PSYコンサート「SUMMER STAND」大熱狂のステージ…水が噴射し、炎が上がった!

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写真=YGエンターテインメント

PSYコンサート「SUMMER STAND」

盤浦(パンポ)大橋をご存知ですか?歌手PSY(サイ)の公演でのみ見られるステージ効果です。但し、盤浦大橋を見るためにはしっかりと準備が必要です。雨具を着るか、傘をささなければいけません。そうしないと、ずぶ濡れになりますから。“盤浦大橋”はステージから客席に水が撒かれる効果を意味します。

11日午後、ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場内の補助競技場で歌手PSYのコンサート「SUMMER STAND」が開かれました。3万人余りの観客が公演会場を訪れ、予定より20分ほど遅れた午後7時20分ごろに始まりました。

公演会場に入った観客は、ビニール袋を1個ずつもらいました。その中にはPSYが準備した青い雨具とペンライト、6thアルバム「PSY6甲 Part1」とうちわが入っていました。観客はすでに2011年にも経験しており、慣れたように雨具を着て、持ってきた荷物はビニール袋の中に入れました。とうとう3時間におよぶ大遠征が始まる瞬間です。

最初の曲「RIGHT NOW」を歌ったPSYは、スタートから思いっきり水を巻きました。「Stay Up Tonight」「私の目には」「鳥」に新曲「あまのじゃく」まで公演が続く間、除雪機まで登場しました。観客は水を得た魚のように飛び上がりました。PSYも公演会場をぎっしり埋めた観客たちの熱い歓声に元気付けられました。

ゲストだった2NE1がステージを飾り、お笑い芸人ノ・ホンチョルが登場し、バラエティ番組「無限挑戦」歌謡祭での“チョルサ”(ノ・ホンチョルとPSYが作ったチーム)も久しぶりにステージ立ちました。レーザーに花火まで登場し、蚕室の夜を飾りました。しかし、問題はその後起きました。ステージの上の鉄の構造物に垂らしておいた幕に花火の火が移り火が出たのです。

「The End」を歌っていたPSYは、結局歌を中断し、火を消しました。観客は少しずつざわめきましたが、PSYは気にしませんでした。PSYは「動揺すると多少きまり悪い状況だ。これは、むしろカッコよかったりもする。どれだけ火のように熱く遊ぶと、火事まで出るのか」と冗談を言いました。火は広がりましたが、PSYは、自身が作曲したイ・スンギの「俺の女だから」を無伴奏で歌い、その間“盤浦大橋”と除雪機が火を消し止めました。そして公演は続きました。

ゲストとして登場したソン・シギョンが熱狂するファンに感嘆している間、PSYは女装を試みました。知られていた通り、SISTAR(シスター)ではなく“PSYSTAR(サスター)”として、そしてレディー・ガガの友だち“レディー・ササ”になったのです。「私一人(Alone)」を歌ったPSYは、「ポーカー・フェイス(Poker Face)」を熱唱し、胸から炎を放ちました。

写真=YGエンターテインメント
12年間山あり谷ありの歌手生活をしてきたPSYですが、最近発表した新曲「江南(カンナム)スタイル」が世界的に注目を集め、PSYに対する世界各国からの関心も高くなりました。そのためでしょうか。この日PSYのコンサートには、アメリカCNN、ABC、イギリスの経済誌エコノミスト、通信社ロイターの取材陣も訪れました。「江南スタイル」が鳴り響き、コンサートはクライマックスに達しました。PSYは“馬ダンス”をし、観客を超え狂客になった人々は歓声で応えました。

「江南スタイル」を最後に公演はすべて終わりました。しかし、PSYのコンサートはその時からが始まりです。1990年代のダンス曲をメドレーで披露し、「My Way」を歌い、歌手として生きていく気持ちを打ち明けます。観客と会話を交わし、焼酎をもらい一気飲みもします。単純な“歌手”と“観客”を超えた人間対人間で交流する時間です。

コンサートを準備しながら耐えられないほどのストレスを受けたり、公演の途中で起きる突発的状況のため緊張を緩めない彼です。しかし、PSYは観客に最高の3時間を披露しました。“今日一日を振り返りながら幸せに暮らせる”ほどにです。

PSYさん。あなたがこの時代を生きる“道化師”でいてくれて、あなたの公演を楽しむことができて本当に幸せです。

記者 : イ・オンヒョク