【ライブレポート】温かく歌い、厚かましく変身した僕は“ソン・シギョン”

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写真=TVレポート DB
「ソンバラ」(ソン・シギョンのバラード)は相変わらずだった。“ソンチュンイ”(バカなソン・シギョン)はどこにもいなかった。変わりに、セクシーなドレス姿で挑発的なダンスを披露する「モンスターSISTAR」と華やかなステップで息を吐く“ムースをつけたPSY”が新しく登場した。

12月30日午後、ソウルオリッピク公園内の体操競技場でソン・シギョン単独コンサート「2012最後の1日」が開催された。ソン・シギョンは5月の野外劇場公演、10月の小劇場公演に続き、大規模な公演で2012年を締めくくった。

ソン・シギョンは、3時間にわたって約20曲を歌いながら観客に特別な一日をプレゼントした。10人で構成されたライブバンドの演奏に合わせて、ソン・シギョンは甘い歌声を届けた。

ソン・シギョンは、安定したボカールと穏やかな笑顔で観客を温かく包んだ。特にラジオDJとして活躍しているだけに、終始流暢なトークで集中度を高めた。また事前に送ってもらったファンの話をもとに「モダ授賞式」(モウダ(集めた)授賞式)を開き、細かい面白さを与えた。

◆「明日のことは考えず、一生懸命に歌う」

ブラックのストライプスーツを着たソン・シギョンは、ステージ中央に設置されたリフトに乗って登場した。オープニング曲として「熱いさよなら」を選曲したソン・シギョンは、明るい雰囲気の中でオープニングを終えた。「最初からオーバーすると、声がしゃがれそうだ」と言いながらも「明日の公演は考えず、一生懸命に歌う」と宣言し、熱い歓声を受けた。

ソン・シギョンは“バラードの神”の実力をアピールした。「街で」「良いだろうな」「ヒジェ」「歌になって」「君は僕の春だ」「僕は好き」「Oh!My Goddess」「30歳の頃に」などのヒット曲を歌いながら切ない感性を表現した。

これまでの公演で少女時代、マイケル・ジャクソン、ソテジワアイドゥル(ソ・テジと子供たち)、BIGBANGなどの歌に合わせて変身したソン・シギョンは、もう一度新たなチャレンジを試みた。Solidの「天生縁分」に合わせてダンスの実力を披露したのである。歌いながらラップの実力まで発揮したソン・シギョンは、Crying Nutの「馬を走らせよう」で現場の雰囲気を盛り上げた。メガネまで外したソン・シギョンは、激しいヘッドバンギングとジャンプで観客をリードした。

さらにステージの上でPSYに変身する過程を公開したソン・シギョンは、「江南スタイル」に合わせて馬ダンスを完璧に踊った。ソン・シギョンが“最高のダンス曲”だと紹介した「微笑み天使」を歌いながらファンを熱狂させた。そして客席を回りながら感謝の挨拶を伝えた。

◆「努力しないと、永遠に叶わない」

落ち着いた雰囲気になると、ソン・シギョンは「今日、僕は変なことを一つ準備してきた」と言い、観客の期待を高めた。ソン・シギョンは、ガールズグループSISTARの「私一人(Alone)」に合わせてステージ中央のリフトに乗って登場した。体にフィットする赤のドレスに黒のロングブーツを合わせて、照れながらもSISTARのセクシーダンスを披露するソン・シギョンに、客席からは爆発する歓声が上がった。

ソン・シギョンは「今年になって、努力しないと永遠に叶わないと思った。仕事も恋愛もそうだ」と2013年に対する抱負を語った。新年にはアルバムの準備と健康管理に力を注ぐというソン・シギョンは「信じた分だけ叶えられると思う。望んでいることを固く信じれば、叶えられるチャンスが来ると思う。僕も頑張る。アルバムも準備し、『ハッピーサンデー-1泊2日』でもたくさん笑わせられるように努力する。ラジオの進行も可能な限り続けたい」と誓った。

エンディング曲「二人」を歌ったソン・シギョンは、観客からのアンコールに答えて再びステージに登場し、晴れやかに笑った。「デビュー以来、今までずっと歌を歌うことができた僕はラッキーだと思います。明けましておめでとうございます。早いうちにまた会えるように準備します」とデビュー曲「僕に来る道(The road to me)」でアンコールステージを飾った。

ソン・シギョンの単独コンサートは、2012年12月30日と31日にソウルオリッピク公園内の体操競技場で開催された。

記者 : キム・イェナ