“アイドル=万能”誰のため?

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写真=放送画面スクリーンショット
“アイドル=万能”はもはや公式だ。それはなぜか?人々が望むからだ。歌って踊るだけの純粋なアイドルは消えた。言葉の通り万能エンターテイナー、芸能人に生まれ変わった。

遠くない過去、アイドルとタレントは別物だった。秘密主義で隠れていた彼らはただ音楽番組のステージだけに立った。ある日、その壁がなくなった。アイドルの時代の幕開けだ。

人々が望むから…歌にダンスにバラエティ、演技、スポーツまで

歌って踊っていたら、演技もして、笑わせることまで注文されている。バラエティ番組はもちろん、ドラマや映画にまで進出した。さらには演劇、ミュージカルまで掌握した。“これまでそれをどう抑えてきたのか”と思うほど、めきめきと頭角を現した。

人々の前に立つことが増えたため、自然に人気も上がった。ステージでの近づくことのできない存在感が壊れることも恐れなかった。人々は彼らに拍手を送り、魅了されるしかない。秘密もタブーも多いアイドルは、時には驚くほど正直だった。まったく異なる魅力だった。

写真=放送画面スクリーンショット
万能アイドルには副作用もある。祝日になれば、瞬く間にスポーツ選手へと変身する。高跳び、陸上に水泳まで。ケガは自分の取り分で、時々本業に支障をきたすときもある。心身の疲労は二の次だ。歌やダンスもいいが、バラエティセンスで遅れをとってはいけない。

演技力の問題は通過儀礼となった。短い練習時間を余儀なくされる。そのため当然俳優やタレントと差がつくしかない。もちろん、例外もある。着実なトレーニング、血のにじむような練習、生まれ持ったセンスといった3拍子をそろえた主人公。ひとつ言いたいことは、1年に何枚ものデジタルシングルやミニアルバムまで出しながら、二つとも上手くこなすことはなかなかできない。さらにそのプレッシャーといったら…。

すべては人々によって作られる。万能アイドルは人々のために誕生し、進化した。演技アイドル、野獣アイドル、彼氏アイドル。次はまたどんなアイドルが誕生するだろうか? 無条件な万能アイドルへの執着は、時に残念でならない。おかしいのは万能アイドルになることを要求しながら時にはその万能アイドルを叱責する、理解のできない世の中だ。

◇ポイント整理◇

“演技は私が一番”…miss A スジ、Apink チョン・ウンジ

KBS 2TVドラマ「ドリームハイ1」でその可能性を証明したスジは映画「建築学概論」を通して“初恋の象徴”となった。その勢いに乗ってKBS 2TVドラマ「ビッグ~愛は奇跡~」に出演し、演技アイドルとなった。釜山出身のチョン・ウンジはケーブルテレビtvNドラマ「応答せよ1997」で一躍スターとなった。完璧な釜山方言に演技のセンスまで、あなたはどこまで成長するの?

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“ギャグは私が一番”…2AM チョグォン、ZE:A グァンヒ

カプグォン(ふざけるチョグォンの意)がもっと似合うチョグォンは完璧なバラエティセンスを誇る。バラードを歌う時からは想像できない姿に変身する彼を真似できる人はいない。トークでも、体を使ったギャグでもしっかり笑いを取るチョグォンの座に、今度はグァンヒが就きそうだ。アイドルとしては初めて整形を明かした彼は、恥をかくところか人気を手に入れた。トークの腕前はお笑いタレントを超えるほどだ。

“高跳びは私が一番”…TEENTOP NIEL、SHINee ミンホ

NIELはMBC「アイドルスターオリンピック」で高さ174cmを軽く跳び越えた。173cmを跳んだ陸上アイドルミンホの記録を超えたのだ。しかし、彼らの勝負はまだ終わっていない。SBS水木ドラマ「花ざかりの君たちへ」(原作:『花ざかりの君たちへ』)で高跳び選手役を演じているミンホは、コンサートの記者会見で175cmに成功したと明かした。NIELとミンホの真剣勝負が早く見たい。

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記者 : チェ・ミンジ