「ゴールデンタイム」完璧な結び目が必要 ― Best or Worst

10asia |


ストーリー

また救急手術が行われ、また一人救急患者が移送された。整形外科手術を受けたVIP患者の突然の大動脈出血で、手術に参加することになったミヌ(イ・ソンギュン)とジェイン(ファン・ジョンウム)は初めて経験する急迫した危険な手術の最中、失敗もするが、それぞれの才能を生かして手術に貢献した。一方、ソヌ(ソン・ユハ)が落下事故で救急室に運ばれ、意識不明の彼と向き合ったジェインとミヌはまた慌てることになる。

Best or Worst

Worst:「ゴールデンタイム」は明らかに面白い。イニョク(イ・ソンミン)を中心に現実において多様な立場にあるキャラクターの対立は興味深い。手術をする場面で具現される空間とスピード感は、自然にドラマに没頭するように誘導する。一つ物足りなさを感じさせるのはジェインだ。例えるとすれば結び目と同じだ。「糸も異質物だ。患者のお腹の中に残しておくのは良くない」というイニョクの台詞のように、キレイに整理されてこそ、完成度がより高くなる。第3話では、事故で運ばれてきた恋人のソヌを見てパニックに陥ったジェインのエピソードに移る後半部からストーリーがガタガタになった。病院の相続者であり優等生で、何不自由なく生きてきたジェインは、ミヌと同じく現実にぶつかって壊れるが、成長の余地がある人物である。そのためパニックに陥ったジェインの一連の行動が、今後彼女が変化するためのきっかけとなる必要な設定であるということは分かっている。ただし、笑顔と愛嬌、そしてコーヒーを使ってチーフたちを呼び集める方法でドラマを描いていることに対して疑問を感じる。状況によって細かく構成するより、断片的な表情変化で荒々しく表れるファン・ジョンウムの不自然な演技もジェインのキャラクターに違和感を感じさせた。もちろん、何ミリか差がある結び目と同じようなもので、まったく問題がないときもあるが、時には誰かの気に障る異質物になるときもある。だが、今まで「ゴールデンタイム」が見せてきた姿と、それによる期待感があるため“コンピューターで切り取られたような正確な長さの結び目”が見たい気持ちはどうしようもない。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― 「ゴールデンタイム」の第3話で最もたくさん出た台詞は次の中のどれか?
1)誰が責任を取るんですか?2)責任を取る人が必要だ。3)先生が責任を取るんですか?4)私が責任を取ります。5)責任を取るとは、今にみてろよ。
― あの……お医者さん、生死の境を行き来する患者の前でセルフショットとは!!麻酔から覚めて一発殴りたい気持ちです。
― ドラマ「パスタ~恋が出来るまで~」でチェシェフの怒鳴り声に驚いた人たち、今回はミヌの前で堂々と怒鳴る人がいますね。やはり人間、長く生きてみるもんですね。

記者 : キム・ヒジュ、翻訳 : チェ・ユンジョン