ソン・ジュンギ「私のオオカミ少年」…昔の思い出や恋を振り返る時間になればいい

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(C)jino Park(studio BoB)

ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」のクールなイケメンぶりが韓国のみならず、日本の多くの女性を虜にしたソン・ジュンギ。2012年下半期の大ヒットドラマ「優しい男」主演により国民的な人気を得て、2012年最も活躍した俳優1位にも選ばれた、ソン・ジュンギの最新作映画「私のオオカミ少年」(原題:オオカミ少年)が、いよいよ5月25日(土)より新宿シネマカリテ、109シネマズ川崎ほかにて全国公開される。

この世に存在してはならない“オオカミ少年”が、初めて手を差し伸べた少女に淡い恋心を抱くピュアで切ないファンタジーラブロマンス ―― オオカミ少年という難しい役に挑んだ率直な感想、映画への思いを語ったインタビュー。

―本作のチョ・ソンヒ監督は、あるインタビューで、「ある意味リスクのある役を、覚悟をもって受けてくれて、ソン・ジュンギさんには感謝している」と 語っていましたが、今回、オオカミ少年という難役を引き受けた理由をお聞かせください。

ソン・ジュンギ:今回依頼を受け、初めてシナリオを読んだとき、とても面白かったし、アクションでもホラーでもないファンタジーの中にオオカミ少年というテーマを入れ込んだ点がとても新鮮で、キャラクターも魅力的だったので、ぜひやりたいという気持ちでお引き受けしました。でもシナリオを何度も繰り返して読むうちに「僕はなぜこれを引き受けたんだろう? うまく演じられるのか?」という不安が出てきました。最初は、台詞がない役だったので、簡単かなと思ったんですが、台詞のない役というのは、実は役者の武器が一つ減ったような感じがして簡単どころかむしろ難しかったんです。ですので、すごく悩んだし、夜は眠れないくらいストレスも多かった。ただ、その分挑戦する価値のある役だと思いましたし、簡単ではない分、大きな冒険ができるのではないかと思ったんです。最初に監督からも“なかなか大変な挑戦になるだろう”と言われましたが、まさにその通りで、キャラクターを工夫するのにとても苦労しました。撮影が終わった後は達成感があり、とても満足した気持ちになれたので嬉しかったです。監督も僕のことを信じてくださったし、監督の助けがなかったらやり遂げることができなかったと思います。自分にとっても、とても思い出に残る映画になりました。


「私のオオカミ少年」のすべての共演者に感謝している

(C)jino Park(studio BoB)
―パク・ボヨンさんとは、初共演になりますが、共演されてみていかがでしたか? またチャン・ヨンナムさん、ユ・ヨンソクさんなど他の俳優さんとの共演はいかがでしたか?

ソン・ジュンギ:共演者との呼吸は最高でした。役者の皆が人間として素晴らしい方々が揃っていました。相手の役者に対する気遣いが身に付いている方々だったので、共演者同士のシナジー効果がうまく発揮できたと思います。特にチャン・ヨンナムさんは、後輩の役者達を気遣ってくださってありがたかったです。ユ・ヨンソクさんもそうです。パク・ボヨンさんはまだ若い女優さんなのにも関わらずすごく情熱があって、僕より年下ですが彼女から色々教わったような気がします。
この作品はチョルスとスニとのラブストーリーでもあるので、彼女との呼吸が一番大事だったんですが、ボヨンさんに沢山助けてもらったので、ボヨンさんとの共演はとても素晴らしかったです。
他のインタビューでも何度も言っていますが、ボヨンさんとはまた一緒に作品をやりたいくらいです。ボヨンさんは僕のことをどう思っているのか分からないのですが(笑)僕はまたやりたいです。この作品のすべての共演者に感謝しています。

―韓国で700万人以上の観客動員を大ヒットを記録しました。この映画のどんなところがこれほど多くの方に支持されたと思いますか?

ソン・ジュンギ:まずは、観客のみなさんがこの映画を見て感動して共感してくださったというのが一番大きいと思います。また、映画を観る前の期待とは違った新鮮なドンデン返しがあったのでそれもあるかもしれないです。オオカミ少年を怖い映画だと思っていたのが、実は可愛らしい少年と少女のラブロマンス映画だったという面で魅力があったのかなと思います。700万という観客動員数はとてもすごい数字で、実は予想もしなかったので、関係者や僕たちもとても驚きました。ここまで愛されるとは思わなかったので、素直に嬉しかったです!

―もしソン・ジュンギさんがスニのような立場で、ある日「オオカミ少女」のような人物と出会ったら、どういう対応をするでしょうか。

ソン・ジュンギ:実はそれも想像してみたんです。今まであまり話してないことですが、この作品の脚本は最初オオカミ少年ではなくてキツネ少女でした。監督が書いた初稿では動物のような存在として生まれた少女の話だったと言われて、想像してみたんですが、果たして僕が動物みたいな少女であるボヨンさんを純粋に受け入れられるか?と思いましたし、役者の立場からすると少年が普通の人間の設定だったら普段どおりに演じればいいので、より簡単に演じたかもしれません。もしかすると撮影がより楽だったかもということを思ったのですが、それよりもオオカミ少年が少女に受けられる今の設定のほうがやっぱりいいなと思いました。結果的には今のままでよかったと思っていますが、キツネ少女という設定も魅力的なので、「オオカミ少年2」があっても面白そうですね(笑)


「私のオオカミ少年」で昔の思い出や恋を振り返ってほしい

(C)jino Park(studio BoB)
―今後、どのような役柄に挑戦していきたいですか?

ソン・ジュンギ:挑戦したい役柄はたくさんありますが、(昨年は) 以前からやりたかったオオカミ人間の役もできたので個人的には成功した年だったかなと思います。具体的にどの役と言うよりは自分の年齢と共にその年齢に合う役柄をやっていきたいです。自然にそのような役に出会えたらいいなと期待しています。

―これから本作をご覧になる日本の方へメッセージをお願いします。

ソン・ジュンギ:日本のファンや観客の皆さんがこの作品をどのような気持ちでご覧になるかがとても気になります。「私のオオカミ少年」へたくさんの愛を注いでくだされば嬉しいですし、それは役者にとっても大きな力になります。
本作が昔の思い出や恋を振り返るような良い時間になって、多くの方に共感していただけるような映画になれば嬉しいです。ありがとうございました!

「私のオオカミ少年」は5月25日(土)より新宿シネマカリテ、109シネマズ川崎ほか全国ロードショー。

「私のオオカミ少年」公開情報
5月25日(土)新宿シネマカリテ、109シネマズ川崎ほか全国ロードショー
公式サイト:ookami-shounen.jp
出演:ソン・ジュンギ、パク・ボヨン、チャン・ヨンナム、ユ・ヨンソク
監督・脚本:チョ・ソンヒ
配給:CJ Entertainment Japan
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記者 : Kstyle編集部