と本音が入り混じったようなインタビューがひとしきり終わった。まだ、小さなこと一つにも大きく笑う20代前半の爽やかなメンバーたち。しかし、彼女たちに今夏の抱負を尋ねると、再び真剣なモードになって返事が返ってきた。

SKARFメンバーたちは最後に、「今回のアルバムのタイトル曲である『LUV VIRUS』で全国民を感染させたいです」と口を揃えた。彼女たちの健闘を祈る。

―SKARFメンバーの特技は何?

JOOA:合宿生活をしていると色々と壊れるものが沢山ありますが、それをうまく直せます。故障した機械を修理することが得意で、料理も得意です。

FERLYN:メンバーたちは虫を怖がりますが、私はゴキブリなどを平気で掴めます。だって、私より小さいので(笑) 殺虫スプレーをかけてティッシュで包んで捨てます。それから、絵も得意です。アイドルが出演する美術番組に出演し、100人と競争して6位になったことがあります。

HANA:私はマッサージが得意です。特に、JOOA姉さんの脚をよくマッサージしてあげます。特に習ったわけではありませんが、ツボを上手く見つけることができます。(よくマッサージしてあげたメンバーたちに)どうでしたか?

JOOA:問題は、あまりにも力が強いので足に青あざが出来ました。手の力、半端じゃないです(笑)

TASHA:私はA型なので、我慢することが得意で臆病なタイプです。うちのメンバーの血液型はみんな違っているので、そういった血液型別の特徴を書いた本を読んでは、メンバーによく話してあげます。ところで、これって特技なんでしょうか…?

JENNY:私たちは今回韓国観光公社の広報大使になりました。私は末っ子なので、姉さんたちに韓国文化をよく説明してあげます。景福宮(キョンボックン)、南大門(ナムデムン)などを姉さんたちに分かりやすく説明してあげています。

記者 : イ・ジョンミン、チョ・ギョンイ