SHINee テミンが豊かな感情を表現する演技で、次世代“演技アイドル”の可能性を見せた。

テミンはtvN月火ドラマ「恋愛操作団：シラノ」(演出：カン・ギョンフン、脚本：シン・ジェウォン)を通じて、初々しいながらも熱い初恋を演じた。

「恋愛操作団：シラノ」は恋愛下手な人々の代わりに恋を叶えてあげる「シラノ・エージェンシー」の活躍を描くドラマ。テミンは2人目の依頼人、アイドルグループ「アレス」のメンバーレイ役を演じた。先週放送の第3話から今月10日まで放送された第5話までのエピソードの主人公を熱演した。

第5話では「レイの初恋を守れ大作戦」の最後のエピソードが描かれた。レイは、デビュー前から片思いしていたクラス委員長のセギョン(ユンソ)に気持ちを告白したが、きっぱり断られた。同じクラスの友人で、「シラノ・エージェンシー」の団員であるアラン(チョ・ユヌ)は、偶然レイが振られる瞬間を目撃し、「シラノ・エージェンシー」に依頼することを勧めた。その後、シラノ団員たちの本格的な恋愛操作が始まった。着実に進められていた作戦はセギョンがアランに告白し、危機を迎えた。

問題は三角関係だけではなかった。レイが好きだと明かした人物を探すため、記者たちが学校に駆けつけた。アランは焦る気持ちからレイを他の場所に隠し、セギョンに不意打ちのキスをした。アランのアイデアは通じた。記者たちはアランとセギョンのキスシーンを見て、虚しくきびすを返した。期待していたセギョンは事件のてん末を知り、大いに失望した。

アランとセギョンのキスは作戦に大きな影響を及ぼした。前後の事情を知らないレイは大きな衝撃を受けた。セギョンが昔からアランのことが好きだったことを知ったため、衝撃は倍増した。アランもレイに負けないほど混乱に陥った。ターゲットのセギョンに惹かれる気持ちに気づいたためだ。シラノ団員たちも予期せぬ三角関係に右往左往した。ミニョン(少女時代 スヨン)は積極的にアランの初恋を応援した。ビョンフン(イ・ジョンヒョク)はルールに反する行動をしたアランを責めるも、チャンスを与えることを決めた。

レイは失望するも、立ち上がった。ビョンフンに「どうせ昔からミン・セギョンはト・アランのことが好きで、変わったことはない。これまでミン・セギョンの前で何でもよく見せようとしたけど、上手く行かなかった。本当に関係ない。プライド？ そんなものまったく重要じゃない。最後まで、やれることは全部やってみる」と初恋を叶えるための強い意思を表した。アランにも率直な本音を打ち明けた。

シラノ団員たちはレイの初恋を守れ大作戦の最後のステージを進めた。レイはビョンフンの指示通りに姿をくらまし、団員たちはセギョンにレイとの思い出を思い出させるシーンを演出した。アランはレイと自分のためにセギョンに率直な気持ちを打ち明けた。「君のことが本当に好きになった。でも、君よりレイのことが気になる。あの子は君のことが本当に好きだ。僕は絶対、あの子みたいに君のことを好きにはなれない。ごめん」と告白した。

作戦のボールはセギョンに渡った。セギョンは自分がアランではなく、レイのことが好きになったことを知った。結局、レイは長い間片思いしてきたセギョンとの恋を叶えることになった。シラノエージェンシーの2回目の作戦は成功裏に幕を閉じた。

この日の放送では、初々しくも熱い初恋をしっかりと描いた。エピソードの主人公であるテミンの役割が大きかった。万人から愛されるアイドルだが、片思いに苦しむアイドルのレイを完璧に演じた。初恋に奮闘するテミンの初々しくも可愛らしい魅力は女心を揺さぶるに十分だった。

“演技アイドル”としてのテミンの可能性も見えた。テミンは2009年、MBCシットコム「テヒ、ヘギョ、ジヒョン」以来、約4年ぶりの演技だったが、ぎこちなさはなかった。アイドル役で、実際アイドルである自身の長所をしっかり生かした。片思いと友情の間で揺れる葛藤ならびに、心の動きも自然に表現した。演技への挑戦が2度目であることが信じ難いほどだ。特に、豊富な表情で視聴者をレイの初恋に集中させた。


「恋愛操作団：シラノ」は人気ラブコメディー映画「シラノ恋愛操作団」が原作である。ドラマは映画のプリクエル(時間的に本編より前の話を描く続編)である。

ユニークなリーダーソ・ビョンフン(イ・ジョンヒョク)、キュートなロマンチストのコン・ミニョン(少女時代 スヨン)、天才工学エンジニアのムジン(ホン・ジョンヒョン)、事情ありのイケメン高校生アラン(チョ・ユヌ)が「恋愛操作団」の一員だ。「恋愛操作団」の隣人で、イケメンシェフであるチャ・スンピョ(イ・チョニ)も注目すべきキャラクターだ。

同ドラマは「美男＜イケメン＞ラーメン店」「美男＜イケメン＞バンド～キミに届けるピュアビート」「となりの美男＜イケメン＞」など“イケメンシリーズ”を制作したoh！boyプロジェクトの作品だ。MBCドラマ「タムナ～Love the Island」のシン・ジェウォン脚本家が脚本を手がけた。また、映画「死んでもハッピーエンド」のカン・ギョンフン監督のドラマデビュー作でもある。

「恋愛操作団：シラノ」は、韓国で毎週月、火曜の夜11時に放送されている。