「全国のど自慢」イ・チョヒ、忠武路の愛くるしい発見

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写真=映画「全国のど自慢」予告写真
昨年の映画「ウンギョ」のキム・ゴウン以来、再び目を引く女優が誕生した。「全国のど自慢」(監督:イ・ジョンピル、制作:In&In Pictures、配給:ロッテエンターテインメント)の恋に落ちたキュートな女性、ヒョンジャ役のイ・チョヒだ。

イ・チョヒは劇中の背景となる金海(キムヘ)市の特産物である野いちごエキス会社の社員として登場する。特に、目立ったところのない新人OLだが、このようなヒョンジャを特別な存在にしたのはドンス(ユ・ヨンソク)に向けた純粋な愛である。ドンスの前で、一言もちゃんと話せないヒョンジャは、純粋な愛を披露し、“ラブリーな魅力”を最大限に引き出している。“コンブリー(ラブリーなコン・ヒョジンという意味)”の後を継ぐ“イブリー”(ラブリーなイ・チョヒ)が誕生するかもしれない。

彼女は、「周りの人たちから本当に面白くていい映画だと言われました。たくさん泣いてたくさん笑ったと言われました。最初、親友からは『ユ・ヨンソクさんに本当に片思いをしたのではないか』『本当に好きだったのではないか』と聞かれました。また、『歌が上手かったらよかったのに』と言われました」と語った。

友達の残念な思いとは違い、劇中のヒョンジャは、男性からも女性からも好かれる“ラブリーガール”として登場する。こういう姿は実際のイ・チョヒと似ている。口下手な話し方や、可愛い魅力まで、実際のモデルがイ・チョヒではないかと思うほどだ。イ・ジョンピル監督も「イ・チョヒをそのままヒョンジャに描いた」と語った。

彼女は「オーディションを受けました。監督が私をヒョンジャにキャスティングすればいいと言ったそうです。アピールしようとしなかったのが、むしろアピールになったと思います。一時間くらい話ばかりしていました。その姿を全部見て、その後台本読み合わせをしました。とてもリラックスしてやれました」と明かした。

しかし、実際のイ・チョヒの姿は劇中のヒョンジャとは違う。キャラクターに集中していたため、いつの間にかヒョンジャがイ・チョヒに、イ・チョヒがヒョンジャになっているのだ。

彼女は「感情表現において正直なほうで、ズバっと言うタイプです。ヒョンジャよりもっと冷たい感じです。ヒョンジャ役を演じてからそのような感じがなくなった気がします。最近は私も自分が良く分かりません」と説明した。

また、「女性らしさはないです。声のせいだと思います。声のトーンが低いとか、ハスキーボイスだった場合、女性らしくないと信じますか。声のせいで、そのようなイメージが定着したみたいです」と、少し残念な気持ちであることを明かした。

現在の姿からは想像もできないため、信じられないという反応を見せると、イ・チョヒは子供の頃の思い出を打ち明けた。

彼女は「異種格闘技をやって父の肋骨にひびを入れたことがあります。私も父に殴られ鼻骨を骨折しました。そんな私ですが、少し大人しい面があるので、男らしいということを信じてくれません」とし、「父は(武術)10段を持っています。私が4歳の頃、父のお腹に乗って歌一曲が終わるまで降りなかったそうです。今も『お腹の上に乗って、歌を歌って』と言われます」と伝えた。

このように強い子供に育てられた“元気なお嬢さん”イ・チョヒは、様々な映画に挑戦したいという夢を持っている。「全国のど自慢」の中の純粋な役柄もよく似合うが、より多くの作品を通じて自分の夢を実現していきたいという。

イ・チョヒは「アクション映画もやってみたいです。体が丸太のように硬いです。本当にやりたいと思っていますが、物凄い訓練が必要だそうです。骨そのものに問題があるという話を聞きました。子供の頃、あまりも男の子のように強く育てたみたいです。体が硬すぎてバレエもやったんですが、1年間、足を広げられない子は私しかいないと言われました」と、運動好きな性格らしくアクション映画への夢を伝えた。

また、「すべてのジャンルを全部やってみたいです。ホラー映画は怖いですが、ホラー映画もやってみたいです」と語り、役者としての意欲を燃やしていた。

忠武路(チュンムロ:韓国映画界の代名詞)が、イ・チョヒという女優を見つけた映画「全国のど自慢」は、お笑い芸人イ・ギョンギュが映画「覆面ダルホ」以来6年ぶりに映画制作者として参加した作品であり、韓国を代表する番組である「全国のど自慢」に出場した参加者たちが、たった一瞬だけでも人生の主人公になるため、夢のステージに立つ過程を描き出した作品だ。

記者 : キム・ミリ