BTOB、90年代を呼び起こす“懐かしい遊びに夢中”

OSEN |

BTOBが90年代を呼び起こした。90年代初めに生まれた彼らが、90年代について何が分かるのだろうかと思っていたが、彼らは実際に90年代を知り尽くしていた。

最近、新曲「WOW」で活動を再開したBTOBの歌は、注目を集めた。90年代の人気グループDEUX(デュース)と、「ナナナ」を口ずさむようにしたユ・スンジュンを思い出したためだ。馴染みのあるビートにトレンディーな感じを加えた楽曲「WOW」で、BTOBは新しい印象を与えている。記者は、現在の音楽界で90年代を呼び起こしたBTOBの練習室を訪れ、彼らの日常を覗いてみた。

ソウル清潭洞(チョンダムドン)に位置したCUBEスタジオの2階。ヒップサックにデニムベスト、さらに簡単に着こなせないと言われているデニムスタイルに身を包んだBTOBを見つけた。BTOBは、ださく見えがちなデニム一色のファッションを、トレンディーな感覚でおしゃれに着こなしていた。それとともに、90年代の思い出を呼び起こす雰囲気まで漂っていた。

練習室の片隅でヨーヨーに熱中しているソンジェを見つけた。彼は「ヨーヨーの技術をお見せします」と言いながら数々の珍しいヨーヨーの技術を披露した。彼は、ヨーヨーでブランコを作ったり、ヨーヨーを床で転がす技術も上手にこなした。彼は「幼いとき、これを本当に毎日やりました。懐かしい」と幼いときの思い出を思い浮かべて微笑んだ。

BTOBのリーダー、ウングァンとボーカルのミンヒョクは、カードをひっくり返す遊びに夢中だった。彼らは円型のカードを吹き倒しながら勝負に執着する姿を見せた。ウングァンは「小学生時代、学校の前でこういうものをたくさん売っていました。僕は、同じクラスの友達のものを全部勝ち取りました!」と自信を見せたが、ミンヒョクは静かに笑いながらウングァンのカードを簡単にひっくり返した。

今回は、皆で集まってメンコ遊びをした。それぞれ自分のメンコを作る技術を他の人に知られまいと、互いに背を向けて熱心にメンコを作る姿が可愛かった。特に、チャンソプはメンバーの目を避けてメンコの中にメンコを入れる工夫を見せた。彼は「こうすると厚くなるし、人のメンコを簡単にひっくり返すことができます」と茶目っ気溢れる微笑を浮かべた。ヒョンシクとイルフンは、自身のメンコがひっくり返されることを防ぐため、引き続きメンコを平たく押しながらチャンソプの攻撃に備えた。だが、メンコ遊びで一番目を引いたのは、プニエルだった。プニエルは、何かを一生懸命に折り、子供のように笑いながら手を差し出した。彼の手には、メンコの代わりに綺麗な折鶴があった。プニエルは「僕は17歳までアメリカに住んでいたので、メンコ遊びはしたことがありません。でも、メンコの代わりに、折鶴は折れます」と話した。

楽しい時間を過ごした後、「WOW」という切り札とともに5ヶ月ぶりにステージに上がった初々しい新人のBTOBと本格的に対話する時間を設けた。彼らは、デビューのときよりはるかに成熟した姿を見せ、さらに格好良くなっていた。どのように過ごしていたのかを先に聞いてみた。

「練習したり、今回のアルバムの準備をしながら忙しく過ごしていました。また、それぞれテレビ番組にも出演しました。色々な番組への出演やステージでの経験を積み余裕もできましたが、それだけ責任も感じます。僕は、休みの間に6キロも減量しました。食事の調整と運動で(笑) 体重を減らしてからハンサムだという言葉も少しは聞きます。ハハハ」(イルフン)

今回の曲は、90年代の郷愁を刺激する強烈なビートが特徴だ。ユ・スンジュンとDEUXを連想させる新曲「WOW」は、30~40代までも引きつける魅力を持っている。90年代初めに生まれた彼らが、90年代のスタイルを理解することは簡単ではなかったはずだ。

「実は、僕たちはそのときまだ幼稚園児、または小学生でしたね。馴染みの薄い部分はありますが、準備しながら間接的な経験をたくさんしました。また、90年代の音楽自体がもともと好きでした。韓国の音楽だけでなく、マイケル・ジャクソンや海外のミュージシャンの曲も多く聞きましたし。90年代の音楽を理解することはそんなに難しくありませんでしたが、そこに僕たちだけのカラーを加えることが重要な目的でした。幸い僕たちだけの個性を生かしてよくアレンジできたと思いますので、満足しています」(ウングァン)

5ヶ月ぶりに姿を表わしたBTOBが「WOW」を通じて見せる魅力とは何だろうか。彼のより一層目覚しく成長した姿が目立った。メンバーは、ステージで余裕が感じられる多様な表情で観客を引き付け、新人らしくない“ショーマンシップ”を見せ、人々を楽しませた。

「そうです!今回のアルバムを通じて新人らしいところをなくそうとたくさん努力しました。そして、鏡を見ながら表情やジェスチャーを研究しました。また、スタイルもたくさん変えました。『秘密(Insane)』で活動するときは叙情的な感じでしたが、今回の『WOW』では活力があって、場の雰囲気を盛り上げるような姿をたくさんお見せします。僕は、今回のアルバムでセクシーなダンスを作りました。『WOW』は、ハツラツながらも妙にセクシーなところがありますが、その部分を際立たせるためにダンスもそれに合わせました。今回のステージでは、BTOBの新しい姿をたくさん見られると思います」(ヒョンシク)

BTOBの90年代はどうだったのだろうか。また、彼らの学生時代はどうだったのだろうか。学校での生活が人生のほとんどを占めた頃の話をし始めた途端、メンバーの目が光った。彼らはそれぞれ好きだった歌手について話しながらそのときを回想した。

「DEUXとユ・スンジュン、god、H.O.T.は本当に好きでした。特に、H.O.T.の曲『We Are The Future』が流行ったときは、ゴーグルから衣装まで全部買いました。今回のアルバムは90年代の音楽と似ているので、先輩の映像を探して全部見ました。何度も巻き戻して見ながらメンバーとそのときの話をしたり、僕たちのアルバムに入れるアイテムを一緒に相談したりしました」(ソンジェ)

「思い出のアイテムも外せません。ひょっとして、これって分かりますか?もともとは定規ですが、手首につけると腕輪になるもの!また、筆箱も友達と競争するかのように珍しいものを買ったりしました。ロボットに変身する筆箱からサッカーゲームができる筆箱まで!僕は、その筆箱が買いたくて母におねだりましたが、買ってくれなくて駄々をこねました。本当に懐かしいですね」(チャンソプ)

「僕は、フラバーでよく遊びました。マンドゥギ(デンプンで作った人形)もです!また、ダルゴナ(ブドウ糖を溶かしてソーダを入れて作ったお菓子)を作ったり、トランポリンでたくさん遊びました!ビール味の飴も好きだったし、人形のステッカーでもよく遊びました。ハハハ。本当にいい思い出ですね。駄菓子もものすごく買って食べました。全部百ウォンだったけど、今はいくらくらいになったのかな」(ソンジェ)

しばらく幼いときの思い出を話しながら、ずっと笑いが絶えなかった。彼らは、インタビューを終えるとき、今回の新曲活動への抱負とこれからの活動について語った。

「人々が僕らの歌を聞いてどれほど変わったのかを感じることが先だと思います。一緒に活動する先輩の中にはG-DRAGONもいるし、たくさん教えてもらうチャンスだと思います。時期的にもいいと思います。今回の楽曲のコンセプトが独特だから格別な気持ちになります。ステージで十分に楽しもうと思います。僕たちのステージを見てもらってたくさんの方が思い出を浸れたらいいなと思います。見守ってください。BTOBが『WOW』を通じて成長する姿を!」(ミンヒョク)

記者 : ファン・ミヒョン