映画「延坪海戦」制作中断の危機…著作権問題が発生

TVREPORT |

写真=ロジェタシネマ
戦争映画「N.L.L.-延坪(ヨンピョン)海戦」(以下「延坪海戦」、監督:キム・ハクスン、制作:ロジェタシネマ)が、原作の著作権問題のため、制作が全面的に中断される危機に瀕した。

「延坪海戦」のある関係者は、TVレポートに「クランクインして間もない『延坪海戦』の撮影が中断された」と伝えた。

関係者は「少し前まで撮影を行っていたが、『延坪海戦』の脚本の著作権問題が発生し、撮影が出来なくなった。これまで撮影した分もすべて使えなくなった」と残念な気持ちを明かした。

続いて「4月初旬に撮影が再開されるというが、実際、計画が立てられない。現在、キム・ハクスン監督が脚本を修正しているが、どうなるか分からない」とし、「多くの方々にご協力いただき、スタッフも力を合わせたが、難しいことが次々と起きてしまう。最善の努力は尽くす。当分の間、状況を見守って欲しい」とお願いした。

先月10日にクランクインした「延坪海戦」は、2002年6月29日に発生した「第2延坪海戦」をスクリーンに移した作品で、様々な理由で制作に難航を極めたが、最近チョン・ソグォン並びにすべての出演俳優と制作陣が“才能寄付(自分の持つ才能を 活かしてボランティア活動を行うこと)”という形で参加するという意思を明かし、制作に拍車をかけた。

特に、1月11日に国民クラウドファンディング(不特定多数の人がインターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと)を始めて注目を浴び、クラウドファンディングを始めてから52日目の今月3日に募金総額が2億4千万ウォン(約2043万円)となった。

20日の午後、「延坪海戦」の制作会社であるロゼッタシネマの関係者は、TVレポートとの電話取材で「中止ではなく、少し遅れている状況だ。映画界でよく起きる撮影の遅れだ。4月初旬に撮影が再開される予定だ。キム監督が脚本を修正する部分は、映画で多様な表現が必要だと考え、補強する意味でも修正している」と答えた。

また、この関係者は「4月初旬はカニ漁のシーズンで海軍が忙しいそうだ。3月末にテスト撮影に入り、4月初旬には撮影できる。正確なスケジュールは公開できないが、来週一時的に制作チームが現地に行く」と状況を説明した。

また、制作費60億ウォン規模の韓国最初の3D戦争映画である「延坪海戦」は、故ユン・ヨンハ少佐役にチョン・ソグォン、故ハン・サングク中佐役にオ・テギョン、故パク・ドンヒョク兵長役にノ・ヨンハク、故チョ・チョンヒョン中佐役にキム・ジフン、故ソ・フウォン中佐役にチャン・ジュナク、故ファン・ドヒョン中佐役にパク・ヒョジュン、故パク・ドンヒョク兵長の母役にヤン・ミギョンなどがキャスティングされ、韓国で8月に公開される予定だった。

記者 : チョ・ジヨン