「I LOVE イ・テリ」刺激的な要素がなくても立派なドラマ

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※この記事にはドラマ「I LOVE イ・テリ」の結末に関する内容が含まれています。

「愛は約束だよ」第1話から最終話まで一貫したテーマ

「人生は冒険で、愛は約束だよ」

第1話で自分を助けてくれた子供、クム・ウンドン(ペク・スンファン)に名刺を渡しながら、イ・テリ(パク・イェジン)が残したこの一言は、ドラマを貫くテーマだった。一夜にして少年から25歳の大人になったファン・ミンス、もとい、クム・ウンドン(SUPER JUNIOR キボム)は、初めて出会う大人の世界で様々な冒険をする。再び14歳の子供に戻らなければならないクム・ウンドンとイ・テリの愛は“約束”という言葉の下に、時間が経っても揺らぐことはなかった。

同時にこの言葉は、第16話の結末をほのめかすものでもあった。「この言葉を胸に刻んで生きていけば、素敵な男に成長できる」というイ・テリの言葉どおり、クム・ウンドンは世界的な水泳選手に成長した。彼は、“自分の歴史を託した”人との愛を守ることで“女性を傷つけず、女性を守ることができる”男になった。

tvN「I LOVE イ・テリ」の世界は、最初から最後まで“直球”そのものだった。クム・ウンドンは、愛する人を守り抜き、制作陣も“愛”というテーマを最後まで貫いた。もちろん、制作陣は主人公以外の人物にもそれぞれの幸せを与えることを忘れなかった。

主人公カップルよりベッドシーンが多かったファン・ミングク(チャン・ソウォン)&ナ・ホンシル(ソイ)カップルは「僕と一緒に暮らそう!」というファン・ミングクの一言で結ばれた。成長したハ・スンシム(SunnyHill ジュビ)は韓国を代表する芸能人になり、隠していた気持ちを打ち明けたチェ・スンジェ(ヤン・ジヌ)の人生も、これ以上寂しいものにはならないはずである。ただ、クム・ウンドンに負けないほど立派に成長したであろうイ・スビンとコ・テギを見れなかったのが少し残念ではある。

“最後まで1つのものだけを求めること”は「I LOVE イ・テリ」の最も大きな魅力となった。様々なジャンルを盛り込み、最終的に力尽きてしまう変化球のドラマが溢れる中で、「I LOVE イ・テリ」は、刺激的な要素がなくても立派にドラマを作り上げた。多少、穴がある設定や“全員がハッピーエンド”という結末に拍手を送ることができるのも、そのおかげである。

記者 : イ・ミナ