「577プロジェクト」イ・スンハ、関連検索ワードが“悪口”に…「生意気な台詞はフィクションです」

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リアルバラエティ映画「577プロジェクト」で力強くたくましい自分を演じたイ・スンハ

映画「577プロジェクト」で収穫があったとすれば、これまでよく知られていなかった無名のベテラン俳優と新人俳優の新しい魅力を発見できたことだろう。その代表的な女優として、新人のイ・スンハが挙げられる。彼女は1989年生まれという若さで、名だたる先輩俳優たちの中でも力強い魅力を見せて存在感をアピールし、注目を集めた。

ただ、映画「577プロジェクト」での彼女のキャラクターが生意気で、何事も恐れないキャラクターだったことが問題だった。インターネットでイ・スンハを検索してみると、関連検索ワードとして“悪口”“性格”などのキーワードが出てくる。観客は、イ・スンハの実際の性格も映画の中の激しい性格と同じなのか気になっていた。この映画のジャンルがリアルバラエティ、ドキュメンタリーであるだけに、そのように思われても無理はない。

映画の中でイ・スンハは、“スンハ”本人として出演している。大きないびきで周りの先輩たちに嫌われたり、国土大長征(韓国全土を歩きまわること)があまりにもつらくて途中で家に帰ると言い出す。何よりも壮絶だったのは、夜、カメラスタッフとお酒を飲んでいる時に顔に唾を吐いたことと、翌朝この問題が取り上げられると「どうして私に馬鹿な真似をするの」と逆ギレしたことだ。この台詞はリアルなものなのか、それとも映画の台詞に過ぎないのか。


「577プロジェクト」出演で関連検索ワードが“悪口”に…真実は?

「いびきがひどくてコン・ヒョジンさんも苦労したし、国土大長征で足を怪我したり、水ぶくれが破れたり、アキレス腱がはれ上がったりすることの繰り返しでとても大変でした。だから帰りたかったのも事実です。私が周りに迷惑ばかりかけるようで耐え難かったです」

だが、“悪口と唾”を生んだ問題の台詞は、リアルなものではなく“アフレコ”によるフィクションだと打ち明けた。

「私がカメラスタッフに唾を吐くことができるでしょうか。アフレコをしに行った時、先輩方が『ごめん、君が犠牲になれ。これだ』と言いながら私のキャラクターを際立たせるための台詞を入れました。それで唾を吐くことと、あきれてその場を離れながら「どうして馬鹿な真似をするの」という台詞をアフレコのとき追加することになりました。

実際に私が現場でそんなことを言う性格だったら、今、外に出かけたり活動したりすることもできずに、どこかの島に行って静かにワカメを採っているでしょう(笑) アフレコで『その台詞を言え』と言われたとき、とても心配しました。演技を続けなければならないのにイメージが悪くなるのではないかと思って。でも、先輩たちから『冗談に思えるだろう』と言われて、やることにしました」

こうしてイ・スンハは、仲間の俳優と制作陣の要求により、キャラクターをより際立たせるため、アフレコで悪口を言う生意気なキャラクターを作り上げたのだ。

イ・スンハに尋ねた。「577プロジェクト」で関連検索ワードが出ることで、イメージが悪くなってつらい思いをしたのではないか。

「私に対する書き込みを見たことがあるけれど、『むかつく』『周りにああいう子、必ず一人はいる、イヤだ』『あの子はあんなふうなのにどうして演技をしようと思ったの』などの文章を見ました。でも、それでも16人の俳優の中で観客の目を引いたし、知名度を得たということで、逆に良かったと思います。誤解は後で解けばいいし、映画の姿が本物ではないので」

偽りなく堂々と自分の道を行く…イ・スンハの魅力

イ・スンハの実際の性格はどうだろうか。インタビューで初めて会ったイ・スンハは、偽りの微笑みと過剰な親切で好感を得ようとする女優ではなかった。むしろ、自分に向けられた質問に対し、正直かつ淡々と答えた。新人女優なら、早く好感を得るためにいい人ぶりたくなることもあるだろうが、イ・スンハは違った。この堂々とした正直な態度が「577プロジェクト」の出演を希望した数多くの新人の中から、彼女が選ばれた理由かもしれない。

「嘘をついているのが分かりやすすぎて、うまく嘘がつけません。人を欺くこともうまくできませんし。今はだいぶ良くなったけれど、以前は本当にストレートでした。悪口のようなものではなく、違うと思ったら言わずにいられない性格でした。友達に良い話ばかりして良いイメージを残そうとする人もいるけれど、私はたまに厳しい意見を言ってくれる人がいいです。自己満足に陥って生きることなく、現実を直視させてくれますから。でも、社会で生活するうちに厳しいことを言う人はあまり好かれないということが分かりました。仕事をしていると、ますます用心深くなるようです」

彼女はこのように気さくでストレートな性格のため、女友達よりも男友達の方が気が合うという。

イ・スンハは、世宗(セジョン)大学の舞踊学科に在学中で、卒業まであと1学期を残すのみだ。小学校の頃からバレエを習い始め、自然と舞踊学科を志望するようになったという。演技への熱い思いはずっとあったが「大学に入ってから、やりたいことをやりなさい」とという両親の言葉に、まず入試に向けて準備し、大学に進学してから演技の夢を実現させる機会を探した。

その過程でイ・スンハは、映画「Mr.アイドル」にエキストラとして出演し、その前にはバラエティ番組「天下無敵土曜日」「女神バンド」などに出演した。映画「577プロジェクト」が女優としてデビューする本格的な作品になる。

「“信頼される銀行”のような女優になりたいです。演技においても本当に信頼される女優になりたいです。私への信頼が積み重なって観客が『ハ・ジョンウが出演するから見る』と言うように、私の名前を信じて映画を選ぶ、そんな女優になりたいです。お金を払って信じて見ることができる女優になりたいです」

本格的に歩き出したイ・スンハは、「577プロジェクト」が終わっても共演したコン・ヒョジン、ハ・ジョンウ、イ・ジフンなどの俳優たちと会って演技に対するアドバイスを聞き、胸に深く刻んでいると語った。彼女がコン・ヒョジン、ハ・ジョンウなどのトップレベルの俳優と肩を並べる日が楽しみだ。

記者 : イ・ジョンミン、チョ・ギョンイ