Vol.2 ― “監督”ハ・ジョンウ、なぜ「ローラーコースター」に出演しなかったのだろうか?

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「俳優になろうとした時から演出を考えていました」

俳優として活動しながら“画家”に生まれ変わったハ・ジョンウにもう一つの職業ができた。それは“映画監督”だ。ハ・ジョンウは長編映画「ローラーコースター」で今秋監督デビューを果たす。

毎年数本の映画に出演し目が回るほど忙しく見える彼だが、ハ・ジョンウは「思ったよりは、そんなに忙しくありません」と言いながら「俳優になろうとした時から演出について考えていました」と話した。2012年9月に「ベルリンファイル」の撮影が終わってから与えられた4ヶ月間の休息時間に、シナリオを書いて撮影をしたと彼は説明した。

「ローラーコースター」は台風に巻き込まれ墜落する危機に陥った飛行機の中で繰り広げられる話を描いた映画だ。この飛行機にはちょうど韓流スターが乗っていて、東京から出発し金浦(キンポ)に着くまでの話をコミカルに描いた。昨年の秋夕(チュソク、韓国のお盆)に本格的に準備を始め、2012年12月25日に撮影を終えた。「リュ・スンボムが経験したことを聞いて『この話は映画にしなければならない』と思いました」と語ったハ・ジョンウは「普段からウディ・アレン流のコメディ映画が好きで、その様な映画です」と紹介した。

「映画を撮りながら『監督って思ったより大変だな、ものすごいプレッシャーがあるんだな』と思いました。客観性を失えば意図したことさえ方向性を失うこともあると思いました。たくさんのことを決めなければならないだけにしっかりと前に進まなければならず、精神的に強くなければいけませんでした。ですが、一度ハマッたら抜け出せない感じでした。自分の話を作ることへのやりがいと言うのでしょうか。俳優として参加してきた僕が前に出ることも面白かったです」

「ローラーコースター」の主人公は俳優チョン・ギョンホだ。ここにキム・ソンギュン、キム・ビョンオク、オ・グァンロク、マ・ドンソク、キム・キチョルなどが加わった。映画に直接出演しなかった理由を聞くと、ハ・ジョンウは「監督としてまともに評価されたかったです」と言い「また“監督ハ・ジョンウ”はまだ検証されていませんが、僕が出演すれば“俳優ハ・ジョンウ”のイメージが傷つくのではないかと思ってそうしました」と冗談を言った。

1月に1次編集した映像を見た人々は「チョン・ギョンホを見直した」「このような俳優がいたのか?」という反応を見せたという。ハ・ジョンウは「ほとんど学校の後輩が出演したのですが、『映画はイマイチかもしれないけれど演技だけは生き残る』とそそのかしました」とし、「2ヶ月間毎朝7時に呼んで一日中監禁して練習させました。営業秘密からシナリオ分析法などを教える演技の先生でした」と当時を振り返った。

「映画は死んでも演技は生き残るはずです。ああ、でもうまくいかないと困ります(笑)」

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク、写真 : イ・ジョンミン