Vol.2 ― 「応答せよ1997」シン・ウォンホ監督“シーズン2はソ・テジの話でやってみようか?”

OSEN |

“大ヒットドラマ”と言えば、シーズン2への要求が付き物だ。tvN 「応答せよ1997」のシン・ウォンホ監督も、シーズン2を作って欲しいという内外からのリクエストに悩んでいる。

それもそのはず、「応答せよ1997」はケーブルドラマ史上最高視聴率を記録し、ソ・イングク、Apink チョン・ウンジ、イ・シオン、ホヤ、シン・ソユルなど、ほとんどの出演陣が「応答せよ1997」の出演前と後で芸能人としての運命が変わったといっていいほど成長した。作品も大成功し、俳優たちをスターダムにのし上げたこのようなケースは、地上波まで合わせて1年に数十本のドラマが作られる中、滅多にない事例だ。なぜかB級扱いされていたケーブルドラマのプライドも高まった。放送局の立場からは、当然シン・ウォンホ監督のシーズン2の誕生を必然と考えるしかない。「応答せよ1997」を欠かさず見ていた視聴者も同様だ。自身が生きた1997年を、2005年を…どうやってそんなに実感溢れるものにすることができたのかと。1994年も取り上げてみてはどうか、2002年の話はどうかとシーズン2を強く求めるファンたちの声が相次いでいる。

―どうしても、放送局内部からはシーズン2への議論が切実なように思える。

シン・ウォンホ:例えば、イ・スンヨプを連れてきたが、彼がサッカーをやったようなものだ。私はKBS出身のバラエティープロデューサーなので、序盤はバラエティーへのプレッシャーがあった。ドラマをやると言うので、最初は社内でも期待していなかったようだ。それが今や、シーズン2の話まで出てくる状況になった。

正直言って、個人的にはシーズン2はやりたくない。続編というのは、スタートする前からアンチを抱えて出発するようなものだと考えているからだ。シーズン1の影に頼ってシーズン2をやるという“汚名”を抱えて始めるのと同じだ。どれほどシーズン2が新鮮で良くできていても、完全に評価されない面がある。(KBSで「男子の資格」を演出するとき、合唱団シーズン2をやった時もそうだった)

(イ・ウジョン)脚本家と話してみても、シーズン1と異なる点が発見できたらやるだろうが…見つけられなかったらシーズン2をやる前提で(無理に)会議をすることはないと思う。

―また違った題材、地点と言えばどういうものがあるだろうか。

シン・ウォンホ:私と脚本家が1994年の大学入学なので、その時代を取り上げてみようかと思ったことはある。

もう一つの地点としては、“ソ・テジ時代”もあることはあるが……実はソ・テジの場合も、周りに良いソースが多い。KBSで一緒に働いたプロデューサーもいるし、脚本家にもいるし。ソ・テジファンだった人が多いためだ。でもソ・テジの場合、ファンダム(ファンの集い)だけの、完全に違った世界がある。行動力も全く違う。触れてはならないような?ハハハ。話し合ってみて、以前に取り上げたH.O.T.やSECHSKIES(ゼックス・キス)以外の、他のものが見つかったらやれるかもしれない。

―「応答せよ1997」のキャスティングが良かったが、シーズン2をやることになったらこのメンバーたちでやりたいという思いもあるか。

シン・ウォンホ:思ってみなかったわけではないが、個人的に開かれた結末みたいなものが嫌いなもので……綺麗に締めくくるのが好きなので、完璧に終わらせてしまったような気がする。シーズン2をやることになったら、完全に違う人物で新しいストーリーとして始めなければならないが、その出演陣をそのまま出演させるのは、シーズン1に対しても申し訳ない気がする。1、2人くらいはペルソナのように出演させて、他の人物を入れてはどうかと漠然に考えたりしている。ハハ。

―ソ・イングク、チョン・ウンジなどは、作品は終わってからもシン監督によく連絡しているのか。

シン・ウォンホ:もちろんだ。ウンジは何かあればメールで相談してくる。イングクとシオンも常に連絡している。冗談で「2年生になったら2年生の友達と遊びな」と言ったりしたが……はは。皆優しいし、まだ若いからかよく連絡してくるほうだ。

―第1話、第2話が放送された直後から反響がすごかった。まるで映画がヒットするかような雰囲気だったが。

シン・ウォンホ:うむ……端的な例だが、記者たちからの電話が前とは違った。普通、記者から電話が来ると感じるものがある。以前「男子の資格」をやっているときは、番組も見ずよく知らないのに、取材のためだけに電話してくるケースがあった。でも今回は違った。100人いたとしたら99人は記者である前に、視聴者として連絡してきた。本当に「応答せよ1997」が好きで電話をかけ、気になって記事にしているのが切実に伝わった。そこが違ったと思う。ハハ。

―シーズン2の可能性を含め、次の作品が何かが気になるが。

シン・ウォンホ:ドラマではないかと漠然に考えている。ドラマが終わってから会社の上層部とランチする機会があったが、「シーズン2は1994年が背景になるのか?」と聞かれ、冗談だと思って「はい」と答えたが、本当にそうなりそうな雰囲気だ。ドラマなど大きなサイズの番組をやることになりそうだが、前にも言ったが全てが未定だ。今自分がやってみたいのは、小さなバラエティーみたいなものだ。

―小さなバラエティーとは、どういったものか。

シン・ウォンホ:平日のバラエティーみたいなものだ。まあ、過去にKBS「ハッピートゥギャザー」の「トレイカラオケ」みたいな、可愛いコンセプトを一つ持って、細々と作るような、そんな感じのもの…でも今は、タイミングが違うようだ。個人的には非常にやりたいのだが。

記者 : ユン・ガイ、写真:クァク・ヨンレ