2012年冬の韓国歌謡界に吹く“ヒーリングの風”

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写真=HOOKエンターテインメント、Esteem
ヒーリング(healing):怪我や病気を治癒するための過程。

医学用語として主に使われてきた「ヒーリング」という言葉が、2012年韓国のトレンドとなった。天気の影響なのか、歌謡界では連日のようにヒーリングの風が吹き、大衆の心を治癒している。

11月に新曲を発売した歌手たちの多くは「ヒーリング」をコンセプトに掲げている。イ・スンギ、ユンゴン、イ・キチャン、JUNIEL、チャン・ユンジュ、チョ・ムングン、K.will、SISTAR ソユ、神話(SHINHWA) シン・へソンらがヒーリングミュージックを試みた。

イ・スンギは感性をくすぐる歌声を盛り込んだ約1年ぶりの新曲を発売した。“温かい音楽”で有名なEpitone Projectと組んだイ・スンギはタイトル曲「戻す(Return)」以外にも「森」「私に招待」などを完成させた。特に「森」は「忙しい現代人の心を癒すための穏やかなメロディーと、ポエムのような表現が盛り込まれた歌詞が調和を成し遂げた楽曲」と評価されている。

ユンゴンはダブルタイトル曲としてタイトルから「ヒーリングが必要」という曲を選んだ。同曲は「SUPER STAR K4」の優勝者、ロイ・キムが生放送対決で選曲し、現在も高い関心を受けている。

イ・キチャンは11月、「心肺蘇生音楽会」というタイトルでコンサートを行った。新曲「深夜1時」をリリースしたイ・キチャンは「傷付いたり、傷付けた方にはヒーリングが必要だ。今日の温かい時間を通じて、傷を治すことができたらと思う」とコンサートを企画した背景を語った。

「悪い人(Bad Man)」でカムバックしたJUNIELは「私にとって音楽とは衣食住のようなものだ。私の感性を盛り込んだ音楽で人々とコミュニケーションし、ヒーリングするシンガーソングライターになりたい」と望みを語った。「悪い人」はJUNIELの切ない歌声が逸品の楽曲で、その歌声がアコースティックギター、ピアノ演奏と調和を成し遂げている。

チャン・ユンジュは2枚目のアルバム「I'm Fine」を通じて単調で落ち着いたメロディーの上に率直なストーリーを加えた。Pudditoriumのキム・ジョンボムがプロデュースした同アルバムは深い感性を届け、リスナーと共感したいという願いを込めたアルバムだ。

2年ぶりに新曲「ただ歩いた」をリリースしたチョ・ムングンはミディアムフォークバラード曲でリラックスできる温かい魅力を届けた。デビュー後初めてミュージックビデオに出演したチョ・ムングンはミュージシャンとしての悩みと初心、音楽に対する純粋な感情を表現した。

K.will、ソユ、BOYFRIEND ジョンミンはヒーリングラブソング「白いときめき」でコラボレーションした。「冬にぴったりな癒しのラブソング」と紹介された「白いときめき」は3人の歌声がハーモニーを奏でた楽曲だ。

4日にスペシャルアルバム「WINTER POETRY」の発売を控えているシン・ヘソンもヒーリングソングを用意した。シン・ヘソンはインタビューを通じて「意図してはいないけれど、最後のトラックにヒーリングできる曲が収録されている。冬の雰囲気にぴったりな曲だ。落ち着いていて、寂しくなる感じだ」と同曲を紹介した。

記者 : キム・イェナ