Vol.2 ― 「天命」放送終了…主演よりも輝いた“名助演”たちの共演

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※この記事にはドラマ「天命」の結末に関する内容が含まれています。
写真=KBS

KBS 2TV水木ドラマ「天命:朝鮮版逃亡者物語」(脚本:チェ・ミンギ、ユン・スジョン、演出:イ・ジンソ、チョン・ウソン、以下「天命」)が、韓国で26日に放送された第20話を最後に幕を閉じた。

「天命」は仁宗(インジョン)毒殺の陰謀に巻き込まれ、逃亡者になった内医院医官チェ・ウォン(イ・ドンウク)が、難病の娘を救うために繰り広げる姿を描いた作品だ。主人公のチェ・ウォンと彼の娘であるラン(キム・ユビン)、チェ・ウォンと恋に落ちるホン・ダイン(ソン・ジヒョ)がドラマの主要人物だ。

しかし、「天命」では主演よりも助演たちがより一層輝きを放ち、視聴者の好評を得た。緊張感、女心、面白み、父性愛をすべて手にした“名”助演たちの活躍をまとめてみた。


“悪の果て”文定王妃 パク・ジヨン

「天命」は文定(ムンジョン)王妃(パク・ジヨン)の悪行から始まり、文定王妃の没落で終わったと言っても過言ではなかった。文定王妃は第1話から王世子イ・ホ(2AM スロン)に「あなたに死んでもらう」と話し、隠してきた野心を表した。その後、王座を手にするために本格的にキム・チヨン(チョン・グクファン)などの小伊(ソユン)派と手を組み、王世子を追い出すための計略を企んだ。特にチェ・ウォンと王世子イ・ホに攻撃された時にも涙で訴え、危機から逃れるとまたも他の陰謀を企み始めた。パク・ジヨンは「天命」の悪の枢軸らしく、毎回緊張感を与え、視聴者をテレビの前に引き寄せた。


“外剛内柔”義禁府都事 ソン・ジョンホ

名実ともに朝鮮一の捜査官であるイ・ジョンファンは、ニックネームも“かかったら死ぬ”という意味の“はしか鬼”だ。ジョンファンにとって、内医院ミン・ドセン(チェ・フィリップ)を殺害して逃げたチェ・ウォンを追うことは宿命と同じだった。ジョンファンは逃げたウォンを見つけ出すことに躍起になり、ウォンの妹であるウヨン(カン・ビョル)を捕まえ、尋問したりもした。その後、ジョンファンはチェ・ウォンがミン・ドセン殺人事件の真犯人だという事実に疑問を抱き、再捜査を始めた。ジョンファンはウォンの殺人容疑を晴らすために奮闘し、その過程でウヨンを異性として意識し始めた。ソン・ジョンホは強靭で真っ直ぐな男らしさと、言葉よりは行動で見せるジョンファンの二重性を十分に表現した。特に愛する女性の前では抵抗することができず、素直になってしまう彼の魅力は、女性視聴者を虜にするには十分だった。


“フクソク村のキュートな少女”ユン・ジニ

男の子のような気さくな性格のソベクは、朝鮮版お転婆娘だ。ワイルドな全羅道(チョルラド)訛りやユニークな俗語でドラマに活力を与え、「天命」の笑いを担当した。ソベクは逃亡者となったウォンと出会ってからウォンの助力者として一役買った。特にウォンに片思いをし、大粒の涙を流す姿は、見る者の心も切なくさせた。ユン・ジニのユニークでハツラツとした一面や、愛嬌たっぷりの笑顔は、お茶の間にエネルギーを届けた。


“言葉より先に行動”盗賊の頭 イ・ウォンジョン

言葉よりは行動が先に出てしまう行動派のコチルは、理不尽なことが我慢できない性格だ。コチルはキム・チヨンに体を犯された妻が首を吊ってから、両班(ヤンバン、朝鮮時代の貴族)に不満を抱き、盗賊となった。特にキム・チヨンに復讐するチャンスを狙っていた頃、ウォンに出会い、志を共にすることを決めた。名前通り(韓国語でコチルはワイルドの意)ワイルドな男だが、娘のソベクの前では限りなく優しくなる典型的な親バカでもある。特にソベクを助けるために宿敵キム・チヨンの前で跪くなど、熱い父性愛で視聴者を感動させた。

記者 : シン・ナラ